
クズだった18歳の私が、人生を歩き始める。
【前回の記事】
一番大事なところから逃げてた。
それに気づいたのは、
全部崩れてからだった。
(※まだの人は、こちらから↓)
あの夜、私は気づいた――
ちゃんと見てたつもりだったのに、
気づけば目の前のことを見落としていた。
18歳の私は、誰かのために頑張るなんて考えもしなかった。
その場の仕事をこなして
あとは酒を飲んで遊ぶ未来しか考えていなかった。
今思えば生意気で誰も相手にしないだろう。
人の死を目の前にして
自分の人生を深く考えた。
全部わかってるつもりになっていた自分に、やっと気づく。
「気づくのが遅すぎたな」
って、泣きながら酒を片手に思った夜。
申し訳なかった。
悔しかった。
自分の愚かさを初めて思い知った。
人の死はあっけない。
ろうそくの火が消えるように。
あの日、
利用者さんの命をかけて
私に語り尽くしてくれたのだ。
仕事とはどういうものかと。
次の日から不器用ながらも
しがみつくかのように仕事をした。
もちろん、最初の3ヶ月は誰も相手にしない。
ただ、そんなのはどうでもいい。
私自身が納得する仕事をした。
ここの職場は辞められない。
辞める前に学ぶものが山ほどある。
職員に嫌味を言われても
また靴を隠されても
私は居座る。
そんな強い気持ちがいつの間にか芽生えていた。
半年過ぎた頃。
介護主任から声がかかった。
「日勤リーダーをやって見ないか?」
目が輝いた。
やっと認められたと思った。
嬉しかった。
いや、嬉しいってもんじゃない。
生まれて初めて自分自身で人生というものを歩んでる気がした。
上司について日勤リーダーの業務を教わる。
介護でよく言われる「他職種連携」。
現場のルーティン業務だけしかやって来なかった私が、
他職種の職員と話し合って物事を決めていく。
目の前がキラキラしてしょうがない。
私自身、物事を組み立てるのは得意なためか、すぐに仕事を覚えた。
数ヶ月経った時に、
事故や報告するものが多くて業務を回すことができなかった。
イライラしてタバコの本数が増える。
たぶん、気がつかないうちに天狗になっていたのだろう。
「なんで周りがそんなに動けないんだよ。」

そんな時。
ある上司が私にそっと言葉を残してくれた。
そんな生ぬるい優しい言葉ではない。

【次回予告】
私が仕事に追われている時に、ある上司が言った。
「人を動かすのならまず自分が人以上に動きなさい。じゃないと人はあなたについて来ない。」
その言葉で、私の仕事人生は大きく変わる――
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あのときの私は、
まだ何もわかってなかった。
むしろ——
余計に悪くしてたのかもしれない。
あの頃の私は、もう何も残ってなかった。
金もない、逃げ場もない、ただ時間だけが過ぎてた。
「終わったな」って、自分で思ってた。
それでも私は、また介護に戻った。
理由なんて、綺麗なもんじゃない。