
【上場準備の裏側】終電後に始まる“もうひとつの仕事”と、深夜のファミマ
祝日前の夜にふと思い出して、
少し気が緩んだ状態で書いています。
あの頃の空気を思い出すと、
どうしても生活の細部が浮かんでくる。
2011年、上場準備の直前6カ月は、
今振り返っても不思議な時間だった。
19時までは通常業務をこなし、
そこからようやく“上場準備の仕事”が始まる。
上場準備の本編のお話はこちら。
相方は終電の12時で帰らせていた。
私は徒歩10〜20分で帰れる距離に住んでいたので、
深夜2〜3時まで会社に残ることが多かった。
その時間になると、アメリカ子会社からメールが返ってくる。
時差の関係で、向こうの業務時間とちょうど重なるのだ。
そして意外なことに、
証券会社の公開引受部や監査法人からも返信が来る。
令和の今では考えられないが、
当時は“深夜のメール”が普通に飛び交っていた。
気づくと、帰るタイミングを逃している。
■ 深夜2時、家に帰る前の“儀式”
家に着く前、人形町のファミマに寄って弁当を買うのが習慣になっていた。
当時は電子レンジを持っていなかったので、店員さんに温めてもらう。
毎日のように通っていたので、レジのアライさんは
何も言わなくても「あっためですねー」と言ってチンしてくれた。
深夜のコンビニの明かりは、妙に優しい。
上場準備の緊張感の中で、あの時間だけは少しだけ気が緩んだ。
■ 私はなぜか、コンビニ店員に覚えられやすい
思い返すと、私は昔からコンビニ店員に顔を覚えられやすい。
夏でも冬でも岩本町のミニストップで
アイスコーヒーを買っていた時期があり、
まれにホットを頼むと「ホットですか?!」と驚かれた。
最近は、都庁のファミマで毎朝アイスモカブレンドを買っている。
3人の店員さんが、無言でスッと出してくれる。
ありがたいけれど、他のものを頼めない気恥ずかしさもある、笑。
バーで「いつものですね」という話はよく聞くが、
コンビニでも同じことが起きるのだと知った。
■ あの頃の“ささやかな習慣”が、今も記憶に残っている
上場準備の追い込みは、緊張と焦りと責任が入り混じる時間だった。
でも、深夜のファミマや、店員さんとの小さなやり取りが、
あの時期の空気を思い出す“記憶のしおり”になっている。
仕事のピークは、生活の細部を鮮明にする。
2011年、あの頃の私を支えていたのは、意外にも、
深夜の弁当と、無言で温めてくれる店員さんだったのかもしれない。
■ みなさんにも、こんな“覚えられてしまった瞬間”はあるだろうか
コンビニで、カフェで、定食屋で。
気づいたら「いつものですね」と言われていたり、
自分の習慣が誰かに覚えられていたり。
そんな小さな出来事が、
忙しい時期の記憶をふっと呼び戻すことがある。
みなさんにも、
「覚えられてしまった瞬間」や
「いつの間にか習慣になっていたもの」
はあるだろうか。
そんな話を聞けたら、少し嬉しい、笑笑。