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『ひきこもりからの脱出』第三話② #C-2:藻ヤンと藤崎〈noteで遊ぶゲームブック〉

    【はじめに】
    これは選択肢によって物語が変わるゲームブックです。
    選択肢を辿っていくと異なるエンディングにたどり着きます。
    グッドかバッドかベストか、いくつかのエンディングが待っています。

    君は、ひきこもりから脱出できるか。


    近所の公園に行った。
    時々夜に散歩代わりに使っている公園だった。
    ベンチにも座っていない。
    木陰に男女二人。
    カップルかと思ったが、女性が嫌がっている。

    「あなたと付き合うつもりはないの!」
    「あんなことまでしてか?」
    「あんなことって何よ」

    絡まれているのは藤崎だった。
    そして絡んでいるあいつは…元ヤンの角田。

    声をどうかけようか見ていると藤崎が僕に気付いた。

    「桐谷!」
    すると角田が僕の名前を叫んだ。
    やばい。
    角田が睨んだ。

    「桐谷じゃないか。もう十五年は経つな」

    【選択して目次から移動してください】

    1.威圧

    角田は藤崎に絡むのをやめて僕の方にやってきた。

    角田はパンチを僕の顔面の前で止めた。

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    本気のパンチだ。
    僕も本気の「一撃後甲拳」を入れる。

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    木の幹の破片が飛び散った。
    右手が痛い。
    小指にひびが入ったかもしれない。

    角田は言った。「お、おまえ、マジでタイマンする気か?」

    角田は少しひるんだようにも見えた。

    「もう三十を越えて喧嘩なんかしたくないんだよ」
    「逃げるのか?」 角田は言った。
    「動画を回して。先に殴った方が罪だし、俺は角田を殴らないから」
    「わかった」
    「俺を一方的に悪者にするのか」
    「警察に届けたら犯罪者だよ」

    「くそっ…そうだな、ここで喧嘩してもしょうがないな」と角田は言った。

    「藤崎は今コンビニの休憩中でもうだいぶ時間過ぎてんだ。店長に怒られるから帰らないと」
    「…俺も店を開ける準備をしないと」

    「もうやめよう。誰かが嫌がることは」と藤崎が言った。
    「俺が嫌がることしたって言うのか?」
    「したじゃん、私と桐谷に」
    「…。てめぇらが悪いんだろ」

    藤崎はコンビニに戻って行った。

    僕は「聞きたいことがあるからLINEする」と聞くと、彼女はは振り向かず「わかったー。今日はありがとう」と言った。

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    2.格闘

    僕と角田は対峙して睨み合った。
    少し怖かったが、藤崎がいると強気になれた。

    角田がパンチを繰り出した。
    僕は「一撃後甲拳」を出してパンチを防いだ。

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    角田の右腕が変な方向に曲がって払いのけられた。

    「いじめられっ子だと思っていたが、すごい力だな」と角田が言う。

    藤崎が「もうやめなよ。いい大人なんだし喧嘩なんて。私は角田のそういうところが嫌いなの。中学時代から何も変わってないよ」と角田に忠告した。

    角田は黙っていた。

    「黙ってないでさ、私、バイト中なの!」
    藤崎はコンビニに向かった。
    僕は、「もう帰るわ」と公園を出た。

    角田はただうなだれていた。

    ▼エンディングへ

    ▼マガジン「ひきこもりからの脱出」










     
     

    Taby

     
     
    「企画者を続けたい!」と、大手ゲーム会社を辞め単身起業。 ・ONE PIECEゲーム大賞 優秀賞 ・シャチハタ デザインコンペ 審査員賞 ・テレビ朝日シナリオコンクール最終選考 仕事としては玩具企画、ゲーム企画を行っています。趣味で架空バンドもプロデュース中。

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