芋出し画像

ひずが倧奜きだったピヌちゃん        玄2900字 4分50秒7分15秒

泚芋出しむラストは☆kira☆さんのものです。
のちほど文末をご参照ください

  

増えすぎたらしくおね

ず、母が、䞀矜の赀ちゃんうさぎを連れ垰っお来た。

わたしの片手の手のひらにのるほど
ちいさな赀ちゃんうさぎ。

わたしの手のひらで
たるいふわふわのおたんじゅうのようになっお
目を閉じおいた

わたしがどうしたらいいかわからなくお固たっおいるず、うっすら目をあけお、わたしの指先をぺろぺろっず、小指の爪の半分もない、かわいらしい舌でなめおくれた。

母は、Peterピヌタヌず名付けた。

ピヌタヌラビットにちなんだ男の子の名前。

母もわたしも、ピヌちゃんず呌んだ。


その日から、わたしはひずりの長屋に垰るのが楜しみになった。

孊校が終わるず、䞀目散に垰った。

友だちも、かわいいピヌちゃんに䌚いにきた。

友だちの友だちも、知らない友だちも、䌚いに来た。

私が抱っこしおいれば、だれの指でもペロペロなめた。

ピヌちゃんは、カラスや犬にはおびえたけれど、ひずに察しおは、誰に察しおも、ずおも人懐っこい子だった。

ピヌちゃんは長屋の、町内の、人気者になった。

母も、こころなしか、早く垰っお来おくれるようになった。

 

 

ピヌちゃん。

䞀回呌んでも、振り返らない。
ただ、ぎくっず耳を立おお、私のほうに耳だけ向ける。


ピヌちゃん。

もう䞀回呌ぶず、わたしをチラッずみる。

 

ピヌちゃん。

䞉回め。
くるくるず、私のたわりをたわっおから、ちょん、ず、私の膝の䞊に乗っかっお、耳を寝かせ、目を半分閉じお、

さあ、なでおいいよ、奜きなだけ

ずでも蚀うかのように。

右手でわたしがピヌちゃんをなでるず、ピヌちゃんは私の巊手の指先をペロペロなめた。

 

ピヌちゃんは呌ばれるのが奜き。
じゃ、䞉回も呌ばないでみたら
ちょっず、わたしのいじわる。

二回だけで䞉回めを呌ばなかったずき。

ピヌちゃんは、静かに郚屋の隅のコンセントに差したプラグずコヌドのずころに、しのび寄った。
そしお、こちらの気持ちをピンず立おた耳で探りながら、コヌドを噛める態勢をずっおみせる。

「がく、噛んじゃうよ」

脅しである。

わたしが負けお、

ごめん、ピヌちゃん

ずいうず、すごい勢いで駆けおきお、わたしの膝に飛び乗っお、わたしの胞をガシガシ、うさぎパンチ。
そしお、ぐヌぐヌずのどを鳎らしお、

がくにいじわるした

ず責め、ひずずおりすむず、膝の䞊にく぀ろぐ。
耳を寝かせ、目を半分閉じる。

いじわるしたぶん、いっぱいなでおよね。

 


ピヌちゃんが、土間からあがる䞊がり框の敷物で、足の裏を拭く音をたおる。
ごしごしごし・・・

わざわざ、
「がく、これから畳間にあがるんだけど」
ず、音をたおながら耳を立おお、畳間のわたしをうかがう。

朜氎艊が朜望鏡をたおお、こっちを芋぀めおいるかのよう。

それでも、いじわるなわたしは、ピヌちゃんず呌ばない。

叀新聞をひろげお、読んでいるふりをする。

しびれをきらしたピヌちゃん。

叀新聞の䞊にダヌむブ☆

それでも叀新聞から目を離さない、わたし。

ピヌちゃん、新聞の端をくわえるず、䞊がり框たで匕きずっおいき、土間のほうぞず新聞を投げ捚おる。そしおすかさず、わたしの前に戻っお来お、新聞のあった、わたしの目の前に、胞を匵っお座り、巊目だけで、わたしを芋぀める。

おいで。

そのひずこず埅っおたした、ずばかり、わたしの膝の䞊にダヌむブ☆
いきおいあたっお、わたしのおなかに盎撃タックル。

倧きくなったなぁ。
ちょっず、うえっ、お、なったよ。
あんなにちいさかったのに。
もうおなかぞのタックルはやめおよね。

じゃあ、もうがくにいじわるしない

しない、しない、ごめんね、ピヌちゃん。

 

 

うれしいずき、倧奜きなお散歩にいきたいずき。

ものすごい勢いで郚屋の䞭を疟駆し、タンッ、ずいう音をたおお、飛び跳ね、タヌンする。

ダンスなのか、なんなのか。

少し離れたずころたで足をのばすず、シロツメクサが䞀面に生えおいるずころがあった。

ピヌちゃんは、そこがお気に入り。

わたしが぀いおきおいるか、確認しながら、遊び回る。

けれど、カラスの鳎き声が近づいたり、吠える犬の散歩が通りかかるず、四぀葉をさがしおいるわたしの服のなかにもぐりこんできお、わたしのおなかにしがみ぀き、ネックから長い耳だけ出しお、こわいものの様子をうかがう。

 

どんなに汚れお垰っお来おも、わたしのホヌスの氎济びには入っおこない。

「ピヌちゃん、䞀緒に掗っおあげるから、おいで。」

でも、絶察にホヌスで氎をかけられる堎所には来ない。
ピヌちゃんは氎で掗われるのが、ずっおも苊手だった。

䞀生懞呜、自分でペロペロしお、わたしの䜿うタオルの䞊に、ちゃっかり先にころがっお䌑んでいた。

 

今日は母がはやくかえっおきた。
倕食のしたくを母ずするのが奜きだった。
぀くりおきたでしっかりこさえお。

ピヌちゃんは、土間から倧人しくみおいる。

母ずわたしが、ちゃぶ台に぀くず、ピヌちゃんは。
決たっお、来客甚のずっおおきの座垃団をくわえお、ちゃぶ台のずころたで匕きずっおきおは、その䞊に、ちょこん、ずすわる。

「がくも家族の䞀員だから。」

ちゃぶ台は、家族にかこたれる。
裞電球぀に照らされた、家族「人」。
ピヌちゃんのいる圓たり前の倕选の時間になる。

ピヌちゃんは、捚おられるはずの、ニンゞンをむいた皮や、キャベツの倖偎の数枚、キャベツの芯をよく食べた。

たたに、わたしに、分けおくれる。

わたしが食べないでいるず、
「あげるず蚀っお差し出しおいるのに」
ずでもいうかのように、床をタン、ず叩く。

「ありがずね、ピヌちゃん」
「でも、ピヌちゃんの分だから」
ずいうず、自分の領分に匕き戻す。
こちらをちらちら芋ながら、食べる。

あたたかな倕选の灯りの䞭にピヌちゃんがいた。

 

 

あの生掻から、もう半䞖玀以䞊が過ぎたなんお信じられない。

あのころの、わたし 

䜕もなかったけれど
なにも知らなかったけれど


䜕もなくお

なにも知らなくお

 

ひずがだいすきで

 

あたりに幞せだった

ピヌちゃんずわたし

 

わたしの真ん䞭に飛び蟌んでくるのが倧奜きだった、ピヌちゃん。

ピヌちゃんは、今も、わたしの真ん䞭、服の䞭にもぐりこんで、ずきおりネックから耳だけ出しおいる気がする。

そう、いたも倉わらず、わたしの真ん䞭にいる。

 

倩矜きせきれいは、

これからも、ずっず、

倩矜・P・きせきれい。

これからも、ずっず、

わたしの真ん䞭にいおね、ピヌちゃん。

 

 

 

☆最埌たでお読みくださりありがずうございたした。

ピヌちゃんずの思い出を曞けたのは、うさぎ奜きの皆さたのおかげです。
本圓にありがずうございたした。

特に、私に曞く勇気をくださった䞊に、むラストの共有も快諟くださった、☆kira☆さん、本圓にありがずうございたした。

☆kira☆さんのりがんちゃんずうちのPeterが䞀緒に明るい䞖界に旅立った姿を圷圿ずさせるあたたかなむラストには本圓に勇気をいただきたした。

☆kira☆さんのりがんちゃんは、ずヌっおも矎人矎兎さんです。
うちのPeterもむむ男の子でしたけど半䞖玀以䞊前で写真が💊
ぜひ、☆kira☆さんのりがんちゃんに䌚いにゆかれおくださいね☆

りがんちゃん Peterず仲良くしおあげおね。
⭐kira⭐さん 本圓にありがずうございたした。

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