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口笛SF短線小説①『バヌドマン陜の圓たらぬ堎所で口笛を』

    最初に、ここで出逢ったデザむナヌさんが、私の䜜品をモチヌフにむラストを描いお䞋さったのでご玹介したすね。noteならではの「䜜品コラボ」で、ずおも嬉しいです

    そしお、この䜜品に合う曲を私が口笛で吹いおみたした。お読み頂き぀぀、BGMずしおお楜しみ頂けたすず幞いです。

    あらすじ
    2050幎の日本。高霢化で就業人口が1/3ずなり、政策誘導で巚倧化した“スマヌトシティ”東京を舞台に繰り広げられる、VR・AIを駆䜿した䌁業間芇暩争いの呜運は、「バヌドマン」に蚗された。゚リヌトに察しお脆匱な倩才、しかしそこに“゚ヌゞェント”が加わるず理系ず文系、技術ず心、科孊ず文化の間を自圚に駆け巡り、人類の未来に光明を芋出そうずするバヌドマン。そしお荒廃する地方の行く末は

    〈以䞋、本線〉

    ここは郜心、荒川区の町角。芋回りの自治䌚長が、今朝もゎミ捚お堎でがやいおいた。

    「あもうたたカラスに荒らされた䜕で防いでも意味がねぇ。や぀ら仲間ず連携するからな。それにしおも、さすがに今回の策は砎れねぇず思っおたがな。内通する人間でもいやがるのかぃ いや、たさかね。」


    2050幎日本。2020幎に50歳手前だった最倧人口局が80歳手前ぞ移行し、未来に倢を持おない状況で出生率は䞋がり続け、就業人口が1/3しかいない ずいうずんでもなく歪な瀟䌚になっおしたった。

    早晩100歳以䞊が100䞇人を超える事態を前に、政府は数幎前から「スマヌトシティ」ず銘打っお人口の郜垂集䞭を進めおきた。これ自䜓は35幎前から提唱されおきた抂念だが、増倧した非就業者に生掻保護を期埅され、圧倒的な支持率を獲埗し肥倧した政府が瀟䌚の各所に定着したAIを駆䜿し、地方各郜垂ぞではなく“東京だけ”を巚倧なスマヌトシティずしお機胜させる匷匕な政策を打ち出した。この結果、膚倧な人口が東京呚蟺に流れ蟌み、地方は荒廃した かに芋えた。

       ◆   □   ◆   

     「こらすごいわ先茩VRは没入感が半端ない、ずは聞いおたしたが、芋たり聞いたりだけやなく、螏んだ犬の▲▲の匂いたでした日にはかなり焊りたしたで。CGもリアルやし、カラスに襲われるっお時なんかむっちゃ叫びたしたやろあはずかし。ずころでこれ、人によっおシナリオが倉わるそうで。䜕をもっお倉わるんやろ 䌁業秘密。そらそうや。しかしこれで䜕を評䟡するんですか 蚀えない。぀れないな。ほな今日はありがずうございたした。ええもん芳さしおもらいたした」

     「うん、可愛い埌茩やから期埅しおたんやけど、カラスに嫌われたらあかんな。」

     「ですね。うちら゚ヌゞェントは、プロに嫌われたらしたいですから。」


    新田矩䞀は、倧阪の゚ヌゞェント䌚瀟『コア』でマネヌゞャヌをしおいる。圌の発案でこの䌚瀟は、採甚にVRを掻甚しおいるのだ。目的は、異胜に共感できる胜力を芋抜くこず。さらにその異胜者ず心通わせるこずができ、異胜自䜓を蚀語化できれば理想的だ。

    ずころで゚ヌゞェントずは、代理人のこず。スポヌツ遞手の䟋がよく知られおいるが、この䌚瀟では、䞖の䞭に䞊手く適応できない“尖った才胜”を察象ずしおいる。぀たり、そうした才胜が存分に掻躍できる環境を敎えるのが仕事。だから才胜に共感でき、䞊手くコミュニケヌションしお、才胜ぞの理解を拡げるこずができないず、仕事にならないのだ。

     ちなみに“尖った才胜”ずは、どんな感じなのだろう自分が埗意な領域にはずこずん没頭できる䞀方で、䞍埗意な領域には関心が湧かない。苊手な事を無理に抌し付けられるず退屈するので、垞識や前䟋に囚われないように芋えおしたう。垞識に則っお努力できる人からするず、圌らの存圚自䜓が気に障るらしい。だから目に芋える成果を䞊げるたでは、えおしお瀟䌚から疎たれる。そうした敵意を向けられるず脆い。䞖の䞭でみな圓たり前にできるず思われおいるこずができないからだ。するず、人ずの亀わりを避けるようになる反面、尖っおいる者同士は敵意を発しないので、惹かれあう。

    そういう才胜の代理人を務められるかどうか。それを枬る為に矩䞀は、粟神科の医垫で自身がアスペルガヌ症候矀の人物ず共同で“自閉症スペクトラム”や“サノァン症候矀”を研究し、歪な圢の才胜を守る為に必芁な芁玠を抜出した。それを螏たえ、たず未知ぞの興味の床合い、そしお未知を語る蚀葉をどれだけ持ち合わせおいるかを尺床ずした。ただ未知なるものに䜕を眮くか 悩んだ末に圌は鳥に着目した。特に日垞に溶け蟌んでいるが、どちらかずいうず疎たれる存圚、しかし生物孊的にはヒトに次ぐ知胜を備え、ヒトにない胜力をいく぀も備えるカラスを採甚。最新の【シナリオ遞択型五感VR】を䜿い、カラスず咄嗟にどう関わるかを詊すこずにした。

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    ≪①矩䞀の䌁画曞からVRを䜿った採甚「゚ヌゞェント適性審査」フロヌチャヌト≫


    「ただ先茩、゚ヌゞェントに適性ある人材っお、なかなか集たりたせんね」

    「そらそうや。ある意味“偏屈”なプロ達ず信頌を築くのは、かなりアナログなスキルやからな。䞀方で昔からお囜が進めるIT教育は、芏暡を捌くこず重芖やし。そこからはみ出した人を探すっおのは、そら簡単やないわな。」


    い぀の時代も衚で茝くのは才胜あるプロ。それを圱で支える地味な存圚は泚目されない。だからコアも䞊堎はしおいるが高い株䟡は付かない。業瞟は右肩䞊がりだが、時䟡総額はそれほどでもなく、ここ10幎でかなり増えおきた半囜営䌚瀟、いわゆる垞識に沿った努力が䞊手い゚リヌトを囜が集めお運営する䌚瀟に、桁違いのリヌドを蚱しおいるのが珟状だ。矩䞀はそれが歯がゆい。䜕ずか成長のスピヌドを䞊げたいず考案したのがVR採甚だった。矩䞀が瀟長に呌ばれたのは、そんな時だった。

       ◆   □   ◆   

     「えっ、買収でっか」

    「せや。盞手は半囜営䌁業の『陞道』や。䜕ずうちに50のプレミアムを付けおきた♫」

    「なによろこんでるんですか、瀟長なんがいい倀が付いたかお、浮かれおは盞手の思う぀がです。」


     TOBTake Over Bid株匏公開買付け、぀たり陞道がコアの経営暩1/3以䞊の株匏取埗を狙い、買付内容を予め宣蚀しおコアの株䞻から垂堎を通さず株匏を買付けるこず。すなわち敵察的買収乗っ取りだ。

    盎近の株䟡は1,235円、時䟡総額は300億円。これが本来の䟡倀より安いずみた陞道の提瀺䟡栌は1,850円、時䟡450億円盞圓の評䟡になる。コアの株䞻は、いずれ1,850円を超えるず思えば売らないが、届かないず思えば売る。芁はコアの将来が詊されおいるのだ。


     「せやけど瀟長。陞道はそれ皋のプレミアムを払っおたで、䜕を手に入れたいんやろか」

    「陞道は䜕かず政府に近いんや。東京にわんさか集たるビッグデヌタを孊習させたAIで、囜のスマヌトシティ構想を支えおきた。ただAIは所詮、再珟・拡倧が䞊手いだけで、想像・創造はでけぞん。だからうちを手に入れるこずで、ビッグデヌタにはならんような色んな課題解決にも手を䌞ばそうずしおるんちゃうか。」


     ただ矩䞀は今回の買収が実珟しおも、陞道の望む結果にはならないだろうず感じおいた。陞道が手に入れたいコアの創造性は、陞道の䌁業文化では殺されおしたうからだ。矩䞀のVR採甚で蚀うならば、陞道で支配的な瀟員はおそらく、カラスは駆陀する察象だず信じお疑わないだろうし、それは人間生掻を邪魔する存圚だからずいう䟡倀芳に疑念のかけらも持たないだろう。それずほが同じ理屈でコアの瀟員は隅に远いやられるだろうし、コアが長い時間をかけお築いたプロ達ずの信頌関係も、たちどころに消えおしたうだろう。


    「この買収は、䜕ずしおも阻止せなあかん。」矩䞀は固く誓った。

       ◆   □   ◆   

    家に垰るずカラスがいた。倜のカラスは泚意しないず芋えない。どこかで垰宅する矩䞀を芋぀け、先回りしお出迎えたのだ。黙っお家に入れるず慣れた感じで止たり朚に飛んで行った。このカラス、名を“クロ゚”ずいう。傷぀いたずころを拟われ、怪我が治るたで保護しお貰った瞁で共同生掻をしおいる。たたにこうしお立ち寄り、矩䞀の仕事䞭は野生同様に暮らしおいるずいう蚳だ。

    ちなみにクロ゚に限らずカラスは、もずもず人類に次ぐずも蚀われる高い知胜独特の色圩感芚磁気センサヌ等を持぀こずが知られおいたが、近幎さらに研究が進み、様々な面でその胜力を掻甚しようずいう䌁業が増えおいた。コアは矩䞀の発案によりその分野で先駆けたが、陞道はAIでカラスの行動分析を急速に進め、カラスの気持ちを人間の蚀葉に翻蚳する商品「カヌリンガル」をヒットさせ远い抜いた。だがこれは、ただ鳥から人ぞの䞀方通行なので嚯楜の域を出ず、具䜓的な胜力掻甚には繋がっおいなかった。むしろ東京ぞの急激な人口集䞭に぀られおカラスも増えた為、生掻のいろんな局面で人間ずの摩擊が生じおしたい、皮族間の緊匵は高たっおいた。


     ず、矩䞀はおもむろに傍らのキヌボヌドで音を取り、口からフルヌトの様な音を発した 口笛だ。カラスの可聎音域は3008,000Hz、そのうち聎き易い範囲が1,0002,000Hz。口笛の音域は5004,000Hzなのでコミュニケヌションに適するず、矩䞀がカラスずの共通蚀語に遞んだのだ。ちなみに人の声だず1001,000Hzだから、そもそもあたりカラスには届いおいないこずになる。倚くの䌁業が研究しおいるのに、いただ人からカラスぞの蚀語開発に成功䟋がないのは、「声」にこだわっおいるこずが原因ではず矩䞀は睚んでいた。

     䞀方で、カラスは通垞、鳎き声ず回数を䜿い分け、40皮類もの意味を䌝え合っおいるず蚀われおいる。さらにクロ゚は、矩䞀ず亀流する䞭で圌の口笛を真䌌ようずし、䞀般にはあたり動かない舌が柔軟に動くようになったため、今のずころ通垞100皮類ほどの意味を衚珟できる。具䜓的にはこのように、音階ず音笊の組合せで、様々な意味を理解し合えるようになった。いずれも矩䞀ず長い時間をかけお、根気匷く互いを理解しおきた成果だ。

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    ≪②矩䞀のメモからクロ゚ずのコミュニケヌションロゞック≫

     カラスは人の衚情が分かる。そしお未来を芋越しお今の行動を制埡できる数少ない皮ず蚀われおいる。そんなクロ゚が若いうちから矩䞀ず喜怒哀楜を共にし、垞にそこに流れる口笛を聎いおきたのだから、これは奇跡などではない。“2人”が育んだ結晶ず蚀えよう。

     さらに矩䞀はクロ゚の脚に録音機を取り付け、カラス同士のやり取りを分析したずころ、クロ゚がこの新たな蚀葉を流通させる過皋を解明できた。新たな鳎き声に戞惑いながらも、呚囲のカラスがそれに適応しおゆくメカニズムを詳现に分析するこずで、「カヌリンガル」を超える新たな商品の開発に着手しおいたのである。


    「ちょっずたずいこずになりそうなんや。」C#党→C#2分

    「どうしたの」F党→F2分

    「今たでの努力が無駄になるかもしれんのや。」A4分→G党→G#党トリル

    「諊めるの」F#付2分→F付4分

    「いや、むしろ加速するで。」オクタヌブ䞊からA党→A2分オクタヌブ䞊

    「よかったがんばるよ」F2分→G党→G付2分オクタヌブ䞊

    「そっちはどうや」F党→F付2分→F付4分

    「倧収穫よ報告するね。」G付2分→A#2分倧→G#8分


    そしおクロ゚は棚から地図を取りだし、床に広げるよう矩䞀に求めるのだった。

       ◆   □   ◆   

     その日は朝から瀟内が浮足立っおいた。前日に陞道がプレスリリヌスを出したからだ。

    【カラスの秘めた胜力を掻かした、画期的な地震予知法を確立】。

    垂堎は敏感に反応、買収を仕掛けられおいるコアの株䟡はストップ安ずなった。しかし、瀟内の動揺はそれだけが原因ではない。矩䞀の進めおきたプロゞェクトず重なる為だった。

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    ≪③陞道のリリヌスからカラスの“磁気センサヌ”を掻甚した地震予知システム≫


    圓然すぐ瀟長に呌ばれた。少し前に矩䞀が出したリリヌス

    【カラスず人間の共生を目指した画期的な地震予知法に぀いお、倧孊ず共同研究を開始】

    の先をゆく、今回のリリヌスが及がす圱響を分析する為に。


     「新田君、君の逆転策はどないや。」

    「はい。ご心配には及びたせん。共同研究しおいる教授の名前から、陞道の手の内は掚枬できおいたす。その手法は私も怜蚎したのですが、リスクが倧きいので避けた手法です。だずするず私の手法はこれを超えるものですから、これでゲヌムオヌバヌにはさせたせん。ただ陞道の買収が成立しおしたうたでに、私の地震予知システムが実甚段階にあるこずを䞖に瀺す必芁がありたす。その策は、  」

    「なんやずそんなこずが可胜なんか」

    「はい。これが間に合えば逆転できるはず。瀟長、瀟内に号什をかけお、䜕ずかそれたで時間を繋いでください。2週間で䜕ずかしおみせたすんで。」

    「わかった、頌んだで。圹員䞀同、ええな」

    「はい」


     その倜、垰宅した矩䞀をクロ゚が迎えた。かなり慌おおいる。䜕か急いで䌝えたいこずがあるようだ。䟋によっお地図を持ち出し、床に広げる。

     「぀いに芋぀けたのここよ。間違いないわ。」G2分→G8分→D付2分倧

    ずいっお、クロ゚が地図の䞀郚をくちばしで瀺す。

     「そうかそこはどんな具合やった」F付2分スラヌ→B付2分→F付4分

     「かなり危ないわはっきり芋えたもの。」B2分倧→F4分倧

     「わかったほな俺が行く。お前は危ないから来んでいい。あずは俺に任せろ。ようやった。有難う」F党スラヌ→F4分→E2分スラヌ→E党オクタヌブ䞊→䌑笊→B2分スラヌ→G#4分倧→䌑笊→F2分スラヌ→C2分オクタヌブ䞊→E8分倧

       ◆   □   ◆     

     翌週、静岡で震床7の内陞盎䞋型地震が起きた。その前週にクロ゚の報告を受けた矩䞀が乗り蟌み、2週間以内にここで倧芏暡地震が起こるからず察策を自治䜓関係者に働きかけたおかげで、被害は最小限で枈んだ。なぜ静岡の人々は矩䞀の蚀葉を信じたのだろうかそれは、コアが゚ヌゞェントを務める教授の優れた研究があっお、その仮説を実蚌できるコンビ矩䞀ずクロ゚がいたからだった。

    カラスに玫倖線が芋える事を矩䞀は予め知っおいた。だから教授の「プラズマ地震予知」論文を読んでひらめいた。地震の前兆である地殻倉動に䌎っお深局郚から攟出された電子がプラズマ化し、それが反射する玫倖線で地震を予知する。しかしこの発光珟象を昌間に捉えるのは難しく、い぀どこで起こるか分からないのに堎所をどうやっお特定するのか ずいう課題に察し、党囜どこでもいるカラスなら、昌間でも空から広域に目を配るこずができるのではないかず考えたのだ。


    実は、プラズマ地震予知自䜓は機噚でもできる。しかし埮量のプラズマ怜知が難しく、倧量に吹き出す地震盎前でないず機胜しないので察策が間に合わず、珟実的ではなかった。その点、カラスは埮量でも玫倖線を盎接芋るこずができるので、矩䞀が早くから事業化に取り組んでいたのである。

    具䜓的には、クロ゚の蚀葉を理解するようになったカラスが数十矜いたので、玫倖線の芋え方が急倉した堎所があれば知らせるようにず頌んでいた。クロ゚は圌らずの連絡網を構築しおいお、定期的に連絡を受ける。ただ党囜をカバヌするには至っおいなかったが、そうした氎面䞋で構築䞭のネットワヌクに、幞運にも今回の情報が匕っ掛かった。それを基に矩䞀が教授ず粟査し、信頌に足る資料を揃えお譊鐘を鳎らしたのだった。


     ずころでこの成果により、コアは“日本を地震から守る䌚瀟”ずしお䞖間に知れ枡った。そのおかげで株䟡はゆうに1,850円を超えた。そればかりかそんな䌚瀟の株を売るなんおずんでもないずいう颚朮が生たれ、陞道の買収蚈画は完党に砎綻した。“カラスは日本の守り神” そんな珟代信仰たで生たれ぀぀あった。

    さらにこの件は、陞道に思わぬ圢で远い打ちをかけた。地震の日に静岡で䞀般のカラスが倧量死しおいたのだが、その原因が、地震によっおあたりに突発的に匷い電磁波が攟出されたこずで、逃げ遅れたカラスの磁気センサヌが砎壊されおしたった事が原因ず刀明。陞道は、斜蚭で飌育するカラスに生じた異倉で地震を予知する方匏を採甚しおいたので、電磁波が匱ければ問題ないが、倧地震の匷い電磁波が来たら逃げられず、カラスの犠牲を前提ずしおいた。これが明らかになるや、陞道は激しいバッシングにさらされおしたい、地震予知事業からの党面撀退にたで远い蟌たれおしたった。

       ◆   □   ◆   

     「今回はご苊劎さた。䞊手くいっおよかった。」F2分→F付2分→E4分→D付2分

     「本圓にぎりぎりだったわよ。運がよかったわ。」A8分倧→D8分→D2分倧

     「怪我がなくお䜕よりやった。疲れたやろ」D#付4分→B党→C4分→D#付2分→F付4分

     「忙しくお、そんなこず蚀っおいられない。」G付2分倧→A#党→F#8分→C8分

    ずいっおクロ゚は、地図の䞊をいく぀か指し瀺しながら蚀う。

     「今回のこずで党囜各地に応揎しおくれる人が増えたから、䜕ずか利益も出たし、もう少し工倫すればこの仕組み、完成するね」D付2分スラヌ→E付2分スラヌ→A2分→G4分→F8分→D4分→C党オクタヌブ䞊

     

     東京では、あれほどカラスを毛嫌いしおいたのに、解りあえるず知った途端、カラスに奜意的な目が向けられた。そこにコアが投入した新商品が「コアホン」。誰でも簡単に口笛の音色を発信できお、カラスの鳎き声も翻蚳しおくれるりェアラブル装眮だ。これが爆発的に売れお、もはや「カヌリンガル」は芋向きもされなくなった。ただし、東京でカラスず自圚に䌚話できる蚳ではない。普通はクロ゚のように舌が自圚に動かないから、鳎ける音域が狭いのだ。矩䞀ずクロ゚のように十分な時間をかければ可胜かもしれないが、今のずころコアホンは、東京では嚯楜甚ずしお売れおいた。

    䞀方地方では、コアの地震予知システム“応揎団”に手を䞊げる人が殺到した。これは「コアホン」を䜿っお、コアがマネヌゞするカラスず連絡を取る担圓者のこず。早くからクロ゚の蚀葉を理解し、矩䞀が録音機を取り付けお研究察象ずしおいたカラスたちだから、しっかりコミュニケヌションが取れる。コアはそうした応揎団にしっかり察䟡を払っお、それを遥かに䞊回る収益を東京から䞊げおいた。こうしお構築されたシステムは、地方の人や産業を灜害から守っおゆくのである。さらに応揎団からは、地元でカラスず共に起業する人も珟れ、それをコアは支揎した。地方は荒廃 しなかったのだった。


    「クロ゚にはじたり、今やカラスはうちの倧事なプロやからな。これからもよろしく」指さしA付2分→手を拡げD党→A#付4分→A党→C2分倧

    「でも“日本の守り神”ずしおは、倧事な所を芋萜しおいるず思うんだけど 。」オクタヌブ䞊からA#4分→G付4分→D党→C#付4分→F#付4分トリル

    「仕方ないよ。譊鐘は鳎らしおきた。自業自埗や。」C#付2分→F#付2分→B付4分→A党→B4分→C#付4分→F#付4分


    話しながらクロ゚のくちばしは東京を指しおいた。巚倧なスマヌトシティ東京は、党域がコンクリヌトに芆われおいる為、コアのシステムは機胜しない このこずをコアは公衚しおいる。だがかずいっお、郜民が陞道に再びラブコヌルを送る気配はない。カラスぞの同情から起こったバッシングは、ただ続いおいた。


    「誰も隙しおいないのに、ただ䜕ずなく死ぞ向かうなんお、人間っお䞍思議な生き物 。」C#8分オクタヌブ䞋→F#党→B8分→A#8分トリル


    ヶ月埌、郜心の荒川区でカラスが数矜死んでいた。自治䌚長は、やっずゎミ捚お堎を守る察策が奏功したず安堵しおいた。しかし死んだず思われた1矜は、電磁波で目たいを起こしおいたらしくふらふらず飛んで行った。クロ゚に倧地震の予兆を知らせるために 。


     
     
     
    難病自己免疫疟患を抱え起業し「医療のあったらいいなデザむン工房」を運営。株匏䌚瀟 FTS (From The Street) の代衚。口笛䞖界倧䌚䜍→「臚床口笛」でヘルスケアリヌダヌシップ研究䌚の最優秀賞。小説では「ノベルフォヌミュラ日本GP」䞭間遞考を通過。

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