
「告白」のその後|あの日のわたしに会いに行く
「あなたのこと、怖かったから」
と告白された同窓会。
あれから半年ほど経って、また集まった。
「前回ね、わたしのこと、怖かったって告白されちゃったんだよね」
と、幹事の女子におそるおそる打ち明けた。
子どもの頃のわたしは、
「いろんなことをやっているひと」
って印象だったという。
「優しかったよ」
って、彼女は言った。
「だよね? わたし、いじわるしてないんだけどな…」
と奥のテーブルに着いている彼を見ながら、つぶやいた。
その後、その彼がいるテーブルに移動すると、
今回は、ネタのようにその話を振られた。
他の男子も、その彼がそんな風に思っていたことを
少し不思議そうな顔をしながら、聞いていた。
その彼は、
「男子でも苦手なひとがいた」
といって名前をあげながら、その理由を言った。
彼にとって、頭がよくて、クラス役員をするような子は、
畏れ多い存在で、怖かったんだという。
そんな風に感じる子もいるんだな
今ではそれをネタにできるようになったんだな
そう思ったら、
ようやく、わたしのもやもやも晴れた。
「でも、それって小学校の頃の話?」
と聞いたら、
「高校まで」
というので、わたしはまた椅子から落ちそうになった。
***
後日、父にその話をしたら、
「おまえの中学時代。
怖かったって何人かから聞いたぞ」
って。
せっかくスルーできるようになったのに
また後頭部を殴られた気分になった。
***
でも、今回は、悶々と悩みはしない。
へぇ、そうなんだぁ
と思うに過ぎない。
いや、ノーダメージってわけではないけれど。
真に受けて思い悩んでいたわたしを
ちょっと滑稽に
そして、ほほえましく思えてきた。
これって、
あの頃の先生たちの視線だったのかも。
「見守ってくれていた」
そのぬくもりが、今のわたしに届いた。
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