
『ひきこもりからの脱出』第四話③ #ENDING③:ラーメン屋〔noteで遊ぶゲームブック〕
【はじめに】
これは選択肢によって物語が変わるゲームブックです。
選択肢を辿っていくと異なるエンディングにたどり着きます。
グッドかバッド、ベストなど、いくつかのエンディングが待っています。
君は、ひきこもりから脱出できるか。
僕はむしゃくしゃしていて、だいぶ遠回りして帰ろうと思った。

そういえば最近ラーメン屋が通り道に出来たのを思い出した。
近くに鶏肉の市場があるからか朝5時半からやっていて、知っている人と会いたくない僕にはちょうど良かった。

お店に入ると思わず「あっ…」と呟いた。
僕は店を出ようとした。
「桐谷!ちょっと待て。食べてけ」
怖がりながらカウンターに座った。
「さっきは悪かったよ。やり過ぎた」
まだ何にするか頼んでいないのにラーメンを作り始める。
「死んだと思わなかったの?」
「死なない程度に絞めた」
「ほんとかよ。死ぬかと思ったよ」
「これで一勝一敗だ」
「いや、もうやらないから」
「わかってるよ。俺もラーメン屋の店長だし」
鶏肉のチャーシューを乗せて僕に差し出す。
「奢りだ。鶏塩麺」
性格はまずいのにラーメンは旨そうだ。
一口食べて言葉にしなかったが、美味かった。
「美味いだろ」
「うん」
「へへへ」
こいつでさえ早朝から働いている。
バイトではなさそうだ。
「一人でやってんの?」
「俺がオーナーだからな。借金が一千万だぜ」
何故か嫉妬を感じた。
「なぜラーメン屋?」
「好きだったからな」
すぐに平らげてお代はいらないという角田の言葉に甘えた。
どこか角田は楽しそうに思えた。
角田は「またどうぞ」と僕の背中に言った。
本当は人は何も起こらない日常を送りたくないから働いているかもしれない。
それよりもお金を稼ぐためというのも大きいのは分かる。
角田は僕なんかより社会でまともなんだと思う。
家に帰って少し寝たらハローワークに行くことに決めた。

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