
目からウロコの日本人論を今こそ。橘 玲 (日本人)オーディブル・レビュー
メキシコ在住10年の鍋音エバンがお届けする今日の一冊はこちら。
橘玲氏の(日本人)である。
「日本人」が考える「日本人」のイメージはすべて間違っている。それはすべて西欧社会が作ったものだからだ。「日本人的なもの」とは、よくいわれる〝世間〟(ムラ社会)ではなく、〝世俗〟(神を信じずに功利的に生きる)の方にある。実は西欧人以上に日本人は、合理的な考え方を好む民族なのだ。従来の論をすべて覆した全く新しい日本人論!
「西洋人以上に日本人は合理的」?
これだけでもなかなかの引きである。
前回のレビューで扱った「逆ソクラテス」のコピーを思い出そう。「敵は、先入観」。
自分の国のことだから全部わかってる?
いやいやいや。「海外に出て気づく日本の良さ」なんてよく言うではないか。そのようにちょっと離れて俯瞰すると違うものが見えるものだ。ということで今回は橘氏の目を借りて日本を見つめてみよう(全2400字)。
※(2025/4/23)本書の知見か自分の考察か曖昧だった部分を本書を再読し訂正した。
オーディブル レビュー
今でも古くない多くの知見
(2025/03/5 読了)
SNSの現状や今後の展望などには多少の違和感があったが、基本的には10年以上前の著作なのに多くの学びがあった。単なる(日本人論)ではなく、タイを皮切りに他国の実例や世界の歴史的、経済的、政治的背景などにも詳細に触れるなかで論が進んでいくので(まさにタチバナ節)、読破時間に比例して脳みそへの負荷も半端ないが、知的満足度も正比例だった。
心情的に一番納得したのは日本人が実は超個人主義者だということ。日本が窮屈で海外でのんびり犬と暮らしているが、周りのメキシコ人たちから「淋しくないのか」やたらと気にされる日々。昔それでなし崩しに恋人と同棲、結婚して失敗したことがあるので、基本的には一人暮らしがいい、そんな自分は何だカンダ言ってもやっぱり日本人なんだなぁ…(初期投稿からほんの少し改稿)。
note追記
日本人が「超個人主義者」だ、というその根拠に作者は次のような例を挙げている。
1)単身赴任は日本に特異な現象で外国人には理解不能だ。それは彼らが家族を分割できない一つの単位と考えているからだ。
2)日本人は当たり前と思っていてほとんど意識しないが、ワンルームマンションというのは日本独特の居住形式で、海外ではほとんど例がない。……成人しても家族・親族と一緒に住むのが当たり前の香港人、中国人にとって一人、というのは孤独と疎外以外の何者でもなかった。……これは欧米諸国も同じで、例えば大学の寮は今でも二人一部屋だし、学外にアパートを借りる場合もルームシェアをするのが普通だ。
私からも以下の点を加えたい。
3)一人でも気軽に入れる定食屋だのカフェだのが当たり前にあるお一人様天国日本。
ここメキシコでは一人で食べるは即「友達もいない可哀想な人」認定である。え、じゃあ一人で食べたかったらどうするの?と以前友人に聞いたら「テイクアウトで買って家で食べるかな」と言われた。でも一人で外で食べるしかない場合に……と言いかけて、そもそもどこに行くのも家族や友人と連むのが当たり前なので、そんな機会が彼らにはまずない、ということに思い当たりそのまま言葉を飲み込んだ。
ただこれには裏話があって、旅行で来日経験のあるメキシコ人(複数)から日本の吉野家やCoCo壱番屋のようなお一人様でも入りやすいレストランは大好評なのだ。一人でも気楽に入れていい。メキシコにもあったらいいのに!! だそうである。やっぱり困ってんじゃん。めんどくせーなぁメキシコ人。
まあとにかくメキシコの家族の仲のいいこと! たかだかスーパーに食品を買いに行くだけでも家族みんなでゾロゾロと、ゲルマンラテン民族大移動。
かつて元夫の家族と同居していたとき。
効率厨の自分は「パンと牛乳だけだから、ちょっと一人でサクッと買ってきま〜す!」と思うのだが。まず「一人歩きは危ない」と元夫(ジム通い命)が言う。すると義理の両親も、じゃあ私たちも……なんて言い出す。え、今、車ないよ。歩き?お義母さん足悪いのに。そこで介助役で腕を貸す義弟(学生時代テニスで鍛えたきんに君)が参戦。はい、これで2、3時間コース決定である。
どちらがいい、ではなく。
これが日本であり、メキシコの実態である。

さて。
話は変わるがこちらの記事で自分がnoteでのコメント魔であることを語ったが、今日も他のnoterさんの記事にせっせとコメントを記入していた、の、だ……が…………
書き終えたコメントが何故か投稿できない!
え? なんか規約に違反するようなNGワードとか使ってる?
焦って画面をよく見るとポップアップが。
単なる字数超過だった。
なったことあります?
どんだけ書いてんだよ私……。
結局2つのコメントに分けて投稿したが、人様のコメント欄でダラダラ書いてないで自分の記事にした方がいいな、と思った次第である。
そこで今回の記事はその呼び水。
どうしてもその記事にはこの本の内容が関わってくるな、と思ったので、急遽こちらを本日投稿した。早ければ明日、その記事を上げる予定である。
何のテーマか書くと私の思考回路がわかっちゃうかな。
そう。選択的夫婦別姓についてである。
それでは次回の記事でまたお目にかかれますように。
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本日の作品情報:
(日本人) かっこにっぽんじん
単行本 (幻冬舎)– 2012/5/11
橘 玲 (著)
オーディオブック(11時間48分)※長めです
岩見 聖次 (ナレーション)
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©️2025 naveotoevan 0015 目からウロコの日本人論を今こそ。橘 玲 (日本人)オーディブル・レビュー