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貯金ゼロ・酒浸り…絶望した私が再び介護現場に戻った話


    「仕事に疲れ果て、夜の街で逃げた私。
    その先で待っていたのは…?」


    前回の記事はこちら↑



    「あんた、なんのために来てるの?」  

    その一言で、私の心は音もなく壊れた

    生活のために働く。  
    当たり前のことなのに、  
    心が、  
    少しずつ、  
    確実に、  
    すり減っていく。


    それでも私は、見て見ぬ振りして仕事を続けた。  
    18歳からのキャリアだし、仕方ないって思いながら。

    仕事を辞めた


    悔しい。  
    介護はメイドじゃない。
    より良い最後を目指すべきだ。

    そんな感情が駆け巡りながら、  


    私は逃げた。



    酒。  
    タバコ。  
    クラブ。  

    「テキーラ10杯…。やってんな……。」  
    自分でつぶやきながら、踊る。

    光るネオン。  
    ほのかなタバコの光。  
    酒に狂って踊りまくる人々。  

    18歳から介護をしてきた私には、  
    新鮮すぎて刺激的だった。

    今までの反動が来たかのように
    朝まで遊び狂った。

    その場はキラキラして楽しいのに…  
    帰りの電車は、虚しい。

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    出勤するサラリーマン。  
    泥酔した若い人。  
    スマホをいじるギャル。  

    コンビニのビール片手に座り込み、  
    ため息。  

    「うわ、めんどくせぇ…」

    仕事していない自分に、罪悪感がのしかかる。  
    でも、ビール片手に文句言いながら逃げてるんだから  
    人生そんなもんだよな…と自分に言い聞かせる。


    「やってらんねーな。」


    1ヶ月も経つと、退職金が底をつく。
    貯金はゼロ。  

    失業手当はあったけど、底をつく金を目の前にして焦る。  

    明日、生きていけるのか。
    明日のご飯は大丈夫か。
    生活水準を下げたくない…


    胸の奥に、恐怖がじわじわと広がる。

    満額の失業手当をもらう前に、新しい仕事を決めた。  

    そう。  
    最初に勤めていた特別養護老人ホームに。  

    初心を取り戻し、介護士としての尊厳を守るために、  
    社会福祉法人で働くことを決めた。


    再就職が決まった時、初めて理解した。  

    私は、介護という仕事にここまで壊されていたんだ、と。

    今はそこの職場に勤めて3年。  
    障害者から高齢者に変わった。


    「ありがとう」  
    「可愛いね」  
    「あんた、面白いわね」  

    そんな老人の言葉に、私も微笑む。

    感情がある。
    人間味がある。
    優しさがある。


    理不尽なことがあっても、  
    その言葉で少し救われる自分が、まだいる。


    【次回予告】

    「私が18歳で介護の世界に飛び込んだ理由――」
    お金を稼ぎたかっただけのあの日。
    でも現場で出会った人たちや理不尽な現実が、私を少しずつ変えていった。

    次回は、私の介護人生の始まりから今までの経験

    10年プレイヤー修羅場を潜る。


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    【1話】壊れたのは、この夜じゃない

    【前編】『権利』という名で壊された5年間

    【後編】壊れたまま、それでも介護を続けている


     
     
     
    酒ばかり飲んでる介護福祉士。 ストレスはだいたい酒で流してるアラサー。 人と関わるのは苦手。 でも、人は嫌いじゃない。 優しさで削れて、 気づいたらちょっと壊れてた。 それでも働いてるし、 それでも生きてる。

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