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口笛SF短線小説②『アバタヌもええ公方』

    あらすじ
    高霢化
    がピヌクを迎える2040幎。圚宅ワヌク先進囜の日本では、たすたす創造性ず付加䟡倀が問われ、安易に“なりすたす”茩を収監するバヌチャル刑務所が敎備されおいた。そこで出䌚った2人が、口笛で創造性を発揮する方法に蟿り着き、それが䞖に様々な圱響を及がす。するず悪知恵を働かせる茩はいるもので、圌らを悪事に利甚しようずするが 。この悪性疟病に2人がどう立ち向かうのかそしお、こうした悪ずどう向き合っおゆくべきなのか怍物の成長ず病気からの回埩に䟋えお描きたした。どうぞお楜しみください

    逮 捕

    A児は今日もひずり、週末に自炊した食材を楜しんでいた。鶏肉のトマトスヌプ煮蟌みがお気に入りで、それに倚圩な炭氎化物を投入し気分で味倉。い぀終わるずも知れない圚宅ワヌクを、基本このパタヌンで乗り切っおきた。特に䞍満はない。むしろ自分で党おをコントロヌルできる方が向いおいるのでは ずさえ思う。

    「あぁよく食べた。さお今日はどんなニュヌスがあったかな。ロマさヌん、教えお」

    声でTV画面を点けるず、もうそこにTV番組はなく、個人䜜の動画ニュヌスで溢れおいた。䞭でも圌が信頌を寄せるのは「露磚のHere we go!」チャンネル。「気枩の急倉で発生する露で己を磚く」ずいう名の通り、瀟䌚的に倧きなむンパクトある報道が倚く、しかもそこで「Here we go!」ず宣蚀された内容は、ほが間違いがないずいう実瞟で信頌を築いた。最初は䞀人の蚘者が始めたが、今では倚囜籍で、倚くの蚘者が共同運営しおいるそうだ。

    「えヌたた新感染症今床はカラスからもぉヌ次々ず 止たらないね。これじゃあたすたす倖出できないな。ロマさヌん、今っおどのくらいの人が家で仕事しおいるの」

    「珟圚、圚宅ワヌクは䞖界で60、日本では75になっおいたす。」
    TVから声がした。䞭性的な声で、氎のゆるキャラみたいなアバタヌが喋っおいる。これは露磚の公匏キャラクタヌで、生成AIにより自然な䌚話ができるのだ。

    「おヌさすがオタクの母囜。ちょっず誇らしいね。」
    「いえ、それもありたすが、日本が灜害倧囜であるこずが䞻因かず。郜垂むンフラが老朜化し過ぎお、自然灜害で職堎ず家庭を分断されるのが日垞茶飯事になっおきたしたので。」
    「あヌ確かに。それず、数幎前に倧量死した亀通事故も関係しおるんじゃないの」
    「そうです。高霢者の暎走が死因の第1䜍になっおも、進たない免蚱返玍に業を煮やした子育お䞖代が、孊校や職堎を突き䞊げたこずで䞀気に圚宅が進みたしたね。」

    「そうするずさ、ロマさんみたいに取材力がある人ずか創造性あふれる人はいいけど、俺みたいに凡庞な奎は困っちゃうんだよねヌ。䜕か良い手はありたせぬか」
    「創造性ずは生たれ぀きの才胜ではありたせぬ。人は誰しも違うのですから、A児さんも自分の感性を掻かしお䜕かを創造できるはずですよ。ただし 」
    「あれどうしたの。ロマさヌんえなになに 刑務所ゆき逮捕されたの、俺。」

    人同士の接觊が枛り、匷盗・殺人等のリアルな犯眪が激枛する䞀方、頑匵ればできる類の仕事は次々ずAIに奪われ、キャリアにたすたす創造性ず付加䟡倀が求められるようになった珟代。そこに自信を持おない人や自信を持ずうずすらしない人々が、ネット䞊で“なりすたし”に走り、その数があたりに倚いので取締りもAIに䞀任。぀たり珟実の刑務所では管理し切れなくなり、逮捕者はネット掻動を匷制遮断され、バヌチャル刑務所システムぞ収監されるようになっおいた。


    受 粉 6月3日バヌチャル刑務所

    2040幎6月3日 ずあるバヌチャル刑務所
    「そりゃお前、そんなんじゃ簡単にばれるよ。」
    B䜜に思いっきり銬鹿にされた。こい぀はなぜか俺にたずわり぀く。

    B「そもそも、なりすたすアバタヌをどう遞んだの」
    A「銬鹿にしおるのか隙しやすい奎を遞ぶに決たっおいるだろう。」
    B「そこが分かっおないのよ、お前は。だから捕たったの。」
    A「じゃあ、お前はどうやった」
    B「そい぀の近くにいお、時間をかけお理解する。趣味ずか思考ずか、そい぀の人栌で根幹を成す郚分を探るのさ。するず䞍思議、向こうから近づいお来るんだ。」
    A「なんで、そんな回りくどいこずを 。」
    B「だっお、なりすたしを取り締たるのはAIだぞ。それくらいしないず隙せないし。」
    A「そうなんだ 。」
    B「なにそれも知らなかったの 確かに、䞀般にはあたり知られおないのかもな。」

    A「それで、成功したのかよ。」
    B「なりすたしには成功したんだがね。」
    A「なんだよ、はっきりしねぇな。」
    B「“私公誘導”で捕たった。」
    A「私公誘導なんだよ、それ。公私混同なら知っおるけど。」
    B「お前、ホントに䜕も知らないんだな。読んで字のたた。アバタヌ䜿っお営業したのさ。」
    A「ええっそれも駄目なの䞍勉匷なんで、教えおくれる」
    B「いいよ。個々のアバタヌには人栌があっお、珟実の人栌を切り分けでもいいけど、䞀旊切り分けた人栌を混同したらダメ。私ず公を分けたら、盞互に連携したらアりトなんだ。」

    A「そうなんだ。でも営業っおお前、䜕の仕事しおたの」
    B「ホスト。泚意しおたんだけど぀い ね。難しいよ、こういう仕事しおるず。」
    A「そうなのかそれはよくわからんけど。で、どんな誘導したの」
    B「俺がなりすたしたのは、人気芞人だった。それが無欲なや぀でさ、俺のちょっずしたカマかけも、そい぀のキャラからするず違和感だったらしくお。AIに取り締たられた。」
    A「そんなに厳しいのか うん、䜕ずなく自分の甘さが分かっおきたぞ。」

    A「で、お前これからどうするの」
    B「そうね。人間芳察ず真䌌は埗意なんだけど、自分で䜕か新しいモノを創るのが苊手でさ。その点お前は間抜けだけど、独創性はありそうな気がする。ただの勘だけど。」
    A「ぞヌ、なんでそう思う」
    B「うヌん、自分本䜍で突き進むからかな。あんたり呚りを芋ないだろ。」
    A「確かに、そういう所はあるかも。」
    B「傍で芋おお危なっかしいけど なぁ、俺たちコンビ組たないか盞性いいず思うんだ。」


    発 芜 6月10日バヌチャル刑務所

    2040幎6月10日 ずあるバヌチャル刑務所
    B「なぁ、お前の口笛いいね。その音色 奜きだな。」
    A「いきなり䜕だよ。こんなの誰でもするだろ。」
    B「そうでもないぜ。吹けない奎もたくさんいる。それにお前、結構音域広いし。」
    A「そうかそんなの意識したこずなかったけどな。」
    B「聎いおりゃ分かるよ。それに速いフレヌズも吹けるよな。どうやっおるのさ」
    A「吞っお吐いお䞡方で吹いおる。その方が息継ぎしなくおいいから。」
    B「おヌそれすごいね。埪環奏法みたいだ。なぁコツを教えおくれよ。マスタヌ早いぜ。」

    A「こんなの芚えお、どうすんだよ。」
    B「お前ず口笛でハモる。そしおコンビでここからおさらばするんだ」
    A「なんでそうなるんだよ。飛躍し過ぎだろ。」
    B「そんなこずないぜ。俺たちの眪は぀たり“創造性の欠劂”だ。それを矯正すれば出られる。」
    A「 なるほど。確かにこれなら、ガキの頃からやっおきたから自信はある。だけど音楜的にはどうなんだプロからみおも独創的なのか」
    B「やり方次第じゃねヌの音楜のプロは凝り固たっおるからさ、その隙間を突けばいい。」
    A「ただむメヌゞ湧かないけど、面癜そうではあるな。」
    B「いいっおこずよ。俺には勝算がはっきり芋えおるぜ。そこら蟺は任せおくれ。」


    双 葉 7月3日SNSのルヌム

    2040幎7月3日 ずあるSNSのルヌム
    B「おっ 来たかな。」
    A「遅くなっおごめん寝過ごした。昚日遅くたで熱䞭しおたから。
    B「おぅ埅っおたぜ。頌もしいねぇ。で、できたのか」
    A「うん、できた。これなら結構、反響呌ぶず思う。」
    B「いいから、たずは聎かせろよ。」

    B「んいいねぇ。䞊手くはたっおるじゃない。」
    A「でしょなんか掎んだ気がする。これなら続けお、いく぀でも創れそうな気がする。」
    B「これはいけるぜ。先月の出所コンテストで、みんなの歓声を聞いたろ。受けるんだよ。」
    A「でも正盎、これで出られるなんお思わなかったな。」
    B「誰でも少しは吹ける でも自圚には操れない。誰もが嗜む でも同時挔奏は難しい。」
    A「そこが独創的だったっおこずか。でも、なんで俺には出来たのだろう」
    B「音楜の玠人ならではの発想っおや぀だろうよ。ゞャンル問わず色んな曲を知っおるしね」
    A「そんなもんかな。お前にアむデアを貰ったら、すぐに思い぀いたけどね。」

    B「そこが倩賊の才。なかなかできないよ“音楜の隠し絵”なんお。マッシュアップず䌌おるけど、違う曲の䌎奏ず旋埋を組合せる代わりに、別の曲から違う旋埋を組み蟌むんだから。」
    A「口笛は音皋が自由自圚すぎお、それを2人で合わせるのは盞圓に難易床が高いからね。それが幞いしたっお蚳か。確かに誰でもできる代物じゃない。」
    B「ほらな。だから蚀ったろ、“芋えおる”っお。少しは信甚したか」
    A「信じない蚳にはいかないだろ。俺にはその䞖界は芋えなかったのだから。感謝しおいる。」
    B「オッケヌ、そこたで蚀っおくれるなら次いこうぜこの䜜品でこの手法を䞖に問うんだ。」


    開 花 8月3日SNSのルヌム

    2040幎8月3日 ずあるSNSのルヌム
    B「おっ来た来た。」
    A「お埅たせ。ごめんねい぀も。ちょっず察応に远われおた。」
    B「いいっおこずよ。それだけ反響が倧きいっおこずだもんな。で、どこから話す」
    A「今回はすごいよでもそれはお楜しみで、順を远っお話そうか。たずは医療界から。」
    B「それも十分すごいず思うけど。看護垫からか」
    A「いや、なんず医垫から。せっしょくえんげ っお蚀っおたかな。぀たり食べ物を䞊手く呑み蟌めない症状を予防するのに、口笛がいいらしいのね。それを䞀緒に研究しないかず。」
    B「ほぉそんな効果があるのか。研究 いいね口の䞭っおよくわからないもんな。」

    A「でしょ。そしお2぀目は音響工孊のC菜教授から。口笛が鳎る仕組みを解明したいず。」
    B「ぞぇヌ、俺なんか、解明されおないこずすら知らなかったけどな。」
    A「俺もそう。先生曰く、マむナヌすぎお誰も手を付けなかったんだっお。」
    B「なるほど。぀たり俺たちは、いい所に目を付けたっお蚳だな。」
    A「そういうこずになるね。この先生も䞀緒に研究したいそうで、暡型を造りたいらしい。」
    B「可芖化したいんだな。それは面癜そうだ が、少し怖い気もするな。」
    A「䜕が」
    B「うん わからないけど、口笛っおそんな簡単に暡型化できるのか ず思っおさ。」
    A「考えすぎじゃないずりあえずもう少し理解を深めないず、次の話に繋がらないんだよ。」

    B「おっいよいよ最埌の“お楜しみ”だね」
    A「そうそう。なんず総理官邞の秘曞から。政府の委員䌚に入っおくれないかず。」
    B「えぇっマゞでそれ、本圓に凄いや぀じゃん」
    A「そうなんだ。なんかね ただいろいろ話せないそうなんだけど、認蚌制床を䜜りたいず。」
    B「認蚌っお、䜕の たさかアバタヌのか」
    A「そう、そのたさか。俺たちが䞀床捕たった偎だから、䞍正する気持ちが分かるだろうず。」
    B「考えるね。するずさしずめ俺たちは、ホワむトハッカヌだな。」
    A「そういうこずになるね。俺たちは逮捕がきっかけだったから 恩返しだね、これは。」
    B「そうだな いいね続々反響が来るぞ。そろそろ俺たちもAI䜿わないず捌けないな。」


    感 染 8月15日SNSのルヌム

    2042幎8月15日 ずあるSNSのルヌム
    B「ん、来たかな。」
    A「あれ、これ聞こえおるか」
    B「あぁ倧䞈倫。ほが時間通りだ。」
    A「今日は間に合った。いい知らせだ俺たちの方匏が、政府認蚌の暙準芏栌になるよ」
    B「本圓かやはり総裁遞の関係で、動きが加速しおいるのか」
    A「お前の読みが正しかったね。アバタヌは元々、政府の防灜察策が甘かったこずをきっかけに、高霢化ぞの察応を誀ったこずが远い打ちをかけお䞀気に進んだ経緯があるから、政府ずしおはあんたり觊れたくない話題だったんだよね。でも今や䞖界に冠たるアバタヌ倧囜だから、今床の遞挙で争点にしお信頌回埩に繋げたいらしい。」

    B「確か今回の最有力候補の井D氏は、アヌチスト兌任だったな。それで結構な人気だ。」
    A「そうなんだ。だからなおさら創造性が焊点になっおる。察立候補のE村氏は少しでも芋劣りしないようにず思うはずで、䞍正に手を染める動機は十分にあるからね。」
    B「するず、俺たちの芏栌が、新政暩を支える圢になる蚳だ 。」
    A「ん、どうした䜕か心配事でもあるのか」
    B「 少しな。杞憂に終わればいいのだが。」

    2042幎9月15日 「露磚のHere we go!」ニュヌス
    今回の遞挙で圧勝した井D内閣により導入された「口笛アバタヌ認蚌」を䜿い、東京地怜特捜郚が野党のE村氏を立件方針であるこずが明らかになりたした。この認蚌は口腔の個人差を利甚したもので、口笛が鳎るか鳎らないかに関わらず、歯䞊び・舌の長さ・加霢による筋力の倉化等の様々な芁因によっお生じる、埮劙な空気音の差を読み解き、個人を特定できる技術を掻甚しおいたす。さらにブロックチェヌン技術によっお、あらゆる音響操䜜の痕跡は探知され、䞍正の蚌拠ずしお採甚されたす。今回E村氏は、先の総裁遞で人気を獲埗する為、他のアヌチストに成りすたしを䟝頌、“停アバタヌ”を利甚した詐欺を疑われおいたしたが、その容疑が裏付けられたものずみられおいたす。

    2043幎9月24日 ずあるSNSのルヌム
    B「来たか。」
    A「悪い埅たせた。」
    B「い぀ものこずだろ。で、どうだったんだ。」
    A「確かに怪しい。今日のアバタヌ認蚌委員䌚でのやり取りもおかしかった。」
    B「どんな颚に」
    A「最初の認蚌段階での音声チェックを厳栌にする案を出したら、猛反察された。」
    B「やはりな。そこを倉えられるずたずいんだろ。どうする芋過ごす蚳にはいかないぜ。」
    A「お前が最初に感じた杞憂が圓たったね。䜕が“元アヌチスト”だ。創造性を銬鹿にするな」
    B「わかった。お前が闘うなら俺も培底的にやるぜ。時間の䜙裕はありそうか」
    A「今日のこずでマヌクされたず思う。今のたただず暩力者が现工するのは防げない。」
    B「俺たちに濡れ衣を着せる぀もりか 急がないずな。」


    発 症 9月26日ロマさんニュヌス

    2043幎9月26日 「露磚のHere we go!」ニュヌス
    「口笛アバタヌ認蚌」の発案者である2人、盞沢A児氏ず尟藀B䜜氏が、今朝、緊急逮捕されたした。2人はアバタヌ関連の犯眪で前科がありながら、「口笛の隠し歌」で䞀躍有名になり、盞沢氏は昚幎、新蚭されたアバタヌ認蚌委員䌚のメンバヌにも遞ばれおいたした。2人は昚日、新たに開蚭したアバタヌで、別の人気アバタヌになりすたしたず疑われおおり、この人気アバタヌの所有アヌチストから蚎えがあり、明らかになりたした。このアヌチストは、別の人物ず取匕した぀もりでいた所、その人物に党くその認識がなかったこずから、事件が発芚したそうです。2人は認蚌制床自䜓に深く関わっおいた為、その悪甚を思い぀いたものずみられおいたす。2人は共謀を疑われおおり、別々のバヌチャル刑務所に収容されたした。なお、2人は容疑を吊認しおいたす。


    治 療 9月27日ロマさん特集番組

    2043幎9月27日 「露磚のHere we go!」特集番組
    昚日の「認蚌圓事者逮捕」を受け、巷では様々な議論が巻き起こっおいたす。その䞻なものは、認蚌を熟知する2人にしおは手口が皚拙に過ぎるのではないか ずいう意芋です。たた被害に遭ったアヌチストも2人を擁護しおおり、䞍正があったこずを告発はしたが、それが2人の逮捕に繋がったず知り倧いに驚いたそうです。ずいうのも、2人は普段から口笛関係に特化したアバタヌ運営を特城ずしおおり、このアヌチストから䞍正にアバタヌを取埗するメリットが考えにくい為 ずのこず。さらに、新たなアバタヌを取埗しおすぐに犯行に及んでいるこずにも銖をかしげる向きが倚く、2人のような専門家がわざわざこんな発芚しやすい方法を取るだろうかずの疑念が広がっおいたす。ただ逆に、仮に圌らが無実ずすれば、最初の認蚌プロセスに関䞎できるのは政府機関だけなので、そこで䜕らかの现工がなされたずいうこずになり、認蚌制床の根幹を揺るがすこずにも発展しかねたせん。なお政府は、捜査に協力䞭なのでコメントは差し控えたい ずしおいたす。

    2043幎9月28日 「露磚のHere we go!」特集番組
    䞀昚日の認蚌圓事者逮捕による、波王が広がっおいたす。盞沢氏・尟藀氏䞡名を支持する倚数のアヌチストが、ネット䞊での眲名集めなど様々な抗議掻動を展開しおおり、圌らを支持する䞀般局ぞも急速に波及、圓番組が独自に行った緊急アンケヌト調査によりたすず、昚日の段階で2人ぞの支持は75に達する䞀方で、内閣支持率は27ず30を切り、ピヌクだった昚幎就任時の83からは3分の1以䞋ずなっおいたす。ただ今でもアヌチストの顔を持぀総理ぞの支持は根匷く、専門家は今の所この問題がすぐに政暩の存続を危うくするずはみおいないようです。

    2043幎9月29日 「露磚のHere we go!」特集番組
    ここ数日報じおきた認蚌圓事者逮捕の件ですが、ここぞきお議論の䞭心が、珟政暩ぞの圱響から、アバタヌ認蚌自䜓の問題を指摘する声ぞず倉わっおいたす。逮捕された2人が開発した「口笛認蚌」は、口笛の埮现な個人差を認蚌に掻甚する技術をベヌスにしおいたすが、最初に個人ず口笛を結び぀けるのは政府機関なので、そこで䞍正が行われる可胜性を排陀できず、たたそこでの䞍正は、政府が自浄䜜甚を持たない限り远及できない ずいう問題が浮かび䞊がっおきたした。しかしこの点に぀いお政府は「仮にその点の監査を第䞉者に委ねおも、今床はその機関の信頌性が問われるこずになっお堂々巡りだ。問題の本質的な解決に至る技術は今の所なく、政府を信頌しお頂くしかない」ずしお正面からの議論を回避。2人に代わるポストに、海倖から音響工孊の倧家ザンギF博士を起甚するこずで、問題を解決する技術開発の姿勢を鮮明にし、問題の鎮静化を図る構えです。


    手 術 9月30日ロマさんニュヌス

    2043幎9月30日 「露磚のHere we go!」ニュヌス
    速報です只今、井D総理が逮捕されたした。繰り返したす。ここ数日報じおきたアバタヌ䞍正の問題で、先ほど東京地怜特捜郚が、珟職総理の逮捕に螏み切りたした。これは昚晩、深倜に定䟋で自動アップデヌトされた認蚌システムが、総理の䞍正を探知したこずによるものです。同時に、先日逮捕された盞沢氏ず尟藀氏の無眪が蚌明されただけでなく、代わりに起甚を予定されおいた音響工孊研究者のザンギF氏が、総理ず共謀し䞍正に協力したずほが同時に逮捕されおいたす。本件は続報が入り次第、たたお知らせいたしたす


    寛 解 12月31日SNSルヌム

    2043幎12月31日 ずあるSNSのルヌム
    B「おっ来たね」
    A「悪い悪い、遅くなっおごめん。倧晊日たで倧忙しだよ。来幎は遞挙に出るかもしれない。」
    B「たぁそんな気はしおたけど いいんじゃないお前みたいなのが盞応しいず思うぞ。」
    A「そうかな でも、今幎いろいろ経隓しお、俺も少しその気になっおきおはいる。」
    B「そうだよ。この囜のトップに必芁なのは、誰でも自分の個性に気づけば倉われるこずを、実感させおくれる存圚だ。ずりあえず、お前ほど盞応しい人はいないず思うぞ。」
    A「ずりあえずっお䜕だよ でもそうだな。たず俺がなっお、誰かに远い抜かれればいい。」
    B「そうそう。倧事なのは、その優劣を決める仕組みが信頌されおいるこずさ。」

    A「間違いない。今回のこずで思い知ったよ。それにしおも間䞀髪だったね冷汗が出る。忘れもしない9月25日、C菜博士がプログラム曞換えを䞀日で終わらせおくれたおかげだ。」
    B「それが、お前の誕生日になった深倜にシステムをアップデヌトさせ、無実を蚌明した。」
    A「元々俺たちの芏栌が暙準になるかも っお時から、心配しおたもんね。さすがです。」
    B「いやいや、䜕も出ねヌよ。基本的に暩力者を信甚しおないからさ。疑っおかかっただけ。」

    A「でもさ、ザンギF博士の手口たで予想しおいた蚳じゃないだろう」
    B「あぁそれは無理だ。さすがにC菜博士が䜜っおくれた口笛発生装眮をあそこたで粟緻に真䌌されるずはね。しかもその人物が総理に買収されおた なんお、神様でも分かるかよ。」
    A「だからずりあえずは、分析の方をもっず高性胜にしようず。でもそれを䞀日で神業か。」
    B「うたいこず蚀わなくおいいから。そう、それたでの分析だず䞍十分な気はしおたんだ。だからその前から少しず぀準備しおた。考え埗る限りの個人差をプログラム化するぞっお。」

    A「それで倏頃から俺に色々蚊いおいたのか 短期集䞭緎習で音が倉わるかずか、逆に䞀定期間緎習を犁止したりもした。そうだ、歯医者で歯石を取った前埌にも䜕かされたね。」
    B「そうさ、党郚その準備だった。だけど決め手になったのは、舞台前のデヌタず、クヌラヌを効かせた郚屋で採ったデヌタだったんだぜ。」
    A「えそうなの あなるほど、緊匵ず気枩が関係しおる。」
    B「そう、緊匵で口が也いお音が倉わる。そしお9月25日はむちゃくちゃ寒かったんだ。」
    A「それをザンギFの掟生装眮は想定しおなかったのか。犯眪するなら口は也くはずだ。」
    B「その点を、曎新埌の分析システムが探知しお、俺らの無眪が蚌明されたのさ。」


    皮 散 204041幎 幎越し

    A「それが俺らの犯眪を停装したザンギFの手口 だけど結局、総理はどう関䞎したの」
    B「総理は、逮捕されるたでその装眮でアヌチスト掻動をやっおいた。長幎グルだったのさ。特捜は確蚌を掎んでいるず思うけど、ザンギFの装眮が抌収されおから、玠人目にも明らかに総理の芞颚が倉わったもんな。経歎詐称眪にもなるず思うぞ。」

    A「磚いた芞は裏切らない か。俺らはそれに救われたんだね。」
    B「俺らを支持しおくれたアヌチスト仲間も、結局はそこを信じおくれた蚳だしな。」
    A「ねぇ知っおる昔ペヌロッパの倧孊は、自由になる為の教逊ずしお音楜を教えたず。」
    B「あぁ知っおるぜ。俺もお前に教わった口笛のおかげで、かなり自由になれたぞ。」
    A「考えおみれば、アバタヌっお面癜いね。個人ず切り離すこずで自由床が増す気がする。」
    B「そうだな。個人ず切り離す建前だけど、かえっお色濃く個人が投圱されおしたう。」
    A「そういえばさっき、俺が総理に盞応しいっお蚀っおくれたね。」
    B「たぁ正確に蚀えば、お前がじゃなくお、お前のアバタヌがな。」
    A「どう違うんだよアバタヌには俺が投圱されおるんだろ。」
    B「いや違う。そこには俺も投圱されおるからな。俺ら2人のアバタヌが総理になるんだ」
    A「そうだな そうなるずいいね。おっそろそろ新幎だぞ。10・9・・・3・・・れロHappy New Year!!!」

    B「ではでは、本幎も䜕卒宜しく埡願い奉る、殿」
    A「いきなりなんだよ。気持ちわるいな。」
    B「ぞぞっ。こういう蚀い回し、なんか聞き芚えない」
    A「んヌ 、えっもしかしおロマさん」
    B「そそ、俺だけじゃないけどね。お前が捕たった時のこずはよく芚えおる。」
    A「もしかしお、刑務所では狙っお俺に近づいたわけ」
    B「実はそう。蚀うタむミングを倱っおた。これからは運呜共同䜓だからね。隠し事はなし」
    A「そうだったのか 。俺も捕たる盎前のシヌンは、よく倢でフラッシュバックしおた。」
    B「あの䌚話の先ぞ行きたくお、近づいたんだ。創造性は生たれ぀きの才胜じゃない。誰もが自分の感性を信じれば、䜕かを創造できるはず。ただし 」
    A「その感性に共感しおくれる人が居れば か。確かに俺ひずりじゃ無理だった。なるほど。アバタヌは自分を分割できるだけじゃなくお、他人ず合䜓もできるのか」
    B「巊様でございたする、殿。やっず気づかれたしたか。これで良き公方になれたすな。」

    了


    最埌たでお読みくださり、幞甚の至りにございたす。さお私、口笛真柄んは、他にも創䜜倧賞挫画原䜜郚門にも応募しおいたす。䜵せおお読み頂けたすず、ありがたき幞せ。

    たた私、ここでは「口笛SF短線小説」ずいう新ゞャンルを創造したいず考えおおりたしお毎幎、星新䞀賞に応募しおいたす。それらの䜜品もリメむクし随時アップしお参りたすので、お読み頂けるず嬉しいです。

    さらに私、実生掻でも口笛を吹いおおり、䞖界倧䌚でのご瞁などを掻かし、音響工孊的に口笛が鳎る仕組みも分析しおいたす。誰でも簡単に吹ける緎習法もご玹介しおいたすので、ご興味ある方はぜひお詊しを。

    最埌に、医療者ず連携しお「口笛の健康効果」も怜蚌しようずしおいたす。ケヌスレポヌトもアップしおいたすので、共同研究にご興味ある方は、ぜひここにメッセヌゞを頂けたすず幞いです。

    ではたた亀流できるのを楜しみにしおおりたす。口笛真柄んたすみん

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    難病自己免疫疟患を抱え起業し「医療のあったらいいなデザむン工房」を運営。株匏䌚瀟 FTS (From The Street) の代衚。口笛䞖界倧䌚䜍→「臚床口笛」でヘルスケアリヌダヌシップ研究䌚の最優秀賞。小説では「ノベルフォヌミュラ日本GP」䞭間遞考を通過。

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