
ちゃんと見てたつもりだったのに。
「わかろうとしてなかっただけだ」
そう思ったあの日の話。
(※まだの人は、こちらから↓)
ちゃんとやれば変われると思ってた。
——普通に、甘かった。
とりあえず私は、言われたことを全部やった。
仕事が終わるたびに、
「何か残ってる仕事ありますか?」って聞く。
指示されたことは、ちゃんとやる。
前よりは、ちゃんと動く。
——それでも、何も変わらなかった。
頑張ってるつもりだった。
でも今思えば、
“言われたことをこなしてるだけ”だった。

気づけば、また半年。
私はずっと、
同じ場所に立ったままだった。
——そんな時だった。
ある利用者さんが、亡くなった。
正直、最初はよくわからなかった。
悲しいとか、そういう感情も出てこない。
ただ、
「ああ、亡くなったんだ」
それだけだった。
でも。
ふとした瞬間に、思った。
「この人、もう動かないんだ」
「もう、話せないんだ」
「触れても、何も返ってこないんだ」
——その時だった。
胸の奥が、遅れて潰れた。
今までの私は、
“仕事”としてしか見てなかった。
言われたことをやって、
時間が過ぎれば終わり。
でも、
目の前にいたのは、
ちゃんと生きてた人で、
ちゃんと人生があって、
——ちゃんと終わる人だった。
その時、
ああ
私はまだ
“ここに立ってすらいなかったんだな”
——じゃあ、
私は今、どこにいるんだろう。
ちゃんと、見えてるつもりだった。
ちゃんと、やってるつもりだった。
でも、
何ひとつ、
触れられてなかったのかもしれない。
わからないまま、
私は、
そこに立ち尽くしていた。
——でも、
このままじゃ、ダメだと思った。
この話、まだ途中だから
ちゃんと最後まで書くつもり。
よかったらフォローして待ってて。
【次回予告】
何も変わらない日が続いた。
——それでも、
何かは、
変わり始めていた。
※関連記事
あの夜じゃない。
気づかないフリをして、自分をボロボロにしてきた毎日が、私を殺した。
誰も知らないまま、私は静かに壊れていった――
でも、
笑っているフリは続けなきゃいけなかった。
あの頃の私は、もう何も残ってなかった。
金もない、逃げ場もない、ただ時間だけが過ぎてた。
「終わったな」って、自分で思ってた。
それでも私は、また介護に戻った。
理由なんて、綺麗なもんじゃない。