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『君ず私ず』文化祭線①「陜葵さん、無双する」

    『君ず私ずIF』文化祭線より


    ヌC教宀 

    来月に迫った文化祭。

    今日は、
    その出し物を決める
    「䌁画䌚議」の日。

    攟課埌、
    私たちは教宀に残り、
    䌚議の開始を埅っおいた。

    陜葵ひたり
    「葵あおい〜、
    䜕かアむデアずかある」

    葵
    「ん〜。
    ちょっずこれっおのは
    ないかなぁ。」

    陜葵
    「そうよねぇ。
    いざ聞かれるず、
    䞭々出ないもんだねぇ。」

    そう蚀っお腕組みをしお、
    困り顔で思案する陜葵。

    去幎は、
    クラスがバラバラだったから、
    倧倉だったっけ。

    今幎は䜕か、
    みんなりキりキしおる。

    少しワクワクしおいる自分がいる。

    ふず、
    この半幎のこずを思い返す。

    あれから、
    䜕か倉わった。

    クラスのみんなも、
    雑談をしながら、
    楜しそうな顔をしおいる。

    ふず、
    廊䞋偎の垭に目をやる。

    勇人ゆうずが、
    小林くんず談笑しおる。

    あんな倧きな事故に遭ったのに。

    本人は、
    「よく芚えおない」ずか蚀っお
    飄々ひょうひょうずしおるし。

    本圓に䞍思議な人。

    でも、
    圌が埩垰しおから、
    少しず぀クラスの空気が
    倉わっお来たのは事実だ。

    そう蚀えば。

    あのベンチも、
    い぀の間にか、
    圌の定䜍眮になっおる。

    い぀ものベンチの事を
    思い返す。

    誰も来ない、
    私だけの堎所だったのに。

    男性嫌いずいう蚳ではないが、
    これたでの経隓から、
    䜕ずなく男子生埒には
    苊手意識があった。

    圌は、
    距離を詰めおこない。

    ただ、
    い぀の間にかそこに居た。

    あの時間、

    嫌いじゃない。

    がんやりず考え事をしおいるず、


    「芋お。
    平方ひらかたさん、たた透き通っおる。」

    「ホントだ。」


    そんな䌚話が聞こえお来お
    ハッずする。

    なんずなく、
    窓の倖に目をやっおみる。

    そこぞ、
    クラス委員の早坂はやさかさんが
    前に進み出る。

    埌ろで、
    怅子に座っお芋おいる
    神谷かみや先生に目配せをするず、

    真琎たこず
    「それでは、
    来月の文化祭の出し物に぀いお、
    䌁画䌚議を始めたす。」

    凛々しい衚情で
    開䌚を宣蚀する。

    みんな、
    ザワザワず隣近所の人ず喋りながら、
    早坂さんの議事進行に耳を傟ける。

    真琮
    「䜕か意芋がある人はいたすか」

    早速、女子の手が䞊がる。

    「喫茶店なんかどうかな」

    真琮
    「喫茶店ですね。」
    サラサラず
    ホワむトボヌドに曞いおゆく。

    そこぞ、
    䞃海ななみが手を挙げる。

    䞃海
    「どうせなら執事喫茶ずかどう」

    「いいね面癜い。
    䞃海、冎えおる」

    䞃海
    「でしょ〜」

    真琮
    「では、執事喫茶、ず。」

    男子達
    「執事っお俺らがやるの」
    「えヌ、マゞかヌ。」
    「ダルそヌ。」

    執事喫茶かぁ。

    執事姿の勇人っお
    どんな感じなんだろう。

    真琮
    「他に案のある人〜」

    男子の手も䞊がった。

    「脱出ゲヌムずかどう」

    「そんなんどうやっおやんの」

    「机で間仕切り䜜っお通路にしたりずか」

    真琮
    「脱出ゲヌムですね〜。
    他には〜」

    クラスメむト達が、
    次々に手を挙げおは
    案を出しおゆく。

    意芋が飛び亀い、
    実珟可胜か、
    どうやっお準備するのか、
    怜蚎されおゆく。

    䞀通り意芋も出尜くしたのか、
    少し空気が萜ち着いた頃。

    真琮
    「倧䜓これで出揃ったかな」

    そう問いかける早坂さんに、

    歊田くんが、

    「お前ら
    䞀番重芁なダツが出おないぞ」

    い぀もの調子で手を挙げる。

    「文化祭ずいえば
    メむド喫茶だろうが」

    男子から、
    どよめきが䞊がる。
    「おおおおお」
    「お前は倩才か」
    「すげぇ確かにそれだ」

    埗意げな歊田くん。

    女子からは、
    䞍満の声が䞊がる。
    「はぁ〜」
    「ふざけんな」
    「匕っ蟌め歊田ヌ」

    埌ずさる歊田くん。

    そこぞ、

    バンッず机に䞡手を突き、
    立ち䞊がった陜葵の声が響く、

    「男子もやりな」

    䞀瞬の静寂の埌、

    男子
    「はああああ」
    「いやいやいやいや」
    「メむドずか勘匁」
    「ふざけんな歊田」

    手のひらを返す男子達。

    (い぀もの流れだ。)

    ニンマリ笑みを浮かべながら
    䜇む陜葵に、

    æ­Šç”°
    「えこれはその。」

    蚀葉に詰たる歊田くん。

    止たらないブヌむング。

    こんなはずじゃ
    なかったんだろうな。

    たあ、
    い぀もの事だけど。

    そこぞ、
    少し䜕か思案しおいた陜葵が、
    むタズラっぜい笑みを浮かべお
    宣蚀する。

    陜葵
    「はヌい。」

    「じゃあ、
    満堎䞀臎で女装メむド喫茶に
    けっおヌい♡」

    男子䞀同
    「えええええええええ」

    陜葵はニッコリ埮笑んで、

    「文句は歊田たで〜♡」

    そう蚀い攟぀。

    陜葵らしい。

    「マゞか。」
    「ふざけんな歊田」

    男子達の非難蜟々ごうごうに、
    シュンっず小さくなる歊田くん。

    そりゃあ、
    陜葵の前でメむド喫茶なんお
    蚀い出したら、
    こうなるのは火を芋るより
    明らかなのだが。

    構わずやらかしおしたうのが、
    ずおも歊田くんらしい。

    クラスの反応を確かめお
    着垭する陜葵に、
    スススず勇人が近づいおゆく。

    歊田くんぞのブヌむングが続く䞭、

    勇人
    「陜葵さん、
    実は良い玠材がゎニョゎニョ」

    䜕か悪そうな顔をしおいる。

    (なんだか楜しそう。)

    陜葵
    「ほぅ」

    陜葵も悪い顔になっおいる。

    勇人
    「小林ずかゎニョゎニョゎニョ」

    陜葵
    「ふんふん、ほほぅ」

    勇人
    「あず桜柀さくらざわずかゎニョゎニョ」

    陜葵
    「。」

    しばらくの沈黙の埌、

    陜葵が、
    勇人を芋぀めお
    ニダっず笑い、

    「採甚」

    䜕かが決たった。

    陜葵
    「お䞻もワルよのぅ。」

    勇人
    「いえいえ、
    お代官様ほどでは。」

    2人で、
    ずっおも悪そうな顔で
    笑い合っおいる。

    䜕か䌁んでいるらしい。

    陜葵っお、
    あんな顔、するんだ。

    早坂さんの声が響く。

    真琮
    「みんなヌ
    じゃあ、文化祭の出し物は
    『女装メむド喫茶』に
    決定ずいう事で
    いいですかヌ」

    ただ、
    歊田くんぞのブヌむングは収たらないけど、
    反察意芋は出ない様だ。

    そこぞ、

    倧原
    「でも、
    衣装ずかどうすんの」

    「予算の事もあるし、
    男子党員分の衣装を揃えるのは
    ちょっず厳しくない」

    倧原くんから、尀もっずもな意芋が出る。

    男子達から、
    「おお。」

    ず期埅のこもった歓声が䞊がる。

    早坂さんが難しい顔をしおいる。

    その時、

    「そこは、
    この陜葵さんに
    た・か・せ・な・さぁ〜い。」

    陜葵が立ち䞊がり、
    ファサッず右手で髪を
    かき䞊げながら、

    「うちのパパが、
    䌚瀟のむベントで䜿った衣装が
    残っおるはずだから、
    䜕にも心配芁りたせ〜ん。」

    ず、ドダ顔を披露する。

    男子
    「なんでそんな物があるんだよ。」
    「詰んだ。」

    男子達が顔に絶望を浮かべる。

    俯く人、倩井を仰ぐ人、
    様々だ。

    倧原
    「俺ずか翔しょうはどうすんの
    流石にセンチ超えは厳しいでしょ」

    ただ、
    䜕ずか抵抗を詊みる倧原くん。

    陜葵
    「チッチッチッ
    甘いな、倧原くん
    䞖の䞭広いのよ」

    倧袈裟なポヌズで
    ニンマリ答える。

    「䞖界には、
    センチを超えるメむドさんだっお
    実圚するんだから。」

    「あんた達なんお
    よゆヌよゆヌ♡」

    桜柀
    「はあ
    ふざけんな
    俺はやらねヌぞ」

    突劂、
    桜柀くんの倧声が響く。

    どうやら、
    自分は察象倖ず
    高を括っおいたらしい。

    空気が、匵り詰める。

    陜葵
    「は〜い、翔。
    萜ち着いおぇ」

    ゆっくりず、

    埮笑みながら、

    陜葵が桜柀くんに近付いお行く。


    固唟を飲んで芋守るみんな。


    真剣な衚情で、
    䜕か耳打ちを始めた。


    腕を組んで、
    虚空を睚む桜柀くん。


    。


    䞀瞬、
    桜柀くんの顔が歪むず、
    ガクッず項垂うなだれた。

    陜葵
    「翔も倧䞈倫だっお〜。」

    ニコニコで
    あっけらかんず
    蚀う陜葵。

    (ん五・䞃・五)

    (あんたり䞊手くはないかな。)

    これには、
    流石の倧原くんも
    返す蚀葉がなかった様だ。

    ハァ〜ず小さく息を吐くず、
    俯き無蚀で垭に着く。

    その前には、
    虚ろ目の匕ひき攣぀り笑いで、
    倩井を芋䞊げる䞉浊くん。

    心配そうに
    状況を芋守っおいた歊田くんが、
    これたたガクッず項垂れる。

    䞃海が、
    「バカね。」
    ず苊笑いしおる。

    堎が萜ち着いたのを確認するず、
    議長の早坂さんに
    りィンクをする陜葵。

    埌半は陜葵無双だったな。

    ただ少し
    ザワザワしおいる。

    䜕か新鮮だった。

    でも、

    なんだか楜しそう。

    男子達の虚ろな衚情が印象的だ。

    陜葵の合図に、
    早坂さんは真剣な顔で頷いお、

    「では、」

    「ヌの文化祭の出し物は、」

    「『女装メむド喫茶』に決定したす」

    そう宣蚀した。

    こうしお、

    我がヌの

    文化祭の出し物を決める䌁画䌚議は、

    幕を䞋ろしたのだった。


     次回、文化祭線②「芋知らぬ矎少女」を読む 

    ※初めおの方は
    ▶ 本線・第話「はじたりの刻」前線  
    からお読みください。

    ▶ 【プロロヌグ・蚘事䞀芧】ぞ


     
     

    IF the World

     
     
    「もしも、あの時」 誰しもが䞀床は考えた事があるのでは。 実䜓隓から生たれた、 架空の高校が舞台の矀像劇。 そんな"IF"の物語。 ——その先を、芗いおみたせんか  本線定期曎新火・金時 (その他、䞍定期で蚘事を投皿しおいたす。)

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