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中道改革(&オールドメディア)連合は、「左翼」と呼ばれるのを恐れている


    共産党との「黒歴史」をリセット


    中道改革連合というのは、要するに、選挙への緊急対応としての「党名ロンダリング」だ。

    というのは、まあ普通の見方だと思う(そうでもない?)。


    立憲民主党は、「リベラル」だと言ってたけど、「左翼」だとバレちゃったからさ。

    バレちゃったからには、もう広い層から票が入らない。

    オールドメディアですら、立憲を「リベラル」と言いづらくなった、というのが大きい。

    共産党との選挙協力が致命的だった。


    そこで、公明党=創価学会に抱きつくことで、「中道」に戻す。

    これは、妙案に思えますね。


    オールドメディアも、その意味がよく分かってると思う。

    ネットでこそ、「何が中道だ、ド底辺左翼のくせに」といった反応を見かけましたが、オールドメディアの受け取りはそうではない。

    こんなXのポストを見かけました。


    日テレ「news zero」、共産を「リベラル」、立憲・公明を「中道」、自民を「保守」と。

    共産を「リベラル」、立憲を「中道」とは、狂ったのか?

    日テレ「news zero」、共産を「リベラル」、立憲・公明を「中道」、自民を「保守」と。

    共産を「リベラル」、立憲を「中道」とは、狂ったのか?

    — 吉田康一郎 (@yoshidakoichiro) January 15, 2026


    ね? ちゃんと効果が出てる。

    オールドメディアには、以心伝心で、立憲の目的が伝わっている。思うツボ。


    立憲は、公明に抱きついたことで、共産党と連携した黒歴史を帳消しにし、目盛りを2段階戻せる。つまり、「リベラル」を通り越して「中道」を名乗れる。オールドメディアもそう呼んでくれる。

    それで、やっと選挙が戦える、と。


    そういうロンダリング、ブランディング優先だから、政策の中身とかは、ろくに考えていない。


    記者「中道とはどのような理念なのか教えて下さい」  
    立憲・野田代表「国民の暮らしに直結したことをコツコツと訴え実現していくこと。現実生活に根ざした所に中道の意味がある。人道とか平和とか人権とかに力を入れる」

    記者「中道とはどのような理念なのか教えて下さい」
     
    立憲・野田代表「国民の暮らしに直結したことをコツコツと訴え実現していくこと。現実生活に根ざした所に中道の意味がある。人道とか平和とか人権とかに力を入れる」
    ↑
    ?????😅 pic.twitter.com/fPANxItJUe

    — Tokyo.Tweet (@tweet_tokyo_web) January 15, 2026


    国民の暮らし、人道、平和、人権・・・そういうマスコミ受けする、ぼーっとした単語しかない。これまでと全然変わらない。

    これから少しは肉付けするんだろうけど。どうせ「政治とカネ」とか、これまでと同じのが入ってくるだけだろう。

    とにかく選挙に勝って、少なくとも予想以上に勝って、高市に「一泡食わせ」られればよい。そうしないと、どちらの党も支持者をつなぎ止められない。


    「左翼」臭を抑えるのが目的だから、辻元みたいな左翼くさい政治家は、露出を控えるんじゃないかな。

    選挙が終われば、また出てくるだろうが。

    菅野なんとかとか、とんまな左翼人士が出てきて、応援とかされると逆に迷惑だから、自粛要請が出るとかすると思う。


    なぜ、公明党と組むと、「左翼」イメージから逃れることができるのか。

    それは、公明党=創価学会は「左翼ではない」という前提、というか観念があるからですね。

    宗教は左翼ではない。左翼は無神論だから。それに、公明党は自民党とついこのあいだまで連立を組んでいた。左翼であるはずがない。


    でも、「公明党=創価学会」は左翼ではない、というのは本当か?

    立憲に抱きついた(抱きつかれた?)ことで、問われるべきは、それでしょうね。


    「中道改革」に興奮するおじさん


    いや、俺、昨日、びっくりしちゃってさ。

    近所を散歩してる時、よく会うおじさんがいてさ。

    地域の催しで一緒になったのをきっかけに、昨日、昼メシを食ったわけ。向こうから誘われたんだけど。

    そしたら、このおじさんが、「中道改革」に大興奮でさ。


    「やった!と思いましたよ。これで、やっと反高市で戦える。公明党、でかした! これで高市に勝てますよね」

    公明党の協力がなくなった分、自民党の票を減らせる上に、その公明党が立憲を応援することで、さらに自民党の票を減らせる。いわゆる「往復ビンタ」、ダブルでおいしい、と。


    聞けば、このおじさんは、物心ついて以来、ずっと朝日新聞を読み、今も読んでいるという。

    朝日新聞を読んでる、なんて人、久しぶりにリアルで見たなあと思った。


    でも、おじさんは、最近の朝日新聞に不満だという。

    最近、朝日は高市に甘い。だから、もっと「反高市」らしい、毎日か東京新聞に変えようと思っている、と言うんですね。


    俺は独居で、新聞も読まずテレビも見ず、ずっとネットだけ見て生活してるネトウヨ老人だから、こういうリアリティを忘れていたな、と思って。

    なんで朝日とか毎日とか東京とかが、売れもしないのに、あんなに左翼ぶるのか、左翼ぶりを競争しているのか、不思議だったけど、やっぱりこういう読者が、まだたくさんいるからなんですね。

    だから、毎日新聞とかも、潰れそうで潰れない。

    これが現実だ、と。


    でも、俺も、反論せずにはいられなかった。

    「朝日が高市に甘くなったとすれば、やっぱり若者の高市への支持が高いからでしょう。朝日だって、商売ですから、将来のことを考えたら、若者にもアピールしたい」

    すると、おじさんはこう言う。

    「若者が高市を支持しているのは、ネットのデマにだまされているからだ。ネットは嘘ばかり流している。若者は新聞を読まないから、本当のことを知らない!」

    おじさんの口調が、だんだん狂的になってきたから、俺は引いちゃった。

    それが向こうにも伝わり、話がギクシャクして、気まずいまま別れたんだけど。


    たぶん、おじさんは、俺がマスコミにいたことを何かで聞いて、それで自分の同志に違いないと思って、メシに誘ったんじゃないかな。

    学会の人ではなかったようだけど。


    オールドメディアも乗るしかない


    でも、勉強になった。

    やっぱり、「中道改革連合」は、オールドメディア支持者の期待と、ピッタリ重なる、と実感しました。

    彼らは、自分たちが「中道」「中立」だと、本当に思っている。


    それで、私がマスコミにいた時の空気を、思い出してしまったわけ。

    このブログで書いてきたけど、マスコミ内にいると、「左翼」という言葉が通じないんだ。

    私が、

    「上野千鶴子とか、佐高信とか、ああいう左翼を使うのはやめましょうよ」

    といくら言っても、

    「何を言ってる。あの方々は左翼じゃない。中立の立派な方々だ」

    という反応しか返ってこない。

    基準が違うんだよね。


    オールドメディアは中立どころではなかった。

    「安倍晋三」をコロそうとする謀略集団、バリバリの左翼陰謀家たちだった。


    高市も、安倍さんの時と同じように、コロしたいんだけど、うまくいかない。

    安倍は、岸信介の孫だったりして、「暗黒史観」を押し付けやすかったけど、高市さんは、そういう背景がないし、女性ということもあり、やりづらい。


    それで、左翼マスコミも苦労してる。このままではいかん、という危機感はものすごい。

    このまま高市人気を許しては、オールドメディアの信頼が総崩れになる。

    もし憲法改正でもされたら、この世の終わりになる。


    そこで、「中道改革連合」。

    頼りないのは分かっているけど、オールドメディアも、もうこれに乗るしかない。

    「左翼」の正体がバレないためにも。


    (もともと、マスコミは、聖教新聞や公明新聞の印刷を委託されるという「利益供与」で買収されている。新聞に軽減税率をもたらしたのも公明党で、大恩がある。だからマスコミは創価=公明党を批判できない、ということは、常識というか前提です。まったく知らない方は、下の<参考>にある関連記事を参照ください)


    公明党の左翼性


    あ、公明党は本当に「左翼」ではないのか、という話。

    そっちのほうに話を戻せば。


    公明党=創価学会が「容共的」だというのは、昔から分かってたわけですよ。

    「創共協定」というのがあったし。


    創共協定とは、1974年に日本共産党と創価学会(公明党の母体)の間で結ばれた秘密協定のことで、本来対立する両者が共存・協力関係を築こうとしたもので、当時の政治に大きな衝撃を与えましたが、間もなく破綻(死文化)した歴史的な合意です。略称は「共創協定」とも呼ばれ、池田大作(創価学会)と宮本顕治(日本共産党)が主導したとされますが、その背景には双方の思惑が複雑に絡み合っていました。
    (GoogleのAI)


    この「創共協定」が結ばれた1974年には、池田大作は中国を2回、ソ連を1回、訪問している。

    冷戦時代、公明党=創価学会は、「東側」だと思われていました。ほぼ単独行動でしたから、目立ちました。

    そもそも、田中角栄の日中国交正常化自体、池田大作がリードしたという話もあったくらいで。


    当時の新左翼にも、公明党=創価学会を応援している人が多かった。

    「潮」なんかにも、新左翼系の人が書いているのは珍しくなかった(岡庭昇とか)。


    でも、このへんはねえ、俺もあんま詳しくない。

    俺は、創価学会の人は善男善女だと思ってるからね。


    間違ってるかもしれないけど、俺がぼーっと思ってるのは、創価学会というのは、天皇制が嫌いなんじゃないか、ということ。

    神道系の政治団体とは、ずっと対立してきている歴史もあるし。(仏教系新宗教でも神道系と融和的なところはある)

    公明党の議員は、靖国参拝もしない。

    公明党は、「象徴天皇制」は認める、という立場ですね。

    裏を返せば、天皇制そのものは、あんまり認めたくない。


    そもそも、日蓮は、天皇制を認めていたのかどうか。

    新左翼系の評論家、丸山実が、こんなふうに書いている。


    創価学会が仏と仰ぐ日蓮は、武士階級の支配によって、殺戮と弾圧をほしいままにされた民衆と接し、救済の道は武士階級を倒すことだと述べている。そして、そのためには、民衆の心内にある”天皇”をとりあえず拝借しようと考えたことがあった。一部の宗教学者は、それを指して、日蓮は天皇制肯定論者であったという。池田氏のなかにも、あるいは、ボーダーライン層を救済する道として日蓮と同様の考えを持ったとしても不思議ではない。”国立戒檀”は憲法違反という壁の前でくだけたが、”王仏冥合”の宗教的解釈はともかく、私は明らかに”革命”を模索した池田氏をそこにみることができる。
    (丸山実、坂口義弘『花形記者は転んだ』幸洋出版、1982、p47)


    民衆は支配階級から「殺戮と弾圧をほしいままにされた」というのも、まあずい分な階級闘争史観だけど、それはともかく。

    わかりにくい書き方だけど、これは左翼の側から、「創価学会は、同じ革命の仲間だ」と言いたいわけですね。

    最終的な革命のために、今は天皇制とも妥協している、と、そう解釈している。


    こういう創価学会解釈が、創価学会の教義に照らして正しいのかどうかは、分からないけどね。

    でも、少なくとも、左翼(新左翼)の側からは、そういう解釈がなされていた。


    これは、少し前に書いた、フーコーのような左翼が、イラン革命を支持したのと、ちょっと似てますよね。

    宗教は左翼ではない、とは言えない事情が、ここにはあります。

    同床異夢かもしれないけど、左翼(立憲民主党)からすれば、宗教をベースにした公明党は、すぐ理論闘争や内ゲバになる左翼仲間(たとえば共産党)より、組みやすいのかもしれない。


    正しい政治は正しい名前から


    まあ、よく分からない話はこのへんにして。

    とにかく、オールドメディアも、立憲も、公明も、「左翼」と呼ばれたくない。

    だから、「中道」と看板を付け替えた。


    これに対抗するために、積極的に彼らを「左翼」と呼んでやるべきだと思うんですよ。

    トランプ政権が、民主党や民主党支持者を、積極的に「左翼 left」「極左 far-left」と呼んでるじゃないですか。

    あれが、効くんですよ。

    左翼は、「正しい名前」で呼ばれたくないんですよ。


    「正名」という東洋思想がありますね。

    孔子の言葉ですよ。「子曰く、必ずや名を正さんか」

    名前が正しくなければ、正しい政治が行われない、という思想です。


    子路は孔子に向かって次のように質問した。「もしも孔子が衛国の君主に政治顧問として登用されたら、まず何をするか」と。その質問に対して孔子は「名を正す」(正名)と答えた。「それはどういうことか」と子路が尋ねると、孔子は次のように答えた。「もしも名が正しくなければ、言論の筋が通らなくなり、政事が達成されなくなり、礼楽が振興しなくなり、刑罰が妥当でなくなり、民は不安に駆られて困窮してしまう」と。


    「リベラル」とか「中道」とかいう言葉で誤魔化されない。

    「左翼」を「左翼」だと、正しく呼んでやることが、正しい政治への一歩です。


    でも、それを言えば、「保守」の側もアヤしい。


    いつの間にかメディアは、参政党を「極右」と呼ばなくなったようですが、彼らは「右翼」と呼ぶのが正しいと思うんですよ。

    でも、自分たちは「反グローバリズム」とかの言葉で誤魔化している。

    こっちもよくないと思うんですね。


    靖国参拝反対で護憲の「中道改革連合」は、結局のところ、アメリカから与えられた戦後憲法の枠内で政治をしようとする連中です。

    オールドメディアも、同じです。

    自民党も、その点では、基本的に同じなんです。


    安倍晋三は、「戦後レジームからの脱却」を言ったけど、果たせていない。

    高市早苗は、その理念を共有しているとは思うけど、具体的な方向性を示しているとは言えない。

    左翼が「媚中」なら、自民は「媚米」だ、と言われても仕方ないところがあるわけです。


    本当に「戦後レジーム」から脱却するためには、戦前からの連続性を回復するしかなく、そのためには「右翼」と呼ばれることを恐れない政治勢力がもっと必要だと思います。


    いずれにせよ、「正しい名前」による「正しい政治」のためには、右も左も、名前の「ロンダリング」は、いい加減、やめましょう。



    <参考>



     
     
     
    会社を定年退職し、神奈川県は柿生の里に隠棲する。新聞社、出版社に勤め、記者や編集者をやっていた。独身、孤独を愛する。老人であることを自覚し、記憶力もあやしくなりつつあるので、ここに書き残したいことを書き残しておく。世間から引退したので、社交は望みません。

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