【2025|集英社ふゆイチ】おすすめ小説15選|冬にじっくり読みたい珠玉の名作を厳選!
今回取り上げるのは、集英社文庫が展開する冬の人気フェア「ふゆイチ」で注目を集めている作品たち。
「静かな夜にじっくり読める1冊が欲しい」「心に残る物語に出会いたい」そんな声に応えるラインナップです。
ミステリー、恋愛、ヒューマンドラマなど、幅広いジャンルから選りすぐりの15冊をピックアップしました。まだ見ぬ名作との出会いのきっかけとして、気になった本はぜひ、手に取ってみてくださいね。

『マスカレード・ゲーム』東野 圭吾
解決の糸口すらつかめない3つの殺人事件。
共通点はその殺害方法と、被害者はみな過去に人を死なせた者であることだった。
捜査を進めると、その被害者たちを憎む過去の事件における遺族らが、ホテル・コルテシア東京に宿泊することが判明。
警部となった新田浩介は、複雑な思いを抱えながら再び潜入捜査を開始する――。
『容疑者Xの献身』、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』などの著者としても有名な東野圭吾さんの作品。大人気「マスカレード」シリーズの第4作目です。新田浩介と山岸尚美が「ホテル・コルテシア東京」を舞台に、難事件に挑みます。2022年「BOOK OF THE YEAR 2022」小説部門で第1位になった作品です。
『栞と噓の季節』米澤 穂信
ベストセラー『本と鍵の季節』(図書委員シリーズ) 待望の続編!
直木賞受賞第一作
猛毒の栞をめぐる、幾重もの嘘。
高校で図書委員を務める堀川次郎と松倉詩門。
ある放課後、図書室の返却本の中に押し花の栞が挟まっているのに気づく。
小さくかわいらしいその花は――猛毒のトリカブトだった。
持ち主を捜す中で、ふたりは校舎裏でトリカブトが栽培されているのを発見する。
そして、ついに男性教師が中毒で救急搬送されてしまった。
誰が教師を殺そうとしたのか。次は誰が狙われるのか……。
「その栞は自分のものだ」と嘘をついて近づいてきた同学年の女子・瀬野とともに、ふたりは真相を追う。
直木賞受賞第一作は、著者の原点とも言える青春ミステリ長編!
『折れた竜骨』、『満願』、『黒牢城』などの著者としても有名な米澤穂信さんの作品。『本と鍵の季節』に続く「図書委員」シリーズ第2弾です。瑞々しい高校生たちが主人公の青春ミステリ。
『ハヤブサ消防団』池井戸 潤
【第36回柴田錬三郎賞受賞作】
ミステリ作家vs.連続放火犯
のどかな集落を揺るがす闘い!
東京での暮らしに見切りをつけ、亡き父の故郷であるハヤブサ地区に移り住んだミステリ作家の三馬太郎。地元の人の誘いで居酒屋を訪れた太郎は、消防団に勧誘される。迷った末に入団を決意した太郎だったが、やがてのどかな集落でひそかに進行していた事件の存在を知る───。連続放火事件に隠された驚愕の真実とは?
地方の小さな町を舞台にした、池井戸作品初の“田園”小説として、「小説すばる」連載中から話題を呼んだ珠玉のミステリ。
『半沢直樹シリーズ』、『下町ロケット』、『陸王』などの著者としても有名な池井戸潤さんの作品。第36回柴田錬三郎賞受賞作品です。2023年、中村倫也さん主演でテレビドラマ化されています。2025年5月、続編となる『ハヤブサ消防団 森へつづく道』の連載が『小説すばる』で開始されています。
『地面師たち』新庄 耕
映像化したらめちゃくちゃ面白いんじゃないか? 演出家・映画監督 大根 仁氏絶賛!
そこに土地があるかぎり、奴らは必ず現れる──。
ある事件で妻子を亡くした拓海は、大物地面師・ハリソン山中のもとで不動産詐欺を行っていた。次に狙うのは市場価値100億円という前代未聞の物件。一方、定年間近の刑事・辰は、彼らを追ううちにハリソンが拓海の過去に関わっていたことを知る。一か八かの詐欺取引、難航する捜査。双方の思惑が交錯した時、衝撃的な結末が明らかに──。圧倒的なリアリティーで描く、新時代のクライムノベル。
『狭小邸宅』、『ニューカルマ』などの著者としても有名な新庄耕さんの作品。2024年に綾野剛さん主演で、Netflixでドラマ化され、大変大きな話題となりました。2017年に実際に起きた被害額約55億円に上る「積水ハウス地面師詐欺事件」をモデルとしているといわれています。第23回大藪春彦賞候補となった作品です。
『奇跡集』小野寺 史宜
同じ電車の同じ車両に、たまたま乗り合わせた見しらぬ男女たちがつなぐ、幸せのふしぎスイッチ。小さいけれど確かに人生を左右する(かもしれない)7つのミラクルを描く短編小説!
『ROCKER』、『ひと』などの著者としても有名な小野寺 史宜さんの作品。朝、同じ電車に乗り合わせた満員電車で起こる7つの小さな奇跡の物語です。それぞれに、人生があって、ドラマがある。その奇跡が心に入り込んでくる連作短編集です。
『ラブカは静かに弓を持つ』安壇 美緒
武器はチェロ。
潜入先は音楽教室。
傷を抱えた美しき潜入調査員の孤独な闘いが今、始まる。
大反響を巻き起こした、心震える“スパイ×音楽”小説!
少年時代、チェロ教室の帰りにある事件に遭遇して以来、深海の悪夢に苛まれながら生きてきた橘。
ある日、上司の塩坪から呼び出され、音楽教室への潜入調査を命じられる。
目的は著作権法の演奏権を侵害している証拠をつかむこと。
橘は身分を偽り、チェロ講師・浅葉のもとに通い始める。
師と仲間との出会いが、奏でる歓びが、橘の凍っていた心を溶かしだすが、法廷に立つ時間が迫り……。
『天龍院亜希子の日記』、『金木犀とメテオラ』などの著者としても有名な安壇美緒さんの作品。第6回未来屋小説大賞受賞、第25回大藪春彦賞受賞、第20回本屋大賞で第2位にランクインした作品です。
実社会で波紋を呼んだJASRACと音楽教室をめぐる訴訟・調査の構図が下敷きとなった物語。音楽を愛する気持ちと権利ビジネスの齟齬が緊張感を生みます。音楽×スパイというテーマが斬新な一冊。
『空をこえて七星のかなた』加納 朋子
この本は、きっとあなたの北極星(ポラリス)になる。
7つの物語が星座のようにつながる、宇宙を巡る感動のミステリー!
「南の島へ行くぞ」突然のパパの提案で、石垣島を父娘で旅することに。でも、家族旅行といえばママも一緒だったのだ、去年までは――(「南の十字に会いに行く」)。同級生の過失で、私は右目に取り返しのつかない怪我を負った。同時に、大事な友達と約束した夢も潰えて……(「星は、すばる」)。7つの物語が星座を描くようにつながった時、大きな感動に包まれる。星空と宇宙を巡る傑作ミステリー!
『ななつのこ』、『掌の中の小鳥』などの著者としても有名な加納朋子さんの作品。星や宇宙にまつわる7つの短編がつながるミステリーです。星への憧れを募らせていたという加納さんの想いに触れ、読後感も爽やかです。
『N』道尾 秀介
読む順番で、世界が変わる。
全6章、あなた自身がつくる720通りの物語。
「本書は6つの章で構成されていますが、読む順番は自由です。はじめに、それぞれの章の冒頭部分だけが書かれています。読みたいと思った章を選び、そのページに移動してください。物語のかたちは、6×5×4×3×2×1=720通り。読者の皆様に、自分だけの物語を体験していただければ幸いです。/著者より」未知の読書体験を約束する、前代未聞の一冊! この物語をつくるのは、あなたです。
すべての始まりは何だったのか。
結末はいったいどこにあるのか。
「魔法の鼻を持つ犬」とともに教え子の秘密を探る理科教師。
「死んでくれない?」鳥がしゃべった言葉の謎を解く高校生。
定年を迎えた英語教師だけが知る、少女を殺害した真犯人。
殺した恋人の遺体を消し去ってくれた、正体不明の侵入者。
ターミナルケアを通じて、生まれて初めて奇跡を見た看護師。
殺人事件の真実を掴むべく、ペット探偵を尾行する女性刑事。
道尾秀介が「一冊の本」の概念を変える。
『カラスの親指』、『光媒の花』、『月と蟹』、『いけない』などの著者としても有名な道尾秀介さんの作品。本をどの順番で読むか、自分で考えて読み進めるというまったく新しい読書体験ができる本です。続編にあたる『I』が2025年11月に発売となり、話題となりました。
『逆ソクラテス』伊坂 幸太郎
「敵は、先入観だよ」学力も運動もそこそこの小学6年生の僕は、転校生の安斎から、突然ある作戦を持ちかけられる。カンニングから始まったその計画は、クラスメイトや担任の先生を巻き込んで、予想外の結末を迎える。はたして逆転劇なるか!? 表題作ほか、「スロウではない」「非オプティマス」など、世界をひっくり返す無上の全5編を収録。最高の読後感を約束する、第33回柴田錬三郎賞受賞作。
『アヒルと鴨のコインロッカー』、『ゴールデンスランバー』などの著者としても有名な伊坂幸太郎さんの作品。2020年第33回柴田錬三郎賞を受賞、2021年本屋大賞第4位にランクインしています。小学生の子供の視点で描かれる5つのお話からなる短編集です。帯に書かれたように「最高の読後感」を楽しめる作品。
『恋せぬふたり』吉田 恵里香
第40回向田邦子賞受賞作小説化!
「恋しない人間なんていないもん」
「いると思いますよ、恋しない人間」
恋愛はして当たり前……って本当?
連続テレビ小説『虎に翼』脚本家が贈る感動作!
恋愛や性的なことがよく分からない――。
恋や結婚を押し付けられもやもやする咲子は、ある日「アロマンティック・アセクシュアル」について書かれたブログを発見、自分を表す言葉だと気づく。
さらに、ひょんなことからブログ主の羽と一緒に暮らすことになって……!?
他者に恋愛感情を抱かず、性的にも惹かれない二人。
それぞれが見つけた自分らしい幸せとは?
唯一無二の「家族カッコ仮」の物語。
連続テレビ小説『虎に翼』の脚本家としても有名な吉田恵里香さんの作品。2022年、岸井ゆきのさんと高橋一生さん主演でテレビドラマ化されたことでも話題となりまいた。第40回向田邦子賞した作品でもあります。
『あのこは貴族』山内 マリコ
地方生まれの美紀と東京生まれの華子。
アラサー女子たちの葛藤と成長を描く、山内マリコの傑作長編!
「苦労してないって、人としてダメですよね」――東京生まれの箱入り娘、華子。
「自分は、彼らの世界からあまりにも遠い、辺鄙な場所に生まれ、ただわけもわからず上京してきた、愚かでなにも持たない、まったくの部外者なのだ」――地方生まれ東京在住OL、美紀。
東京生まれの華子は、箱入り娘として何不自由なく育てられたが、20代後半で恋人に振られ、初めて人生の岐路に立たされてしまう。
名門女子校の同級生が次々に結婚するなか、焦ってお見合いを重ねた末に、ハンサムな弁護士「青木幸一郎」と出会う。
一方、東京で働く美紀は地方生まれの上京組。
猛勉強の末に慶應大学に入るも金欠で中退し、一時は夜の世界も経験した。
32歳で恋人ナシ、腐れ縁の「幸一郎」とのダラダラした関係に悩み中。
境遇が全く違って出会うはずのなかったふたりの女。
同じ男をきっかけに彼女たちが巡り合うとき、それぞれ思いもよらない世界が拓けて――。
結婚をめぐる女たちの葛藤と解放を描く、渾身の長編小説。
『ここは退屈迎えに来て』、『東京23話』などの著者としても有名な山内マリコさんの作品。2021年に門脇麦さん主演で映画化されています。育ってきた環境の違い、新たな世界とつながることについて、あらためて考えてみたくなる作品。異なる環境で過ごしてきた2人が出会う時、新たな人生が拓かれます。
『短編工場』集英社文庫編集部編
『かみさまの娘』桜木紫乃
『ゆがんだ子供』道尾秀介
『ここが青山』奥田英朗
『じごくゆきっ」桜庭一樹
『太陽のシール』伊坂幸太郎
『チヨ子』宮部みゆき
『ふたりの名前』石田衣良
『陽だまりの詩』乙一
『金鵄のもとに』浅田次郎
『しんちゃんの自転車』荻原浩
『川崎船』熊谷達也
『約束』村山由佳
人気作家たちが描いたさまざまなジャンルの短編小説がぎゅっと詰め込まれた作品です。新たな作家さんとの出会いにもぴったりな作品。
『白ゆき姫殺人事件』湊 かなえ
化粧品会社の美人社員が黒こげの遺体で発見された。ひょんなことから事件の糸口を掴んだ週刊誌のフリー記者、赤星は独自に調査を始める。人々への聞き込みの結果、浮かび上がってきたのは行方不明になった被害者の同僚。ネット上では憶測が飛び交い、週刊誌報道は過熱する一方。匿名という名の皮をかぶった悪意と集団心理。噂話の矛先は一体誰に刃を向けるのか。傑作長編ミステリー。
『告白』、『母性』、『ユートピア』などの著者としても有名な湊かなえさんの作品。2014年井上真央さん主演で映画化されています。SNSでの拡散力がもたらす恐怖を鮮やかに描いたミステリー。美人社員が惨殺される事件を追う中で、SNS上で流れる噂話が一人歩きし、真実を歪めていきます。人間の悪意や無責任さ、そしてそれが引き起こす悲劇に背筋が寒くなる一冊です。
『水たまりで息をする』高瀬 隼子
第165回芥川賞候補作
ある日、夫が風呂に入らなくなったことに気づいた衣津実。夫は水が臭くて体につくと痒くなると言い、入浴を拒み続ける。彼女はペットボトルの水で体をすすぐように命じるが、そのうち夫は雨が降ると外に出て濡れて帰ってくるように。そんなとき、夫の体臭が職場で話題になっていると義母から聞かされ、「夫婦の問題」だと責められる。夫は退職し、これを機に二人は、夫がこのところ川を求めて足繁く通っていた彼女の郷里に移住する。川で水浴びをするのが夫の日課となった。豪雨の日、河川増水の警報を聞いた衣津実は、夫の姿を探すが――。
『おいしいごはんが食べられますように』、『いい子のあくび』などの著者としても有名な高瀬隼子さんの作品。第165回芥川賞候補作となった作品です。穏やかだった夫婦生活が一転、二人の暮らしが壊れていきます。夫婦、親子の愛についてあらためて気づくことも多い作品です。
『親しき仲にも殺意あり』赤川 次郎
「こんなにカッコいい女の顔で終わる物語はない!」 映画「ベイビーわるきゅーれ」阪元裕吾監督も絶賛
捜査一課の若手刑事・森口容子は、幼稚園からずっと一緒の大親友・平田結美の住むアパートへ遊びにきた。
ただし――彼女が殺し屋だなんて、容子はまったく知らない。
しかも結美はバイクで逃げ去る男を弾丸一発で仕留めてしまうほどの凄腕なのだ。
そんななか、結美が命を狙う男を、容子が護衛するハメに!
運命に引き裂かれる、二人の友情は……。
赤川次郎 デビュー50周年記念
青春クライムサスペンスの名作、新装版で復活!
『セーラー服と機関銃』、『三姉妹探偵団』などの著者としても有名な大人気のミステリー作家、赤川次郎さんの作品です。赤川次郎さんらしい、テンポの良いストーリー展開でサクサク読めてしまいます。
まとめ|【2025|集英社ふゆイチ】おすすめ小説15選|冬にじっくり読みたい珠玉の名作を厳選!
集英社の「ふゆイチ」の作品はどの作品も、読み始めた瞬間から日常を忘れさせてくれるような没入感が魅力です。寒い夜に、ブランケットにくるまって静かに本をめくる時間は、何より贅沢なひととき。あなたの世界を広げる本との出会いがありますように。
