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働くのをやめる日まで 第12話|がん保険、どうする。退職3ヶ月前に出した私の結論

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    私は3ヶ月後に、会社を辞めます。

    前回の記事では、生命保険・介護保険・傷害保険を大幅に見直す判断の拠り所の一つとした「国の保険制度」について整理しました。👇

    働くのをやめる日まで 第11話|知っておくと安心する、国の医療・介護の公的制度

    今回のテーマは、これまで保険の見直しを行った中で、実はまだ手付かずの保険があったという話です。手付かずというよりは「手の付け方がわからない・手を付けたくない」という方が適切かもしれません。

    「国の保険に関する支援制度」はわかった。でも歳を重ねるにつれて増す健康への不安と、いざという時の保障をどう考えるべきか。公的支援や貯蓄・投資だけでは賄いきれないことだってあるかもしれない。そんな判断に迷っている方への一つの考え方として、参考にしていただければ幸いです。


    ◆がん保険だけは手が付けられなかった

    完全リタイヤを前にして、生命保険・介護保険・傷害保険を大胆に見直しました。しかし「がん保険」だけはそっとしておいたんです。「手を付けず」というよりも、無意識に「手を付けたくない」という想いが働いたせいかもしれません。

    その理由はおそらくこの2つです。
    1つ目は、同僚の話です。彼女はがんにかかったけれども、がん保険のおかげで金銭的な負担が随分と助かったという話を聞きました。今では幸いなことに寛解して元気でいます。
    2つ目は、がんに対する漠然とした不安です。


    ◆がんに対する不安

    日本人の生涯のうちにがんと診断される確率は、男性は2人に1人、女性は3人に1人だそうです。「50%の確率でがんになる。」 やっぱりかぁ。

    私のがんに対するイメージは長らく「治らない病気」でした。冷静に調べてみると、医療技術の進歩で手術のための入院日数は大幅に短期化していて、がんの種類や病状によっては日帰り手術も可能なのだそうです。最近は入院治療から通院治療へのシフトが進む一方で、高度な医療技術による治療費の高額化や通院の長期化が進んでいるようです。

    実は、私は父親をがんで亡くしています。がん保険に加入したのはその時です。「自分も将来がんで死ぬかもしれない」——その頃そう思っていました。3親等以内に知っているだけで、がん罹患者が少なくとも3人います。

    「がん家系」の明確な基準はともかく、がんにかかりやすい体質や生活習慣をDNAで受け継いでいるということはあるのかもしれません。しかし男性で50%、女性で33%の確率なのだから「がん家系」は気のせいかもしれないというのが私の勝手な結論です。でもいずれにしても不安だし、罹りたくない病であることは間違いないです。


    ◆がん保険の保障内容

    よく「昔の時代の古いがん保険は保障が十分ではない」という話を聞きます。また、保険の契約上の定義で「がんと呼ばないがんは保障の対象にならない」という話も聞きます。実際、私のがん保険はどうなのか確認しました。

    主な保障内容はこうです。
    ・最初の診断確定で一時金を給付(がん・上皮内新生物)
    ・治療目的の入院・通院で日額保障を給付(がん・上皮内新生物)
    ・先進医療を受けたときにその回数分実費を給付(がんのみ・上限1回2千万円)

    保障内容に心配する点は見受けられませんでした。ただし入通院の日額保障のランクを下げたり保障を切ることはできず、削れるとしたら特約の先進医療保障だけでした。


    ◆国の制度でカバーできる範囲とできない範囲

    がんの治療であっても健康保険と高額療養費制度である程度はカバーできますが、以下は全額自己負担となります。

    ・個室などを利用した場合の差額ベッド代
    ・標準負担額を超える食事代
    ・先進医療技術料
    ・自由診療費用

    先進医療とは
    厚生労働省が定める一定の基準を満たした高度な医療技術のことです。放射線治療のほか免疫療法や抗がん剤の併用など新しい薬物療法、手術支援ロボットによる高度な技術などを用いた医療です。ある調査によるとがん患者全体の1%未満が適用を受けているとのことです。

    自由診療とは
    有効な標準治療が尽きてしまった場合や、日本ではまだ承認されていない最新の抗がん剤、免疫細胞療法など最新のがんゲノム医療などが必要となった場合の医療です。様々な健康食品や民間療法なども含めると、がん患者の約4割が何らかの形で利用しているという報告もあるようです。


    ◆結論はこうなった

    ・唯一の医療保障としてがん保険は現状維持とする
    ・退職後の収支の実績を見ながら1年後にあらためて判断する


    ◆今回のまとめ

    はっきり言って、私は若い頃から結構な「保険貧乏」でした。仕事に就くようになって初めて自分で保険に入り、そんなことで「大人になった」と実感したものです。結婚して子供を授かってライフステージに合わせて保険を追加し、これまで結構な保険料を支払ってきました。

    これまで支払った保険料を思えば、過去に乗り換えたマイカーの1台は高級外車が買えたかもしれません。ですが所詮その程度のものです。今となってはこれまでの安心を買えたと思えば大したことはないです。

    結論として、がん保険は現状維持にしました。見直せる余地がなかったという事情もありますが、先進医療2千万円の保障は公的制度では賄えない部分をカバーする唯一の手段として、継続する価値があると判断しました。

    **「人生にストレスは大敵」**です。保険の断捨離を進めてきた中で、残すべき保険が明確になったという意味では、今回の見直し作業は無駄ではなかったと感じています。

    保険は一度加入したら見直さないのではなく、今後も節目節目で定期的に見直していきたいとあらためて感じました。私の考え方はあくまでも一例に過ぎませんが、同じような悩みをお持ちの方へ何かのヒントになれば幸いです。


    次回は、これまでの保険見直しを総括して、結局どの保険を残すべきかについて整理します。👇


    このシリーズの全話はこちらのマガジンからご覧いただけます。👇


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    他にも「人生後半の手続き」について書いています。

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    親が亡くなった後の手続きを、専門家に頼らず自分で進めました。 「何から始めればいいか分からない」という状態から、相続登記まで完了した実体験をもとに、役立つ情報をFP2級の知識も交えて整理します。 定年再雇用から完全リタイアを控え、退職前後のリアルタイム記録もスタートしました。

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