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個人文孊賞「䞀枚の写真から文芞賞」の受賞者発衚

個人文孊賞「すべお倱われる者たち文芞賞」ず「タむトルから曞く文芞賞」に続き、「䞀枚の写真から文芞賞」の䌁画開催を発衚したのが二〇二五幎䞃月二十䞀日。それから䞀カ月たらずの応募期間で䞉十四線の応募がありたしたいく぀か応募条件を満たしおいないものがありたした。「歌われない䜜家」による詊みずしおは望倖の挑戊に出合えたこずをうれしく感じたす。参加者の皆さたには深く感謝申し䞊げたす。

ありおいに蚀えば、前二回の開催ず比べるず、遞考は意倖ず楜でした。ずいうのも、短線小説ずしおの質の差が倧きかったからです。遞考から挏れた䜜品の䜜家の倚くは読曞経隓が圧倒的に少ないのでは、ず掚察せざるを埗たせんでした。そもそも「䌝える文章を曞く」ための䞋地が足りないように思え、物語ずしおの完成床が䜎いず感じおしたいたした。たた、自己陶酔型の䜜品も少なからず存圚したした。

ずもあれ、どの䜜品も「小説を曞きたい」ずいう熱っぜさは匷く、今回の結果に䞀喜䞀憂せず、これからも地道に曞き続けおほしいず思いたす。

この䞀枚の写真からむメヌゞしお物語を玡いでいただきたした

応募䜜品䞀芧


発衚は、以䞋のずおり、寞評ずずもに期埅賞、䜳䜜、優秀賞の順で行いたす。

期埅賞五名

noki さん

寞評
受賞䜜のなかではいろいろず粗さの目立぀䜜品である䞀方、テヌマずなった䞀枚の写真をうたく掻甚するアむデアは際立っおいたした。タむトルは「シャッタヌ音」や「シャッタヌ音が聞こえる」などがよかったのではず思いたす。

ミモザ さん

寞評
窓際にいるのは「小孊四幎生の私」か「倖囜の景色のような街䞊みが芋える広い窓のある家」に䜏む今の私か。「腰を曲げた癜い髪の小さなおばあさん」の存圚も含め党䜓的に幻想的な䜜品で、この䞖界芳を貫いおいくずよいのではず感じたした。

プラむマヌ さん

寞評
「䞖界のあらゆる事象を、柱みなく解説しおくれる」「あなた」を倱ったこずで、「私の䞭から生たれたもの」の意矩に気づく物語。曞き出しから文章はなめらかで読みやすく、冒頭の情景描写もいいず思いたす。「あなた」が「AI」ではないのかず読めたした。

ずりのささみこ愛生 さん

寞評
窓際の女性が実は幻だったずいう構成。柔らかな文章で、ずどたるこずなく読むこずができたした。「氎面に反射するきらめきが目を刺し、朮をふくんだ颚が錻をくすぐる」ずいった五感を刺激する衚珟も巧みです。「物語が始たるたでの物語」ずいう感じも奜みでした。

camyu さん

寞評
叔母のマリさんず、その䞀人嚘の玔さんずの思い出をめぐり語られる物語。窓際で玔さんは倧きな窓から芋える高台にある家に䜏む人にラブレタヌを曞いおいたけれど  。すべおを曞き切らず、読者を眮き去りにする構成が目を匕きたした。

䜳䜜䞉名

ショヌトショヌトの駅 さん

寞評
写真家ずしお芜の出ない犏田萌音名前にルビを入れたいですねがフランスのブルタヌニュで、思いがけず修道女のような女性ず出䌚う。小孊校の教垫だずいうナンシヌは垞にマスクをしおいお写真のモデルになるのは拒むけれど、「埌ろ姿だけでもいい」ずいう犏田萌音の願いに応じお  。物語を締める文章に文孊的センスの良さを感じたした。ただし、「枅氎の舞台から飛び降りた気になっお声をかける」ずいう衚珟は物語にふさわしくないクリシェではないでしょうか。

米田梚乃(よねた りの) さん

寞評
完成床の非垞に高い䜜品だず感じたした。小さな町圹堎の盞談員ずしお働く゜フィア・゚ンデルのモノロヌグのかたちで物語は進みたす。゜フィアにはミハむルさんずいう先茩がいお──ミハむルさんは八十二歳で人生に幕を䞋ろしおしたいたした──゜フィアは䜕床かミハむルさんが盞談に応じる姿を思い出したす。ミハむルさんが豆から挜いたコヌヒヌを淹れおくれたずきに話しおくれた蚀葉に、苊難に面した際の真理が隠されおいるような気がしたす。

冬至ハク さん

寞評
冬至ハクさんは䞉䜜応募しおくださいたした。ほかの二䜜は「文孊っぜさ」ぞの意識が匷いからか、少し肩に力が入っおいる印象でしたが、この「やがお氞遠の光り」は硬さのない䜜品ずしお読めたした。それもそのはず、「初めおの長線を曞いた埌、錓膜に穎が空いたみたいに物語の声が聞こえなくなっおしたった」わたしが曞けないこずを曞いおいる﹅﹅﹅﹅﹅﹅﹅﹅﹅﹅﹅﹅のだから、それは嘘停りのない文章ずしおすっず入り蟌んできたす。ノァヌゞニア・りルフの『灯台ぞ』に挟たっおいた䞀枚のポストカヌドが「わたし」に曞く力を䞎えおくれたす。

最優秀賞䞀名

アンカシモリ さん

寞評
「では次゜フィアさん、お願いしたす」で始たる物語は䞀瞬海倖の光景のように思えるけれど、実は日本が舞台だ。パヌトナヌの暎力に悩む人の自助グルヌプを描いた掌線小説で、英語名のニックネヌムで呌び合うのが決たりになっおいる。珟圚暎力を受けおいる人もいれば、過去のトラりマに苊しむ人もいる集たりには、゜フィアのほか、ミアこず矎久や゚マ、レオもいお  。カフェの、倧きな窓から街を䞀望できる垭に䞍意に初めお䞀人になったこずに気づいた矎久は、か぀おのパヌトナヌやレオの蚀葉を思い出し、けれども「でもきっず明日になる前にはなかったこずになる」ず思う。蚭定にオリゞナリティヌがありたすし、「重ねたえくがのある手には掟手なネむルが斜され」「倧きな窓から芋䞋ろす圢で臚む街の癜くがやけたような色が倖の気枩の高さを思わせる」ずいった现かい描写も印象的でした。䜕より最埌の䞀文が奜きです。

あらためお今回の個人文孊賞「䞀枚の写真から文芞賞」に参加されたした皆さたには深く感謝申し䞊げたす。

これたでの受賞発衚時ず同じく、受賞者を含め、今回の応募者、ひいおは小説を曞いおいる倚くの人に察しお、最埌に、二〇䞖玀に掻躍し、䞀九六九幎にノヌベル文孊賞を受賞したアむルランドのサミュ゚ル・ベケットが残した蚀葉を送りたいず思いたす。

挑み続け、しくじり続けおきた。だからどうした。たた挑め。たた぀たずけ。もっずうたく぀たずけ。
Ever tried. Ever failed. No matter. Try again. Fail again. Fail better.

『いざ最悪の方ぞ』 サミュ゚ル・ベケット

受賞者の皆さたぞ
賞品の送付に関しお、二〇二五幎九月二十䞀日日たでに、staff@nowhere1011.com宛にnoteのアカりント名ずずもにメヌルをお送りください。期埅賞の五名さたに぀きたしおは、曞籍『すべお倱われる者たち』たたはAmazonギフトカヌド䞀〇〇〇円のどちらを受け取るか、明蚘いただけたすず幞いです。なお、期日たでにメヌルが届かない堎合は、受賞を蟞退したものずみなす可胜性がありたす。あらかじめご了承ください。

短線小説集『すべお倱われる者たち』を出版しおいたす。参加者のみなさたにおかれたしおは、ぜひチェックしおみおください。


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