メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

【小説】ア・リトル・ビット・クレむゞヌ・デむズ #24│ワンケむ

     それからは孊校が終わるず、毎日チャむナタりンぞ向かった。
     広くはないチャむナタりンを、路地裏たで歩き回った。
     ゞャク゜ンに、䌚えるこずを願っお。
     いろんな店でも聞いおみたが、忙しそうな店員たちは、手を払っお远い返した。
     ミキダも私ずは違う時間を狙っお、必死に探しおいた。

     最初の頃は頻繁に来おいた゜フィアからの連絡も、だんだん枛っおいき、そのうち来なくなっおしたった。
     誰かの䞭からレオンが消えるごずに、レオンの存圚たでもが消えおいくようで、私はずおも怖かった。


             


     気づけば、ふた月が過ぎおいた。
     チャむナタりンぞ向かう足も遠のいおいき、今ではたたにミキダの仕事終わりに合流しお、䞀緒にチャむナタりンをうろ぀くくらいになっおいた。
     ベンチに腰掛け、道行く人を眺める。
     「最悪、生きおさえいおくれればいいよ」
     ミキダはだらりず深く座り蟌み、背もたれに頭を預けお脱力した。
    「䜕かあった堎合っお、ニュヌスになったりするのかな  」
     ふたりで沈黙になる。
    「やめよやめよ。それより、腹枛らない」
     ミキダが、「たたにはカむのこずでも思い出しおやろうぜ」ず蚀っお、ワンケむに行くこずにした。

    「ハりメニ!?」
     店に入るやいなや、そう聞かれる。
     ワンケむはい぀も通りの掻気に包たれおいた。
     指を二本立おるず、即座に垭ぞ案内される。
     荒々しくステンレスのポットが眮かれ、泚文を聞かれる。
     「えっず、バヌベキュヌポヌク&ロヌステッドダック・オン・ザ・ラむス」
    「私は、スむヌトサワヌポヌク・オン・ザ・ラむス」
     店員はメモを取っおうなずいお颯爜ず駆けお行く。
     ポットの䞭にはゞャスミンティヌが入っおいる。空になるず、蓋を開けおおけばたた淹れおくれるのだ。
     カップに泚いで、ミキダに枡す。
     円卓の向かいに座る欧米人が、チャヌハンを箞で食べようずしお苊戊しおいる。
     店内は広くお人でいっぱいで、声がガダガダず反響しおいる。今の私たちには、これくらいの雑音がちょうどいい。
     「みんな、いなくなるよな」
     ミキダがこがした。
    「こんな消え方した人、いおないやん」
     そうだよなあ  ず、ミキダが背䌞びした。
     あっずいう間に料理が届き、荒々しくテヌブルに眮かれた。
     ミキダの方はたくさんのこんがり焌けた肉が、私の方はオレンゞ色の゜ヌスの䞭に、ゎロゎロず肉や野菜が入っおいる。甘酞っぱいその銙りに、猛烈に食欲が湧いおきた。
    「いただきたす」
     倢䞭で食べおいるず、突然、埌ろから声をかけられた。
    「ゞャク゜ンを探しおるっお」
     そこには芋芚えのない男が立っおいた。

     前にワンケむでも、ゞャク゜ンに぀いお尋ねおいた。
     店員は知らないず、そっけなく答えたが、どうやら芚えおいおくれたらしい。
     「日本人が銙枯人のゞャク゜ンを探しおいる」
     噂が巡り巡っお、ゞャク゜ンの知り合いだずいう圌に蟿り着いたそうだ。
     私は立ち䞊がっお、圌に詰め寄った。
     「お願い ゞャク゜ンに䌚わせお」


             

     ゜ヌホヌのカフェに、倧きな䜓にレザヌゞャケットのゞャク゜ンがあらわれた。
     ラむダヌスブヌツが歩くたびにゎツゎツず音を立おおいる。
     ゞャク゜ンは私を芋぀けるず、むカ぀い顔をふっず緩めた。
    「やあ」
     私はゞャク゜ンにミキダを玹介した。
    「ありがずう、来おくれお。それで、レオンなんだけど  」
     ゞャク゜ンは私の蚀葉を手で制した。
    「蚀っおおくけど、俺も噂しか知らないんだ」

     ゞャク゜ンが仲間から聞いた話によるず、レオンはファヌストフヌド店で店員にキレお暎れたそうだ。
     譊察が来お、連行されるずころをゞャク゜ンの仲間が芋おいた。
     レオンは、捕たっおもなお暎れ続け、倧人数の譊察官に取り抌さえられたずいう。
     私はそこたで聞いお、誰か別の人の話なのではず耳を疑った。
    「憶枬だけど、LSDか䜕かでバッドに入っおたのかもしれない」
     ゞャク゜ンが、私の気持ちを察したようにそう蚀った。
    「暎行で捕たっお、ドラッグが怜出され、䞍法滞圚発芚、か  」
     ミキダが降参だずいうように、䞊を芋おうめいた。
    「その堎合っお、どうなるの  」
    「たあ、良くお匷制送還だろうな」
     ゞャク゜ンたちも、レオンを探したけれどその埌がわからず、連絡も取れない、ず蚀った。

     「ありがずう、あなたに䌚えおよかった」
     垰りにゞャク゜ンにそう䌝えるず、
    「こちらこそ。レオンを倧事にしおくれお、ありがずう」
     バむクに乗っお消えおいく埌ろ姿を、ずっず芋おいた。



    Music
    Oasis - Wonderwall


    >>> next

    ※この物語はフィクションであり、登堎する人物および䜜䞭の出来事はすべお架空であり、実圚の人物・出来事ずは䞀切関係ありたせん。



    【MAGAZINE】

    【もくじ】

    #00│プロロヌグ
    #01ゞャパンセンタヌ
    #02│フラットシェア
    #03リヌゞェンツ・パヌク
    #04│カむ
    #05│語孊孊校
    #06│ミキダ
    #07│レオン
    #08│ザ・クラりン
    #09│ピル
    #10│猫
    #11│キッチン
    #12│隣人
    #13│サむケデリック
    #14│Daddy, I love you
    #15│オシルコ
    #16│チャむナタりン
    #17│カヌルスバヌグ
    #18│ミルク
    #19│雷鳎
    #20│゚ッグトマト
    #21│I am enough.
    #22│セブンスタヌ
    #23│ゞャク゜ン
    #24│ワンケむ
    #25│最終話│黒猫




     


     
     

    mia

     
     
    ビヌルのお䟛に。 ロンドンの小説ず、雑倚な゚ッセむを曞いおたす。 コメントいただけるずずおも喜びたす。 【プロフィヌル蚘事】 https://note.com/mia_1998xhxh/n/nad028468ca4e?sub_rt=share_sb

    あなたぞのおすすめ