
瀬尾まいこおすすめ小説15選|感動と優しさに満ちた名作に胸が熱くなる
瀬尾まいこさんの作品は、家族愛、青春、そして人との繋がりをテーマに、心温まる物語が多数揃っています。読後感が爽やかで優しい気持ちになれる小説ばかりです。
きっとあなたの心に残る一冊が見つかるはず。ぜひ、次の一冊として手に取ってみてくださいね。

『そして、バトンは渡された』
家族よりも大切な家族
幼い頃に母親を亡くし、父とも海外赴任を機に別れ、継母を選んだ優子。
その後も大人の都合に振り回され、高校生の今は二十歳しか離れていない〝父〟と暮らす。
血の繋がらない親の間をリレーされながらも、出逢う家族皆に愛情をいっぱい注がれてきた彼女自身が伴侶を持つとき――。
大絶賛の2019年本屋大賞受賞作。
解説・上白石萌音
本作は累計発行部数130万部をこえる大人気のハートフルストーリー。2019年に本屋大賞を受賞、紀伊國屋書店・キノベス!2019大賞を受賞。第31回山本周五郎賞で候補にもなりました。2021年永野芽郁さん主演で映画化されています。誰かを愛すること、愛されることについて深く考えたくなります。
『夜明けのすべて』
「知ってる? 夜明けの直前が、一番暗いって。」
人生は思っていたよりも厳しい。でも、救いとなる光だってそこら中にある。
ささやかだけれど特別な、生きるのが少し楽になる、全く新しい物語。
映画「夜明けのすべて」
2024年2月公開!
W主演:松村北斗 上白石萌音
監督:三宅唱
PMS(月経前症候群)で感情を抑えられない美紗。パニック障害になり生きがいも気力も失った山添。
友達でも恋人でもないけれど、互いの事情と孤独を知り同志のような気持ちが芽生えた二人は、自分にできることは少なくとも、相手のことは助けられるかもしれないと思うようになり、少しずつ希望を見出していくーー。
人生は苦しいけれど、救いだってある。
そんな二人の奮闘を、温かく、リアルに、ときにユーモラスに描き出し、誰もが抱える暗闇に一筋の光を照らすような心温まる物語。
2019年に『そして、バトンが渡された』で本屋大賞を受賞し、映画の大ヒットも記憶に新しい瀬尾まいこの、本屋大賞受賞後第一作。水鈴社創立初の単行本。
●『夜明けのすべて』刊行にあたって
人生は想像より厳しくて、暗闇はそこら中に転がっていて、するりと舞い込んできたりします。でも、夜明けの向こうにある光を引っ張ってきてくれるものも、そこら中にきっとあるはずだと思いたいです。
いつも本が完成して思うことは、「楽しく読んでもらえることが一番だ」です。その思いは今回も変わりませんが、『夜明けのすべて』を読んでくださった方が、ほっとできる一瞬を味わってくださるのなら、明日を待ち遠しいと思っていただけるなら、幸いです。
瀬尾まいこ
瀬尾まいこさん自身が患ったパニック障害の経験が一部取り入れられた作品。2024年松村北斗さん、上白石萌音さんのW主演で映画化されています。心の弱さと、それを支え合う温かな交流が描かれています。厳しい人生の中にも、救いや希望があると教えてくれる一冊です。
『幸福な食卓』
佐和子の家族はちょっとヘン。父を辞めると宣言した父、家出中なのに料理を届けに来る母、元天才児の兄。そして佐和子には、心の中で次第にその存在が大きくなるボーイフレンド大浦君がいて……。それぞれ切なさを抱えながら、つながり合い再生していく家族の姿を温かく描く。吉川英治文学新人賞受賞作。
切なさの分だけ家族はたしかにつながっていく。
佐和子の家族はちょっとヘン。父を辞めると宣言した父、家出中なのに料理を届けに来る母、元天才児の兄。そして佐和子には、心の中で次第にその存在が大きくなるボーイフレンド大浦君がいて……。それぞれ切なさを抱えながら、つながり合い再生していく家族の姿を温かく描く。
吉川英治文学新人賞受賞作。
第26回吉川英治文学新人賞受賞作品です。2006年に漫画化、2007年に北乃きいさん主演で映画化されています。それぞれが抱える切なさを通じて、家族の温かさがじんわりと伝わります。再生していく家族の姿が、多くの読者の共感を呼ぶ長編小説です。
『卵の緒』
僕は捨て子だ。その証拠に母さんは僕にへその緒を見せてくれない。代わりに卵の殻を見せて、僕を卵で産んだなんて言う。それでも、母さんは誰よりも僕を愛してくれる。「親子」の強く確かな絆を描く表題作。家庭の事情から、二人きりで暮らすことになった異母姉弟。初めて会う二人はぎくしゃくしていたが、やがて心を触れ合わせていく(「7's blood」)。優しい気持ちになれる感動の作品集。
第7回坊っちゃん文学大賞受賞作品。本作には『卵の緒』と『7's blood』の二つの話が収録されています。中学校教諭の傍ら執筆していたというデビュー作です。『7's blood』は漫画化されたほか、2004年に『七子と七生~姉と弟になれる日~』として蒼井優さん主演でテレビドラマ化されています。家族の絆について考えさせられる物語。
『天国はまだ遠く』
仕事も人間関係もうまくいかず、毎日辛くて息が詰りそう。23歳の千鶴は、会社を辞めて死ぬつもりだった。辿り着いた山奥の民宿で、睡眠薬を飲むのだが、死に切れなかった。自殺を諦めた彼女は、民宿の田村さんの大雑把な優しさに癒されていく。大らかな村人や大自然に囲まれた充足した日々。だが、千鶴は気づいてしまう、自分の居場所がここにないことに。心にしみる清爽な旅立ちの物語。
本作は、人生に疲れ切った主人公が山奥の民宿で再生していく物語。2008年に加藤ローサさん主演で映画化されています。田舎の風景と、ゆっくりと進む時間の中に、心が癒されるような一冊です。
『君が夏を走らせる』
ろくに高校に行かず、かといって夢中になれるものもなく日々をやり過ごしていた大田のもとに、ある日先輩から一本の電話が入った。聞けば一ヵ月ほど、一歳の娘鈴香の子守をしてくれないかという。断り切れず引き受けたが、泣き止まない、ごはんを食べない、小さな鈴香に振り回される金髪少年はやがて──。きっと忘れないよ、ありがとう。二度と戻らぬ記憶に温かい涙あふれるひと夏の奮闘記。
本作は少年が1歳の女の子の世話を任されるひと夏の奮闘記が描かれています。泣き止まない赤ちゃんに振り回される主人公が、次第に新たな感情に気づいていく展開が胸を打ちます。読後には心温まる涙がこぼれる、瀬尾まいこの代表的な青春小説です。
『あと少し、もう少し』
ちぎれそうな身体だって、おれの走りをするんだ。
頼りない顧問のもと、寄せ集めのメンバーがぶつかり合いながら挑む中学最後の駅伝大会。襷(たすき)が繫いだ想いに、溢れる涙が止まらない傑作青春小説。
陸上部の名物顧問が転勤となり、代わりにやってきたのは頼りない美術教師。部長の桝井は、中学最後の駅伝大会に向けてメンバーを募り練習をはじめるが……。元いじめられっ子の設楽、不良の太田、頼みを断れないジロー、プライドの高い渡部、後輩の俊介。寄せ集めの6人は県大会出場を目指して、襷をつなぐ。あと少し、もう少し、みんなと走りたい。涙が止まらない、傑作青春小説。
本作は寄せ集めの6人で駅伝に挑む中学生たちの青春小説です。個性豊かなメンバーがぶつかり合いながらも成長し、タスキをつなぐ姿が感動を呼びます。スポーツの熱さとともに、それぞれの内面の葛藤が丁寧に描かれた作品です。
『図書館の神様』
主人公は、清く正しい青春をバレーボールに捧げてきた、その名も清(きよ)。あることがきっかけで、夢をあきらめて教師になるべく、海の見える中学校に赴任する(教員採用試験に受かっておらず、臨時雇いではあるが)。そこで、思いがけず文芸部の顧問となった清に訪れた変化とは……。「卵の緒」で坊っちゃん文学賞を受賞した瀬尾まいこの、デビュー第2作。大幅にファンを増やした評判作の、待望の文庫化。単行本未収録の幻の短篇「雲行き」も収録。
瀬尾さんのデビュー二作目の作品。それまでスポーツにしか関心のなかった清が、顧問として文芸部の垣内くんと交流し、それぞれ成長していく物語です。爽やかな読後感がたまらない青春小説です。
『強運の持ち主』
ショッピングセンターの片隅で占い師を始めたルイーズ吉田は、元OL。かつて営業職で鍛えた話術と、もちまえの直感で、悩む人たちの背中を押してあげるのが身上だが、手に負えないお客も千客万来。「お父さんとお母さん、どっちにすればいいと思う?」という小学生。何度占いがはずれてもやって来る女子高生。「俺さ、物事のおしまいが見えるんよ」という大学生まであらわれて、ルイーズはついに自分の運勢が気になりだす…。ほっこり優しい気持ちになる連作短篇集。
占いと人生の選択がテーマの連作短編集。人の悩みに触れながら、優しさを届ける主人公の姿に、心が癒されます。小さな出来事の中に詰まった人生の温もりが印象的な一冊です。
『おしまいのデート』
中学三年生の彗子は両親の離婚後、月に一度、父の代わりに祖父と会っていた。公園でソフトクリームを食べ、海の見える岬まで軽トラを走らせるのがお決まりのコース。そんな一風変わったデートを楽しむ二人だったが、母の再婚を機に会うことをやめることになり……。表題作のほか、元不良と教師、バツイチOLと大学生、園児と保育士など、暖かくも切ない5つのデートを瑞々しく描いた短編集。
瀬尾さんが描く、さまざまなデートの5つの短編小説。5つのデートにはさまざまな恋の終わりが待っていて、別れの中にも残る思い出や、人間関係の温かみが描かれた感動的な内容です。恋愛の多様な形を楽しめる、瀬尾まいこさんの魅力が詰まった作品です。
『僕らのごはんは明日で待ってる』
兄の死以来、人が死ぬ小説ばかりを読んで過ごす亮太。けれど高校最後の体育祭をきっかけに付き合い始めた天真爛漫な小春と過ごすうち、亮太の時間が動きはじめる。やがて家族となった二人。毎日一緒に美味しいごはんを食べ、幸せな未来を思い描いた矢先、小春の身に異変が。「神様は乗り越えられる試練しか与えない」亮太は小春を励ますが……。
本作は普通だけど、ちょっとめんどくさい同士の若者たちの日常を愛おしく描いた作品です。淡々と進む毎日に、優しい希望を感じさせてくれる作品です。
『春、戻る』
結婚を控えたさくらの前に、兄を名乗る青年が突然現れた。
どう見ても一回りは年下の彼は、さくらのことをよく知っている。
どこか憎めない空気を持つその“おにいさん”は、結婚相手が実家で営む和菓子屋にも顔を出し、知らず知らずのうち生活に溶け込んでいく。
彼は何者で目的は何なのか。何気ない日常の中からある記憶が呼び起こされて―。
今を精一杯生きる全ての人に贈るハートフルストーリー。
年下なのに、兄を名乗る怪しい青年が現れるところから物語は始まります。思い出したくない過去として蓋をしていた記憶の中にもほんのりと光る温かい瞬間があることに気づかされます。人生とは、幸せとはとあらためて考えたくなる一冊。
『掬えば手には』
ちょっぴりつらい今日の向こうは、光と音があふれてる。
『幸福な食卓』本屋大賞受賞作『そして、バトンは渡された』に連なる、究極に優しい物語
私は、ぼくは、どうして生まれてきたんだろう?
大学生の梨木匠は平凡なことがずっと悩みだったが、中学3年のときに、エスパーのように人の心を読めるという特殊な能力に気づいた。ところが、バイト先で出会った常盤さんは、匠に心を開いてくれない。常盤さんは辛い秘密を抱えていたのだった。だれもが涙せずにはいられない、切なく暖かい物語。
本作は人との心の交流がテーマ。ほんのりファンタジックな作品です。読者自身が共感しやすい内容で、心に優しさを届ける作品です。
『夏の体温』
「出会い」がもたらす「奇跡」を描いた全3篇
■「夏の体温」
2002年刊行、瀬尾さんのデビュー作『卵の緒』で描かれたのは、小学生男子の視点で綴った「親子の絆」。
それから、およそ20年を経て生み出されたのは、同じく小学生男子の瑞々しい「友情」物語です。
瀬尾さんご自身も「久しぶりに小学生の物語を書きました。子どもがいる空間は生き生きしていて、書いている間、とても楽しかったです」とコメントしている思い入れのある表題作です。
<あらすじ>
夏休み、小学3年生の瑛介は血小板数値の経過観察で1ヶ月以上入院している。
退屈な毎日に、どうしたっていらいらはつのる。
そんなある日、「俺、田波壮太。3年。チビだけど、9歳」と陽気にあいさつする同学年の男子が病院にやって来た。低身長のための検査入院らしい。
遊びの天才でもある壮太と一緒に過ごすのは、とても楽しい。
でも2人でいられるのは、あと少しだ──。
■「魅惑の極悪人ファイル」
「物語に悪い人がほとんど出てこない」ことがよく知られている瀬尾さんの作品に、どんな悪人が、どのように登場するのでしょうか。
瀬尾さんならではの「極悪人」をお楽しみください。
<あらすじ>
容姿にコンプレックスを抱く、内向的な大学生の早智。
だが大学1年生の時に発表した小説が文学賞を受賞し、にわかに注目を集める。
そして3作目。執筆に苦戦し、それまでの作風とは異なった「悪人」を主人公にした小説に挑む。
そのモデルに選んだのが、腹黒いと周りから言われている男子学生、倉橋だった。早智が取材を進めてゆくと……。
■「花曇りの向こう」
中学1年生の国語教科書に掲載された掌編。
この度、単行本初収録作品となります。
装画を手がけた人気漫画家・イラストレーター、カシワイさんの描き下ろし挿絵付きです。
まるで教科書のように、文章と挿絵をあわせて堪能していただけるかと思います。
『夏の体温』、『魅惑の極悪人ファイル』、『花曇りの向こう』という三作品が入った短編集です。出会いの尊さを感じられる物語。短編集ながら、一編一編に瀬尾まいこさんの優しい視点が反映されています。
『優しい音楽』
混雑した駅中、彼女は驚いた様子でまっすぐ僕の方へ歩いてきた。
それが僕たちの出逢いであり、恋人同士になるきっかけだった。
でも、心も身体もすっかり馴染みきったある日、唐突に知ってしまう。彼女が僕に近づいた理由を――。
(表題作「優しい音楽」)ちょっと不思議な交流が生みだす、温かな心の触れ合いを描いた作品集。
『優しい音楽』、『タイムラグ』、『がらくた効果』の三作が収められた連作短編集。2022年に土屋太鳳さん主演でテレビドラマ化されています。累計20万部を超える人気作です。ありえなそうな話なのに、いつの間にか引きこまれてしまう作品。優しさに溢れた作品です。
まとめ|瀬尾まいこおすすめ小説15選|感動と優しさに満ちた名作に胸が熱くなる
瀬尾まいこさんの本には、どの物語にも、登場人物たちの成長や再生、そして日常の中で見つける小さな幸せが込められています。どんな年代の読者もどこか心が温まるような珠玉の小説ばかり!
ぜひ、気になる一冊を手に取ってみてくださいね♪