
「変わる」から「見つけていく」へーー支援で起きていること
「支援によって変わる」
そうした言葉を耳にすることがあります。就労支援の場面でも、「支援を受けて変わりたい」「支援によって変わることができた」といった表現が使われることがあります。
ただ実際の現場で関わる中で、「変わる」ということの捉え方には、少し立ち止まって考えてみる余地があるようにも感じています。
その人が「別の人になる」わけではない
支援を通して何かが大きく変わったように見える場面でも、その人自身がまったく別の人になったわけではありません。もともと持っていた力や感覚が、環境や関係性の変化の中で、少しずつ表に出てきた。そうした変化であることも少なくありません。
もしそうだとすると、支援が「人を変えている」というよりも、その人が持っているものが発揮されやすい状態を整えていると考えた方が実際に近いのかもしれません。
「変わる」から「見つけていく」へ
そしてそれは、「変わる」というよりも、もともとその人の中にあったものを、環境や関係性の中で少しずつ見つけていくプロセスに近いのかもしれません。
環境との関係を見直したり、これまでの経験を整理したり、誰かとの対話の中で見え方が変わっていく。その積み重ねの中で、これまで難しかったことが少しずつできるようになっていく。結果として、「変わったように見える」状態が生まれてくるのだと思います。
支援が整えるべきもの
支援の役割は、無理に何かを変えることではなく、その人にとって無理のない形で、変化——あるいは発見が起きていくための条件を整えていくこと。そう捉えた方が、実際の現場に近いように感じています。
その人なりのあり方を見つけていくプロセス
もし「変わらなければならない」と感じている方がいたら、少しだけ見方を変えてみてもいいのかもしれません。何かを無理に変えようとするのではなく、すでにあるものを見つけていく。そんな関わり方も、あるのではないでしょうか。
このテーマについては、こちらでも書いています。
・働くを問い直すーー能力だけでは説明できない、その本質について
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