「どこで生きるか」より、「どう生きるか」を選びたい。【2026年上半期振り返り】
ヨーロッパが猛暑らしい。
最近のパリは、気温が40度近くまで上がり、熱中症で何人もの人が倒れているそう。
去年の今頃、僕はパリで夏を迎えていた。
あれから、もう一年。
もし今年もパリにいたとしても、去年とは少し違う景色が見えていた気がする。
対して、今の日本は例年より過ごしやすい。
真夏日も少なく、雨の多い初夏が続いている。
西日本の大阪は、東日本の東京よりも若干日が沈むのが遅い。
そんな細かい違いにも気づけるほど、この街での暮らしが自然になってきた。
今年ももう半年が経った。
年始に立てた目標を見返してみると、
達成できたものもあれば、今となっては違う方向を向いているものもあった。
この半年間は、達成できなかった目標を「残念」と思うよりも、
「できた・できなかった」だけでは測れないほど、自分自身が大きく変わった半年だった。
仕事も環境も価値観も大きく変わり、半年経った今だからこそ見えてきたものがある。
今回は年始に立てた目標を振り返りながら、この半年で変化した価値観や気づきを整理し、
そこから見えてきた「これからの生き方」と、下半期の目標について書いていこうと思う。
年始の自分を振り返る
年始に掲げた目標を読み返してみると、懐かしくもありつつ不思議な感覚になる。
もちろん、今でも変わらず大切にしている目標は多い。
一方で、キャリアや暮らし方の考え方については、この半年で想像以上に状況が変わった。
当時の僕は、東京に戻ることを考えていた。
大阪はあくまで一時的な拠点に過ぎず、東京で仕事の幅を広げようと思っていた。
その先で、ITエンジニアとしてさらに実力をつけ、また海外へ挑戦する。
そんな道筋を思い描いていた。
当時の考えが間違っていたとは全く思わない。
ITエンジニアは場所に縛られにくく、ノマドワーカーとの相性がいい職業だ。
ところが、この半年で状況は大きく変わった。
大阪で新たな業務委託の仕事を始めたことをきっかけに、そのままこの街で生活を続けることを選んだ。
当時は、仕事もお金もなく、目の前にある選択肢を必死に追いかけるしかなかった。
自分に自信がなく、将来のキャリアもまだ曖昧だった。
けど、譲れないこだわりはあったし、お金を稼がなきゃいけない。
必死に生きていたから、そういった手段を取らざるを得なかった。
キャリアの軸も、ITだけではなく営業や企画、マーケティングへと少しずつ広がり始めた。
振り返ってみると、変わったのは目標そのものではない。
変わったのは、その目標の意味だった。
海外で暮らしたいという気持ちも、自分らしい働き方をしたいという思いも、今でも変わらない。
ただ、それらは「どこで生きるか」の話であって、「どう生きるか」を決めるものではなかった。
この半年を通して、それらは目的ではなく、「その先に実現したい生き方のための手段」だったのだと気づいた。
だから今回の振り返りでは、達成・未達だけの評価にはこだわらない。
年始に立てた目標を一つひとつ見返しながら、この半年で自分の考え方がどう変わったのかも、一緒に整理してみたいと思う。
年始に立てた目標を振り返る
ここからは、年始に立てた目標を振り返ってみたい。
改めて見返すと、達成できたものもあれば、ほとんど手を付けられなかったものもある。
ただ今回は、未達だからといって落ち込む気持ちはあまりない。
目標を立てた当時と今とでは、環境も価値観も大きく変わり、
目標そのものは変わっていなくても、その目標を追う理由が大きく変わったものもある。
<人物像>
01.面倒見のいい人になる → △
まず、人物像について。
「面倒見のいい人になる」という目標は、正直まだ道半ばだと思う。
今でも、自分が周囲に十分な価値を提供できているかと聞かれれば、自信を持って「はい」とは言えない。
人の役に立ちたいという思いは昔からあるし、「ギブ」の考え方も意識してきた。
でも、なかなかうまくできずにいる。
先日も、ノマドワーカーになりたい人からの相談に、相手の意図をうまく拾えて答えることができなかった。
そういった時に反省を感じることは多い。
ただ、「自分だからこそ提供できる価値は何か」を考える機会は、この半年で確実に増えた。
対面での営業の仕事を始めたことで、「相手が何を求めているのか」を強く意識するようになった。
相手目線で考える力は、営業だけではなく、自分が目指す「面倒見のいい人」にもつながっている気がする。
これは、仕事でもプライベートでも、自分にとって大きな変化だったと思う。
<仕事>
02.JavaScriptを使ったプログラミングの仕事をする → ×
03.フリーランスとして年収550万円を達成する → ×(見込み値)
仕事については、達成度だけを見れば厳しい。
JavaScriptを使った開発は、仕事も自作アプリの制作も、勉強すらも思うようには進まなかった。
そもそもプログラミングをするようなアプリ開発の仕事はかなり減り、今ではWebサイトの更新で少しPHPを触るくらいになった。
ただ、この半年で、Claudeを始めとした生成AIでできることも増えてきたので、それをうまく追い風にしたい。
フリーランスとして年収550万円という目標も、現状では大きく届いていない。
収入はまだまだ全然少ない。今、一人暮らしの家もかなり家賃の安い物件に住んでいる。
もともとお金稼ぎは苦手だけど、だからこそ収入と正面から向き合うことも、今年の大切な課題だと思っている。
大阪で新しい仕事に挑戦し、営業やマーケティングという今までとは異なる分野に飛び込んだ。
それによって、キャリアに対する考え方が大きく変わったのは事実。
以前は「ITエンジニアになること」がゴールだった。
けど、今は、ITを土台に、その上へデザインや営業、マーケティング、企画といった力を積み上げていきたい。
半年前には見えていなかった、自分らしい、自分にとって心地良いキャリアの形が、少しずつ見え始めた。
<クリエイティブ>
04.毎月ひとつデザイン作品を作る → ×
05.デザイン用のInstagramアカウントを作る → ×
06.JavaScript/Javaを使った自作アプリを開発する → ×
07.放置しているWordPressサイトを整備する → ×
クリエイティブの目標も、多くは未達だった。
デザイン作品やInstagram、自作アプリ、WordPressサイトの整備など、やりたいことはほとんど手つかずだった。
つくりたい気持ちはあったけど、なかなか時間がつくれなかった。
ただ、生成AIの進化によって、以前なら一人では難しかったことにも挑戦しやすい時代になった。
ITとデザインの2つは、自分にとっても大事なスキル。
ちゃんと作品として世の中にアウトプットできるようにしたい。
先日は自作Tシャツを制作した。少しずつ「自分で作って発信する」感覚は戻ってきているので、この勢いを次の作品にもつなげたい。
自作のWebメディアは、ほとんど更新しなかったので一旦閉鎖することにした。
その代わり、ポートフォリオとなる新たなWebサイトをWordPressで作ろうと、今は着々と準備している。
振り返ると、僕はやっぱり「何かを作っている時間」が好きなんだと思う。
仕事だけで終わらず、自分らしさを形にするためにも、自分の作品を世の中へ出し続けることは、これからも大切にしたい。
(noteの更新もね!)
<言語学習>
08.TOEIC 800点 → ×
09.DELF B1合格 → ×
10.毎日英語・フランス語に触れる → ◯
11.毎日Duolingo → ◯
語学は、維持できたものと伸ばせなかったものがある。
フランス語の学習は毎日続けられている。
しかし、「上達している」というよりは「忘れないように維持している」という感覚に近い。
ただ、先日Duolingoのフランス語コースをすべてやり切ってしまった。
だからといって、まだまだフランス語が話せるようになったわけではない。
大阪ではフランス人の友達と会う機会は増えた。
しかし、みんな日本語が上手すぎて、結局日本語で会話が終わってしまう。
贅沢な悩みかもしれない。
英語についても、日常的に触れる機会が少なく、課題が残った。
とうとう仕事で英語を話すことは皆無になってしまった。
もう少し、グローバルな仕事を探さなければ、という焦りもある。
準備の時間がないので、今年はTOEICは受けない予定。
ただ、フランス語については、11月のDELF B1受験を目指している。
下半期はもう一段階ギアを上げたい。
<日常生活>
12.自分を律し、仕事に集中する習慣をつくる → ◯
13.深夜1時以降までだらだら起きない → ◯
14.用もなくコンビニやスーパーに寄らない → △
15.怒りを瞬時に抑え、相手の事情を考える → ◯
日常生活では、少しずつ良い習慣が増えてきた。
一人暮らしを始めてからはかなり仕事に集中しやすくなった。
最近では朝6時からランニングをする習慣も続いている。
そのおかげで夜更かしもかなり減り、生活リズムは以前より整ってきた。
ただ、収入が安定してきたことで、コンビニに行く回数はかなり増えてしまった。
ストレスが溜まるとすぐに食べてしまう性格のため、まずはストレスを溜めないようにしたい。
怒りのコントロールについては、毎日のように意識をしている。
そのおかげか、物事を大らかに受け止められるようになってきたと思う。
以前よりも感情に振り回されることが減り、少しずつ「余裕のある大人」に近づけている気がする。
<趣味>
16.インドネシアでワーケーション → ◯
17.スペインでワーケーション → ×
18.フルマラソンをサブ4達成 → ×
19.エスコンフィールド北海道で野球観戦 → ×
20.月3冊以上の読書 → ◯
21.毎週note投稿 → ◯
趣味については、比較的好調だ。
昨年秋は所持金3万円まで落ち込んでしまったが、
そんな最底辺の時期を乗り越え、旅行に行ける余裕が出てきた。
インドネシアは5月に一週間ほど訪れることができた。
ワーケーションではなかったが、初めての訪問でいろんな体験をできた。
友達との再会もあったし、いろんな感情を持つことができた。
スペインには、もう一度自分の気持ちと向き合うためにも行きたいと思っている。
きっと思い出すこともあるだろう。
でも、それも含めて今の自分として受け止めたい。
読書は月4冊のペースで進め、noteの投稿は現在80週連続投稿中。
今月はエスコンフィールド北海道で野球観戦という楽しみも控えている。
一方で、フルマラソンや初挑戦となるトライアスロンなど、本当の勝負はこれからである。
<体>
22.欠けた歯の治療をする → ◯
23.筋肉をつけて体重60kg(BMI18.5)まで上げる → ×
24.無病息災 → ×
体調面では、久しぶりに本格的な風邪を引いてしまった。しかも2回も。
仕事こそ休まなかったものの、体調を崩したときの自己管理にはまだ課題があると感じた。
毎日筋トレは続けているものの、体は思うようには変わらない。
改めて、健康も筋肉も、一朝一夕では身につかないことを実感している。
歯の治療はしたものの、虫歯が4本もあったことに驚きを隠せない。
とはいえ、すべて治療は終わったので、ひとまず安心。
こうして振り返ると、達成できた目標は決して多くない。
それでも、この半年を一言で表すなら、「積み上げる土台をつくった期間」だったと思う。
仕事も、生活も、人との向き合い方も、まだ完成にはほど遠い。
でも、一つひとつの経験を通して、「自分がどんな人生を送りたいのか」「どんな状態であれば、自分は満たされるのか」は、以前よりずっとはっきり見えるようになった。
上半期の気づき
この半年を振り返って、一番大きな気づきは、
「どこで生きるか」よりも、「どう生きるか」の方が、自分にとってはるかに大切だったということ。
正確に言えば、年始の頃の僕は「どこで生きるか」を考えていたわけではない。
本当に悩んでいたのは、「何の仕事をするか」「どんなスキルを身につけるか」ということだった。
東京へ戻ることも、海外へ行くことも、そのための選択肢の一つに過ぎなかった。
当時は、ITエンジニアとして実力をつけることが、自分の理想の働き方につながると信じていた。
でも、この半年を通して気づいた。
人生を変えるのは場所そのものではなく、その場所で何を積み上げるかだった。
フランスで得た経験も、大阪で始めた仕事も、それぞれ自分を成長させてくれた。
共通していたのは、「どこにいたか」ではなく、「そこで何に挑戦したか」だった。
半年前の僕は、「どんな仕事を選べば理想の人生に近づけるか」を考えていた。
でも今の僕は、「どう生きれば、自分らしく納得して人生を歩めるか」を考えている。
場所はきっかけにはなる。
でも、自分の人生を決めるのは、結局いつも自分自身の行いだ。
だから今は、「東京へ戻ること」も、「海外に行くこと」も僕のゴールではない。
一見すると小さな違いだけど、この半年で僕の中では大きな転換だった。
その時々で、自分が納得して選択できること
自分の意思で働き方を選び、住む場所を選び、人との関わり方を選べること
そんな状態を少しずつつくっていきたいと思うようになった。
振り返れば、この半年は決して順風満帆ではなかった。
失恋もあったし、仕事に悩んだ時期もあった。
ここには書いてないような、達成できなかった小さな目標もたくさんある。
それでも、その経験があったからこそ、「自分は何を大切にしたいのか」を考え続けることができた。
自分にとって守るべき大切な価値観について、時間をかけて考えることができた。
そもそも「自由」って何?
好きな場所へ行けることだけではない。
仕事を辞めることでもない。
誰かに憧れた人生を生きることでもない。
自由とは、自分で自分の生き方を選択できること。
この半年を通して僕が思う自由とは、
環境に依存せず、自分で納得して人生を選択できる状態のことだ。
大阪に拠点を構えたから、しばらくはこの街で生活を続けることになる。
今年の下半期は、何か特別な場所へ行って特別な経験をすることよりも、今いる場所で積み上げることに時間を使いたい。
仕事も、勉強も、発信も、運動も。
一つひとつは小さな積み重ねかもしれない。
でも、その積み重ねが、数年後にもう一度新たな挑戦をする時や、新しい人生を選択する時の、自分を支えてくれるはず。
焦って次の場所を探すよりも、今の自分にできることを積み重ねたい。
その方が、きっと未来の選択肢は増えていくと思う。
海外への憧れは、今も変わらない。
だからこそ、この大阪での日々を、その夢へ続く大切な準備期間にしていきたい。
下半期にやりたいこと
上半期の内容を踏まえ、これからの半年間は「大きく方向転換する期間」ではなく、「積み上げる期間」にしたいと思っている。
新しいことへ飛び込むのは大好きだし、海外への憧れも今までと変わらない。
でも今の僕に必要なのは、焦って次の場所を探すことではなく、自分の土台をしっかり固めること。
まずは仕事。
今はアプリ開発やWebデザインだけではなく、営業や企画、マーケティングなどにも携わるようになった。
この環境を最大限に生かしながら、「ITを軸に幅広く価値を提供できる人」を目指していきたい。
この半年で、ITエンジニアになること自体がゴールではないと気づいた。
下半期は、営業や企画も含め、自分にしかできない価値を少しずつ増やしていきたい。
ただ、アプリ開発の比重が少し下がってきたので、もう少し開発の仕事もやりたいと思っている。
収入面もまだまだ少ない。
一人暮らしを始めたから、安定して稼いでいかなくてはいけない。
フリーランスとして生活していく以上、お金と向き合うことからは逃げられないし、
今後を見据えてもっと自分の価値を高め、その結果として収入も少しずつ伸ばしていきたいと思う。
また、いずれやりたいと思う経営に向けた準備もしていきたい。
次に、発信。
noteの投稿はこれからも毎週更新を続けたい。
ありがたいことに月一くらいで、note経由で人と知り合うことができている。
ノマドやワーホリといった話題だけでなく、人生に悩む31歳として、素の姿をこれからも届けていきたい。
発信はフリーランスとしての営業活動でもある。
でも、それ以上に、自分の経験を誰かの役に立つ形へ変える作業でもあると思う。
また、Kindle出版もしたいと思っている。
もう前作を出版して2年も経ってしまった。
それに加えて、今作成中のポートフォリオサイトも少しずつ形にしていきたい。
次に、語学。
昨年は受けなかったDELF(フランス語の試験)を今年は受験したい。
すぐ海外へ行く予定はないけど、語学だけは止めたくない。
未来の自分の選択肢を減らさないためにも、学び続けたい。
フランスから帰って一年が経って、抜けている部分も多くあると思う。
まずは勉強の習慣から始めたい。
そして、運動。
朝6時のランニングは、体力づくりだけではない。
「今日も積み上げられた」という感覚を、自分に与えてくれる習慣になっている。
秋にはトライアスロンとフルマラソンとの挑戦も控えている。
体力はもちろんだけど、「毎日少しずつ積み上げる力」を鍛えるという意味でも、この習慣は続けたい。
下半期は、劇的な変化はなくてもいい。
派手な成果よりも、小さな積み重ねを大切にしたい。
その積み重ねが、数年後に海外へ挑戦するときも、新しい仕事に挑戦するときも、自分を支えてくれると信じている。
半年後、この文章を読み返したとき、「思ったより遠くへ来られたな」と思えたら、それで十分だ。
一歩ずつでも、自分で選んだ人生を歩いていけるように。
下半期も、自分らしく積み上げていきたい。
さいごに
年始に目標を立てたときは、「半年後の自分がこんなことを考えている」とは想像もしていなかった。
達成できた目標もあれば、まったく手を付けられなかったものもある。
でも、それ以上に大きかったのは、
「自分はどんな人生を送りたいのか」を考え続けられたことだった。
人生は思い通りにならない。
思わぬ失恋でずっと落ち込んでいたし、仕事や収入面でも、あれこれと悩んでいた。
それでも、その一つひとつの出来事が、自分の価値観を少しずつ育ててくれたように思う。
これからも、未来への野望はなくしたくないし、
たった一度の人生を無駄にはしたくない。
でも、その前に今やるべきことが見えてきた。
だから、焦りの気持ちはあまりない。
どこで生きるかも大切。
でも、それ以上に、自分がどう生きるかを大切にしたい。
半年後、この文章をまた読み返したとき、自分がどんな景色を見ているのか。
「あの時の選択は間違っていなかった」と思えるような毎日を積み重ねていきたい。
そんな未来を少し楽しみにしながら、2026年の後半も、自分のペースで歩いていこうと思う。
