芋出し画像

闇 390䞭倮小孊校プチ同窓䌚線


闇 390䞭倮小孊校プチ同窓䌚線

2025/11/08 sta
前回の章


玠敵な玠敵な二十日の深倜。
君代ずの぀かの間の愛のやり取りを枈たせた俺はゆっくり寝た。
そしお嚁颚堂々新宿ぞ向かう。

ラッキヌハりスぞ出勀するず、今週末の日曜日を䌑みたいず蚀っおいた橋本が、前日の土曜ず亀代しおほしいず蚀い出した。

たあ特に予定はない。
明日の䌑みが明埌日になっただけ。
了承するず橋本は飛び跳ねお喜んでいる。

店の準備を枈たせ、買い出しぞ行く。
買い物がおら、名案を思い付いた。

圌女ずはいい雰囲気を保ったたただし、日曜日に誘っおみようかな  。

『突然ですが、今週の日曜日二十二日䌑みになったんですが、どうでしょうか 岩䞊智䞀郎』

送っおから倱敗したず感じる。
䜕故なら䌑みになったからどうでしょうかっお、意味䞍明過ぎるだろ。

もう䞀床送り盎す
いやいや、それじゃくどいし、し぀こいっお。

もっずちゃんず文面を確認しおから送らないず。
ちょっず浮かれ過ぎだ。
焊りは身を滅がすぞ。

あ、メッセヌゞが来た

『今週の日曜日ですね。時間は䜕時ぐらいですか 増川君代』

思わず飛び跳ねる。
目぀きの悪いホストがこちらを芋おいたので、俺も睚み返した。

こういう時の俺は匷いよ
芖線を反らし、消えるホスト。
だったらはなっから俺を睚んでんじゃねえよ。

今日いきなり䌑み倉曎を申し出た橋本には感謝だな。
こういう流れの時っおいうのは䜕をやっおも䞊手くいくはず。

時流の流れに沿っお  。

いやいや、そんな事よりも君代にすぐ返事しなきゃね。
えヌず 、圌女はむンタヌコンチよりもワむズがいいず蚀っおいた。

『フレンチのずころなら倕方六時以降になりたす。 岩䞊智䞀郎』

『十䞃時にお客さんのお玄束があるので、その埌になるんですけど、もしかしたら二十時でも倧䞈倫ですか 増川君代』

お客さんず玄束
そんな  。

有銬梚奈の奎、君代に同䌎玛いな事をさせやがったのか

「いやいや、違うだろ」

梚奈の゚ンゞェルでたたに手䌝いで入っおいるだけで、保険だかそっち系の仕事が本業だず蚀っおいたもんな。
早ずちりするなよ、本圓。

なら時間的ゆずりを考えお行動が幎䞊の務め。

『いいですよ。なら、二十時から二十時半頃の間で予玄入れずきたしょうか 岩䞊智䞀郎』

『二十時から二十時半でお願いしたす。 増川君代』

確か圌女ず出䌚ったのはむワカミ工業の頃だから春ぐらい。
去幎の四月か五月だったような気がする。
今幎の桜は䞀緒に芋られるかな

今なら誰にでも優しくできるような心境。
これっおひょっずしたら悟り

党身に力が挲る。

巊右に二リットルのペットボトルが五本ず぀入った袋。
単玔蚈算で䞀袋十キロ以䞊あった。
しかし無敵モヌドになっおしたった今、こんなものは劚げにもならない。

䜕故なら俺は愛を纏っおしたったから  。

䞡腕を振り回しながら歌舞䌎町を歩く。
どうだ、重力なんおク゜食らえ。

今の俺に觊れるずダケドするぜ

芋ろ、モヌれの十戒のように人混みが割れ、我が道の進むべき方向が瀺される。
確かこれっお、モヌれの十戒でいいんだよな

䞀旊袋を地面に眮き、携垯電話で調べおみた。

モヌセの十戒をわかりやすく解説 十戒に隠されおいる本圓の目的ずはモヌセの十戒をわかりやすく解説 十戒に隠されおいる本圓の目的ずは クリスチャンであるなしに関わらず、䞀床は耳にしたこずがあるであろう「十戒」ずいう蚀葉。「十戒」ずは䜕なのか、なぜそのような www.newlifeministries.jp

え、海が割れるのをモヌれの十戒だず思っおいたけど、党然違うじゃん  。

そもそも十戒っお、䜕々をしおはならないずいう芏則的なものなんだ。
海を割ったずいうのもモヌれ。
でもモヌれの十戒ではない。

良かったあヌ、ここで調べお眮いお。
君代ぞ埗意げに話したら、危なく自爆するずころだったよ。

あ、その前にワむズぞ連絡しお日曜日の予玄取らなきゃね。

2017/01/20 増川君代ずのメッセンゞャヌやり取り

タバコに火を぀けゆっくり煙を吐き出した。
ワむズでの予玄完了。

あず残りのミッションは圌女ぞの報告ず、時間の経過を埅぀だけ。
今日ぐらい仕事終わったら酒でも飲みたいな  。


通垞の電車急行で本川越駅ぞ到着。

軜く䞀杯皋床でいい。
ただ枩かい心を持おた事に也杯したいのだ。

でも、䞀人で飲むのも䜕か嫌だけど、女の飲み屋はもっず嫌。
駅を出お、元岩䞊敎䜓の前を通る。

ここで患者を治し、小説を曞き、賞を取れた堎所。
色々あったけど、十幎前か  。

そのたた通りをただ宛おもなく歩く。
右手には元パヌラヌいずみの跡地。

元パヌラヌいずみ跡地

小孊校入孊した頃、お袋に連れられお行った圓時ハむカラだった倧型の喫茶店。
もうあのような倧型店舗は無いんだろうな。

い぀頃無くなっおしたったのだろう
お袋が家を出お行った小孊二幎生の冬
たったく芚えおいない。

数軒先に芋える居酒屋『倧持䞞』の看板。
同玚生の篠厎䞀茂がここで働いおいるず、皎理士の倧野さんが蚀っおいたよな

䞀人で知らない店で飲むぐらいなら、同玚生がいる店の方がいい。
俺は店内ぞ入っおみた。
どのぐらい䌚っおいないのか芚えおいないほどだが、すぐに篠厎は分かる。

「篠ダン、久しぶり」

圌の動きが䞀瞬止たり、俺の顔を芋おニダけながら口を開く。

「おぉ、岩ダン」

母校である䞭倮小孊校では圓時苗字の頭文字に『ダン』を぀ける仇名が流行っおいた。
これは俺が藀子䞍二雄の『パヌマン』を芋お、パヌマン四号の関西人『パヌダン』からパクったものである。
幌皚園から䞀緒にだった斎藀陜吟に『斎ダン』ず名付けお呌ぶず、圌も俺を『岩ダン』ず蚀い出した。

そこから連繋寺にあったピヌプルランドの河野は『河ダン』。
䞭原町の篠厎は『篠ダン』。
元川越垂長の息子であり県䌚議員を䞀期務めた船橋は『舟ダン』。

あず他にダン付けの仇名っおいたか
実家の近くで男だけだず  。

パン屋の䞭野健次郎は『䞭野ケン』。
ガラス屋の杉田は『酢豚』。
䞭孊は私立に行った竹乃屋俊倪郎は『タンキヌ』。
䞉井病院の奥にいたけど火事で党焌した宮岡正幞は『サヌ君』。
近くの小林雷倪はそのたた『ラむタ』。
銀座通りの本屋吉田智行は『トト』。
転校した田䞭矩和は『オタナ』。
化粧品加賀屋の滝川兌䞀は『兌チン』。
仲町の呉服屋笠間康史は『カッタン』。
人圢屋の守屋淳䞀は『守コン』。
幌皚園から䞀緒の吉田盎人は『よっちん』。
膝蹎り理䞍尜男の岩厎智兞は『チャブヌ』。
連繋寺裏の暋口はそのたた『暋口』。
サンロヌドの垃団屋吉田進は『トッザン』。
賞状屋の䞉宅は『ミダ』。
その先にあった金物屋の加藀は『カトキン』。
パヌマ屋だった柎厎矩明は『柎チン』。
近くの亀田盎剛はそのたた『亀田』。
その先の笹寿叞の亡くなっおしたった山厎は『ダヌダ』。
化粧品屋の荻野力は『オギャン』。
家具屋の早川は『早ダン』
毛糞屋の矢島は『コゞコゞ』。
おもちゃ屋の抌田は『オッシヌ』。
老けた高橋は『オゞン』。
岩䞊敎䜓を朰した匵本人内野正人は『りッチン』。
䞭原町だず党日本プロレス入りを朰しおくれた倧沢史博は『オヌちゃん』。
隣りの肉屋の遠藀功䞀は『ド゚ン』。
文房具屋の䜐々朚秀暹は『オッサ』たたは『オロナミンゞュニア』。
広瀬病院の隣りに䜏んでいた村田は『ムララ』。
小五で転校し䞭二で転校した及川俊圊は『デコリンチョ』。
元メンバヌ二ノ宮裕二は『ニノミ』。
小谷野俊幞は『コッタン』。
持田たこずは『モッチン』。
森田昇次郎は『森昇』。
火事で家が党焌になりスナック十文字の藀厎信行は『フゞ』。
平沌は『ヒラ』。
田䞭正矩は『マヌちゃん』。
その埓効だった田䞭は『オナラ』。
クリヌニングの青山は『青ダン』。
やっずダンがいた  。

「岩ダン、立っおないでカりンタヌ座りなよ」
「あ、そうだね」

篠厎に促され腰掛ける。
最埌に䌚ったのは䞉十代前半のスナック『五次元』以来じゃないか

「䜕飲む」
「りむスキヌのロックずお茶割り」

「二぀飲むの」
「ずりあえずね。あずさ、焌きおにぎり二぀に、茄子の生姜炒め。マグロの赀身に、コロッケちょうだい」

「あいよヌ」

嚁勢よく泚文を蚀う篠厎。
圌も頑匵っおいるんだなあ  。

さお、俺は残りを思い出すずするか。

六軒町では吉野正憲は『吉っちゃん』
小孊で転校しおしたった出口貎匘は『でったん』。
二十代の頃俺にすべお金を払わせた阿郚は『ベッコ』。
み぀ばのほうの建蚭屋の醍醐盎暹は『ダンゎ』。
教垫になったず聞いた林昌圊はそのたた『林』。
目の现かった秋山 、あ、圌も『秋ダン』でダンだ。
小沢っお幞薄そうなのいたっけ。
長谷川ずいう同じクラスは䞀床も無いが『クサチ』。
十九歳で亡くなった内藀は『ナットり』。
小沢慎䞀郎は『シンちゃん』。
真っ癜い肌の加藀は『カトハン』。
筋野は 、䜕だっけ

あ、途䞭転向組のパヌクファミリアを忘れちゃ可哀想だよな。
たず二十歳で亡くなった高橋了はそのたた『了』。
飯島健倪郎は『飯ちゃん』。
尟厎はそのたた『尟厎』。
富暫倪郎なんおのもいたけど『富暫』。

思い出せるのはそのぐらいか  。

もし他にいたずしたら、俺ずは䞀床も同じクラスになった事がなく話した事もない同玚生ぐらいだろう。
それでも名を思い出せない同玚生たちぞ、すたなかったず懺悔したい気分だ。

「ぞい、お埅ち」
「篠ダン、ありがずう」

篠ダンの昔の思い出ですぐ出おくるのが、高校生ぐらいの頃か
サンロヌドのケンタッキヌがあった跡地ゲヌムセンタヌ『゚ムズ』。
あそこでよくナムコの『ドルアヌガの塔』をプレむしおいたのだけは鮮明に芚えおいた。

ナムコ ドルアヌガの塔

通垞なら単語垳のメモに䞀階から六十階たでの宝箱の出し方を手曞きで蚘入し、䞀面クリアする事にめくっおそれを確認する。
そしおそのあず爪を軜く噛む癖。
このワンセットが俺から芋た篠ダンだった。

「岩ダンさ 、明日っお䌑み」
「ん、土曜日」

「そう」
「明日は仕事なんだよねヌ」

「明日さ、森昇が音頭取っおちょっずしたプチ同窓䌚やるんだよ」
「ぞえ、懐かしいね」

「それでさ、女ばかり倚くお男は俺ず森昇だけなんだよ。岩ダン来およ」
「䜕時から」

「九時ぐらいかな  」
「俺さヌ、新宿で仕事終わるの倜十時なんだよね  」

「うヌん 、䞀応さ、垰りは十䞀時過ぎぐらい」
「そうだね」

「みんなには声掛けずくからさ、顔出すぐらいしおよ」
「了解、十䞀時過ぎちゃうのは確実だけどね」

久しぶりの旧友ずの再䌚は、䜕だか楜しくそしおずおも旚い酒だった。
同玚生ずいう特別なスパむスが掛かっおいるのだから。

おそらくこの倧持䞞には、今埌も仕事垰り寄っおしたうんだろうな  。

先の謝っおおこう。
岡郚さん、十日の絊料日には必ず毎月お返ししたすので、たたにはこの店ぞ寄らせお䞋さいね。

「銬鹿野郎 そんな事いちいち断んじゃねえ」

実際に蚀うず、こんな感じで笑っお怒るんだろうな。


二千十䞃幎䞀月二十䞀日、土曜日倧安。

朝出勀する時から劙にワクワクしおいる自分がいた。

圓たり前だ。
仕事を終えお地元ぞ戻れば、プチ同窓䌚。
翌日は増川君代ず暪浜でデヌト。

これでワクワクしないなら、い぀するず蚀うのだ

二俣川では死に掛け、岡郚さんによっお救われ川越に。
地元に戻れば戻ったで、あれほど憎しみを抱いおいたはずの芪父ずの劙な仲。

新宿歌舞䌎町で四床働き出し、斉藀匘䞀ずの再䌚。
そしお君代ずの距離の瞮たり。
その前日の今日は同窓䌚。

こうしお䞀぀の流れずしお捉えるず、グネグネず曲がり捲っおいるが、それでも俺から芋れば䞀本の線なのだろう。

垰りの電車時間を調べるず、倜十時ちょうどに小江戞号がある。
しかしさすがにこれは無理があった。
匕継ぎで忙しい時に、私甚で若干早く垰るなど通らないし、それを俺から蚀うのも嫌だ。

しかも今日の早番は橋本が䌑みの俺ず川厎。
絶察に早く䞊れるのは䞍可胜に近い。

橋本が䌑みをコロコロ倉えたりするから 、いやいや、それだず君代ずのデヌトが消滅しおしたうぞ
だからこれはこれでいいのである。

今の流れは䞀応生き残った神様からのご耒矎かな
違うっお

だったら䜕故俺をあそこたで远い蟌んだ
あんなふざけた目に遭わせたのが、もし神の仕業だず蚀うなら、俺は党粟力を賭けお仕返ししおやる。

だいたい二千四幎に曞いた凊女䜜の䞻人公の名前を今歌舞䌎町で名乗っおいる時点でおかしいだろ
䜕が赀厎だよ
たあ俺が考えた名前ではあるけどさ  。

ちょっず䞀床過去を敎理しお振り返っおおいたほうが良さそうだ。
こういう順颚満垆な時に萜ずし穎があったりするものである。

今が二千十䞃幎䞀月だから、䞉幎前っお

二千十四幎は初期暪浜時代。
䞋陰さんのむンカゞで働きながら自身を再生させた堎所。
高橋ひろし系列の口車に匕っ掛かり、歌舞䌎町でむンカゞ新宿クレッシェンドを開く。
オヌプン前におじいちゃんが亡くなる。
結果俺は䞉癟数十䞇の損倱を出しお終了。

二千十五幎は新宿から二床目の暪浜時代。
○○䌚ク゜ダクザの二階のゲヌム屋を再建するも、組長の新庄は飛び、残された俺は秋田から金を摂取された。
殎ったら癟十䞇取られ、新宿から脱出。
そのあずの暪浜からが最悪なんだよな。
矢田郚の四階のむンカゞでは䞀発目の地獄めぐりスタヌト。

二千十六幎になり、暪浜から最埌で川越時代。
ク゜矢田郚むンカゞを蟞めた俺は、岩䞊工業蚭立。
しかしそれも青野のせいで厩壊し、○○○○䌚若頭の䞉田からの誘い。
同じビルの四階でむンカゞハッピヌを開き、矢田郚店を朰す。
しかし倚重劎働で身䜓をおかしくし蟞める。
その埌の戞田の旭総建工業が最悪だったのだ。
ここたで匱っおいた俺に察し、䞀ヶ月半人を拘束しおおきながらもらった金は䞀䞇五千円のみ。
死に掛けたずころを岡郚さんによっお救われ、川越ぞ垰還。
十二月から四床新宿ラッキヌハりスで働き出す。

「  」

䜕かよく生きおいるよな、俺  。

これたでで誰が蚱せない
ランキングを自分の䞭で蚭けよう。

䞀䜍、ク゜ダクザ秋田。
䞀発殎っただけじゃ気が枈たない。
こっちは人生詰みそうになったんだ。
芋぀けたら打突の刑。

二䜍、旭総建工業の戞田。
人間を飌殺すようなク゜䌚瀟。
い぀か目にもの食わらせおやる。

䞉䜍、䞀原。
この銬鹿のせいで俺は䞉癟䞇以䞊倱った。
二床ず関わり合いになりたくない人皮。

四䜍、矢田郚。
たあコむツは今どうしおいるやら
若頭の䞉田に詰められ、暪浜から消えたようだからな。
この手で殎れなかったのがずおも残念である。

五䜍、雅。
性栌がねじ曲がったダクザ女。
でも乳銖觊ったし、チャラにしおやらあ。

どうでもいい事を考えおいる内に忙しくなるラッキヌハりス。
そうそう今はここでこうしお汗氎垂らしお働き、金を埗ればいいのだ。

これを終わっお川越垰れば、お楜しみの䞭倮小孊校プチ同窓䌚が埅っおいるのだから。

しかし因果なもので必芁以䞊に忙しい店を攟っお抜ける蚳にもいかず、結局着替えられたのは倜の十時に十分過ぎ。
店長の銙川ずオカマの朚䞋、そしお吉岡の䞉人がいおもひたすら動き回るほどだった。

時間だからず垰る蚳にもいかず、ドリンクや掗い物をしお陰ながらサポヌトする。
途䞭で䞀瞬客が匕いた時、垰ろうずするずオカマがこっちに来た。

「邪魔だから、ずっずず垰れよっ」

䜕だ、このカマ野郎が  。

「銙川さん 、コむツ殎っおいいすかね」

思わず䜎い声が絞り出た。
予定があるのに倧倉だろうず無償で手䌝う俺に察し、䜕お蚀い草だ

「赀厎さん、萜ち着いお ほら、これで䜕か矎味いものでも食べお」

千円札を手に握らされ、匷匕に店を出される俺。
しばらく閉たった防火扉を睚んでいたが、ここで短気を起こしたずころで䜕も埗るものがない。

䞀床深呌吞しおから゚レベヌタヌぞ乗った。


二千十䞃幎䞀月二十二日、日曜日赀口。

西歊新宿線本川越機に到着し、倧持䞞の方向ぞ向かっお歩いおいる内に、時刻は日を跚ぐ。

君代ずのデヌトは倜の八時だから、二十時間ぐらいの䜙裕がある。
倕方六時半に川越を出れば暪浜には問題なく着くだろう。

篠厎ぞ電話を掛ける。
ただみんな飲んでいるらしい。
店の堎所を聞き、足早に向かった。

䞭孊卒業以来䌚っおいない同玚生も倚いだろう。
でも、森田昇次郎に篠厎しか男はいないず蚀っおいた。
あずは女だらけ。
䞀䜓䜕の集たりだよ  。

増川君代ずデヌトの控えおいる俺は、䜙裕綜々で店に入った。

「おう、岩ダン」
「久しぶりだね、岩ダン」
「あ、岩䞊だヌっ 身䜓デカくなっおる」
「あれ 岩䞊君なの」

様々な呌び方で俺を呌ぶ同玚生たち。
パッず芋すぐ分かるのが  。

同じクラスだった久保田桂。
その隣りにいるのは顔は分かるけど同じクラスになった事のない月越小孊校の奎。
ラヌメン䞉番の嚘、加藀匓枝。
あそこで半分朰れおいるのは、凄い老けお倪ったけど䞞山理恵だよな

ほずんどの面子は䞉十幎ぶりの再䌚になる。

「束本 、束本矎玀か」
「久しぶりだねヌ」

双葉幌皚園から小、䞭ず䞀緒の同玚生。
写真屋の束本矎玀。

二十歳の時以来か  。

いや、川越祭りでも俺は連雀、束本は仲町で䜕床か䌚っおいる。
二俣川から戻っお来た時、芪父が甚意しおくれた昔の写真。

二十代前半 川越祭り 束本矎玀ず

俺が顔にペむントをしおいない頃だから、二十代前半。

浅草ビュヌホテルでバヌテンダヌをしおいた時期だろう。
䞭孊卒業から再䌚したのは俺たちが高校生の頃。

実家の目の前にあった映画通『ホヌムラン劇堎』。

映画通『ホヌムラン劇堎』スニヌカヌぶるヌす䞊映時

そのあず新しく立お盎し『シアタヌホヌムラン』になった時、䞀階スペヌスにはコンビニ゚ンスストアの『ミニストップ』が貞店舗で入った。

シアタヌホヌムラン

高校生の時にできたミニストップ。
圓時山口油材の昭和シェルガ゜リンスタンドでアルバむトをしおいた俺は、もの珍しさから毎日のように通った。

映画通『ホヌムラン劇堎』鬌畜䞊映時ず小孊校䜎孊幎の俺

決たっお思い出すのは、叀いほうのホヌムラン劇堎だ。

シアタヌホヌムランになっおから、ほずんど映画を芳なくなった俺。
その代わり足を運んだのはミニストップで、初代店長倫婊は䌌たようなメガネを掛けた倫婊。
毎日顔を出す俺にい぀も愚痎をこがす印象しか芚えおいない。
コンボバヌガヌを奜んで食べおはアルバむト代を䜿っおいた。

二代目店長は倧柄な幎配の男性。
この時偶然ここでアルバむトをしおいたのが束本矎玀だったのだ。

「あれ 久しぶり 岩䞊君でしょ」

高校䞉幎生になった矎玀はずおも矎しくなっおいた。
圌女は俺を芋お栌奜良くなったず耒めおくれ、俺ははにかんだだけ。

「今床遊びに行こうよ」

矎玀からの誘いでデヌトをするようになった。

幌い頃から知っおいる圌女のむメヌゞはあたりよくない。
母方の埓効だった宇接朚裕子が小孊入孊前に仲町のおばあちゃん家ぞ匕っ越しおくる。
近所ずいうものも手䌝い矎玀ず裕子は䞀緒に぀るむようになるが、第䞉者的に芋るず芪分に぀いおいく子分の図匏。
倧人しかった矎玀は、勝ち気な性栌の裕子のあずを぀いおいく感じだったのだ。

奜きだずは口にしないたでも、い぀も矎玀の顔を芋に行く俺。
やがお奥手な俺に螏ん切り付いたのか、自然ず距離は離れおいく。
自衛隊入隊が決たった頃は、俺から圌女の調子を取るような感じだった。

厳しい蚓緎の日々を過ごす俺。
䞉ヶ月前期教育期間で、䞀床だけ倖出蚱可を埗た俺は迷いなく束本矎玀の元ぞ行く。

この頃圌女は花の女子倧生。
女ずしおの魅力も高く、より䞀局綺麗になっおいった。

俺は圌女を撮った写真を倧事に持っおいお、教育隊の檜山班長に芋られた時嫉劬からか「こんないい女ず䌚いやがっお」ずビリビリに砎られ、さらに殎られた苊い蚘憶。

それから性栌の歪んだ檜山は尜く俺ら十名の班員をいびり倒す。
圓時十八歳の俺から芋おも、明らかに歪んでいた檜山。
その原因の䞀぀に束本矎玀の存圚があったのは吊定できない。

疎遠になった圌女ずの再䌚は十九歳。
未だ思い出すだけで忌々しい平子のカンパニヌだった。

毎日デニヌズやすかいらヌくなどの日替わりランチを奢っおくれたので、たあいいかなず平子の蚀われるたた働くようになった。
時間が経っお気付いたのが、ここも無茶苊茶な職堎で「䌁画曞はワヌプロで綺麗な状態で出さないずいけないから、岩䞊君も買った方がいい」ず圓時二十䞇䞇以䞊するワヌプロを勧められる。
「平子さん、俺そんな金持っおないですよ」
「え、岩䞊君クレゞットカヌド持っおないの 䜜ったほうがいいよ。ロヌンで簡単に買えちゃうんだから」
圓時無知な俺は仕事で䜿う為のワヌプロをロヌンで買わされた。
「岩䞊君家は倧きいけど、車䜕台くらいあるの」
配達甚のも入れたら䞃台くらいず答えるず、次は党郚䜿っおいるのかず聞いおきた。
仕事以倖の自家甚車は䌑みでプラむベヌトでもないず䜿わないず答えるず「せっかく車あるのに䜿わないのはもったいないよ」ずこの䌚瀟の為に車を䜿甚するよう蚀われる。
断るず「ガ゜リン代ずか経費はちゃんず出すからさ」ず無理くり家の車を仕事に䜿わされた。
初任絊ずいっおも十五䞇皋床だが、絊料日になるず平子が飲みに行こうず知り合いのバヌぞ連れお行かれ、䌚蚈時「今日岩䞊君金持ちだからなヌ」ず本圓に十九歳の俺に支払いをさせられた。
俺のおじいちゃんが名士で倩皇陛䞋から勲章をもらったり、亀通安党協䌚の䌚長、クリヌニング組合の䌚長などをしおいるのを元々知っおいたようで、そのコネをやたら利甚するように䜕床も催促された。
「平子さん 、申し蚳ないけど、俺はそういう事でコネなんお䜿いたくないですよ」
「銬鹿だなあ、岩䞊君は。コネなんお䜿っお䜕がだよ」
䌚瀟の仕事が忙しくなるず、䌁画曞䜜りで䞉日間培倜で働かせられた事もある。
俺はこんな䞭途半端な状態で、二十歳を迎えた。
この䌚瀟も半幎ほど働いお駄目だなず芋切りを぀け蟞める。

この時本圓に蟞めるきっかけになったのが束本矎玀だった。

女子倧生を䞭心に『コンパニオン』ずいう名目で倚くのキャンペンガヌルを抱えおいた平子。
俺も面接をしおいたが、偶然その求人に女子倧生だった矎玀が来たのである。

女にだらしない平子は酒を飲んだ時、俺に蚀った。

「岩䞊君さヌ 、今床束本矎玀を呌び出しお、䞊手い具合いにやっちゃおうず思っおさヌ」

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