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【日常という修行】

    以前、神社仏閣を巡るツアーに
    参加した際に福井県の永平寺を訪れた。

    木漏れ日の中
    手入れされた美しい景色の中で

    修行僧の方に案内され
    各箇所を見て回った。

    「就寝時は畳一畳分のスペースですが、私のように大きな体だと寝返りを打つのも一苦労です」

    「食事は沢庵など硬い物も音を立てずに…」

    など、時折り、
    冗談を交えての談笑に
    相槌を打ちながら

    「調理場で、決まった時間に全員分の食事の支度をする者。」

    「生活用品を管理する者。」

    「お経をあげるだけが修行ではありません。」

    「生活の中に修行があります」

    と、流暢にお話される中
    ツアー客から

    「どのくらいの期間こちらで修行されているんですか?」

    と、質問され

    「実は、まだ二ヶ月なんです」

    と、答えられて
    ツアー客一同が驚いた。

    「二ヶ月前に山門に迎えの先輩修行僧から覚悟を問われました。」
    「尊公(あなた)は何をしにここにきた。」

    「修行をしにきました」

    「自分と向き合いにきました」

    と声を張り上げたそうです。

    それに対して

    「なぜここじゃなきゃダメなんだ。」

    続けられる問いに、窮してしまったそうです。

    「まだ覚悟が足りない。もう少しよく考えなさい 。」

    寒空の下、足の感覚がなくなるまでの
    時間が経過した後、
    やっと入門が許されたそうです。

    ひと通り、案内を聞き終えて
    ふと、浮かんだ。

    時間に追われて
    我を失っている

    以前の自分の姿が。

    煩悩という名の埃と格闘し

    電車待ちで平然と横入りされ
    ムッとして、思わず睨んだり

    完璧を求め
    自分を後回しにして
    鏡に映る疲れた顔を見ると

    そんな日もあると思えなかった。

    曇った顔色に理由を探り
    空気を読んで
    口数が多くなったり

    余裕がなくて
    空回りする

    そんな自分を否定せず
    受け入れたい。

    そして、

    自分に問い続けながら

    揺れながら、
    ただ、続けて行く。

    私がわたしである、答えを出すまで。








     
     

    mi

     
     
    HSP・エンパス気質。 自分の気持ちを後回しにしてきた過去があります。 感情と向き合う中で見つけた気づきや、 心が軽くなる考え方を言葉にしています。 お導きを感じて、神社巡りをしています。 わたしの経験が少しでもお役に立てたら嬉しいです。

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