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1/3になった幸せ?証拠隠滅した幸福の木の話|初心者さんのお庭時間

    ほうこ

    ドサッ。

    何かが落ちる音がした。

    部屋を見回すと、新築祝いにもらった幸福の木が倒れていた。

    窓を開けっぱなしにしていたので、風に揺れたカーテンであおられたらしい。

    土がリビングに散乱してしまった。

    鉢を庭にだし、土を戻しがてら、ついでに聞いてみる。
    「君たち大丈夫ですか〜?」

    そっとゆすってみると…

    …スポッ。

    あっさり抜けてしまったではないか!

    …絶望的。


    植物を枯らすのが専門のようなわたしに、植物の頂き物はハードルが高い。
    まるで、お子様を預かっているような気分だ。

    ダメにしちゃいけないというプレッシャーが強く、「わが子」としてなかなかみれなかったりする…。

    いただいた幸福の木は、高さの違う3本が植わっていた。

    数か月で、一番小さな子がダメになった。
    でも、望みを捨てられず、そのまま「見守る」という名の放置。

    半年後、中くらいのものもダメになった。
    こちらも、望みを捨てられず、そのまま「見守る」という名の放置。

    冬を越え、春が過ぎた。
    見守り中の2本から、新芽はでることはなかった。

    いただいて1年。
    幸せ、1/3状態。

    そんなときに風にあおられ倒れるという事故発生。
    ここは、開き直り、「最初から1本でした」風にしてみよう。

    プレゼントしてくれたひとも、他のいただきものの鉢をみて、どちらが自分が贈ったものかわからなくなっていたから、きっと大丈夫。

    「がんばってくれよ~」
    と声掛けしながら、鉢の隙間に土を入れなおした。

    仕上がりは、まずまず。

    いつもの定位置は、リビング。
    ただ、エアコンの風が直接あたってしまい、最近は葉っぱがくるりと丸まっていた。

    この際だから、置き場所も変えちゃおうと思った。

    カーテン越しの窓辺がベストなのは知っている。
    でも、ちょうどいい場所がない。

    というわけで、それほど日も射さないだろうと思い、玄関ポーチへ。

    暗い部屋よりは、よいかと思いきや、2日で葉焼けを起こしてしまった。

    慌てて、玄関に避難。

    「がんばれ~!」

    無茶をさせておきながら、無責任な声掛け。

    しかも、リビングから追い出したみたいで、申し訳なさもありつつ…
    1/3になった幸せに、プレッシャーと責任感を押し付けている継母なのであった。


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    50代おひとりさま。ポンコツ街道まっしぐら。 小さなおうちで、シンプルな暮らしと庭時間を楽しんでいます。 過去の自分に会いに行くエッセイ「あの日のわたしに会いに行く」、人生の後半戦を綴る「おひとりさまの老後」を中心に、暮らしや心の記録、くすっと笑える短編エッセイを綴っています。

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