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授業メモ|しんどかったので、ちょっと変えた話④|スライド生成編(NotebookLM)

    前回の続きです

    スライドを使うようになった理由は、正直、前向きなものではありませんでした。

    生徒と対峙すること。
    授業内容や進行を頭に詰め込むこと。

    この二つが、同時にできなくなっていたんです。

    本来の持ち科目ではなかったこと、今の学校にアジャストしきれなかったこと。
    生徒の前に立つと、脳がザワっとする身体反応がありました。

    「何をどう教えるか」の判断を、その場でやろうとすると、持ちません。

    だから、判断の大半を授業前に終わらせて、残りのリソースを生徒に向けたい。
    そう思って始めたのが、スライドでした。

    今は、NotebookLMを使ってスライドを作っています。

    スライド生成の際は、チャットにこういう指示を出します。

    「対象は実業高校の生徒1年生。できるだけ文字大きく、視認性良く、平易な表現で。難しい漢字や用語はフリガナ付き。」

    これに加えて、NotebookLMが生成したスライドの中で、気に入ったデザインのものをプロンプトとして残しておき、それもソースに読み込ませています。

    NotebookLMには、だいたい次のものを入れています。

    ・授業プリント
    ・授業原稿
    ・スライドデザインのプロンプト
    ・スライドの原案

    スライドの原案は、NotebookLMが整理してくれるので、なくてもいいかもしれません。
    ただ、自分の場合は、授業の流れを安定させるために入れています。

    〇NotebookLMのスクショ画面です
    ソースのところに、自作教材を貼り付けています。

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    〇生成物です。こんなイメージのものが出ます。

    画像

    今のスライドは、かなりシンプルです。

    1スライド1メッセージ。
    文字は少なめ。
    図か流れだけ。

    ただし、AIに丸投げしているわけではありません。

    中身はほとんど、自分がこれまで積み上げてきたものです。

    授業プリントは、何年もかけて書き直してきたものがあります。
    言葉の選び方、説明の順番、生徒が引っかかるポイント、外していい部分と外せない部分。

    それは、自分の中にしかない地図のようなものです。

    学校が変われば、生徒の顔ぶれも雰囲気もガラッと変わります。
    でも、自分の思考パターンや、教えられる中身そのものは、そんなに変わりません。

    変わったのは、自分の中の問いの方でした。

    「自分がやってきたことに、この場所で意味があるんだろうか」

    これは、結構長く引きずりました。

    勉強が得意でない生徒たちを前にして、内容を薄めるべきなのか。
    違うものを教えるべきなのか。

    散々悩みましたが、結局、自分の地図を捨てる方向には進めませんでした。

    渡し方は変えても、中身まで捨てたら、自分が教える意味がなくなる。
    そう思ったからです。

    これは自分だけの話ではない気がしています。

    教師が自作教材にこだわるのは、たぶん「自分の頭の動き方」に沿っているからです。

    同じことを教えていても、説明の組み立て方は、人によってかなり違う。
    自分が作った教材は、その組み立てに沿って並んでいる。

    だから、しゃべりやすい。

    逆に、他人の作った教材は、内容が同じでも体に入ってきません。
    これは怠慢ではなく、たぶん、どうしようもない。

    AIに教材を丸投げするのも、同じだと思っています。

    それっぽいものは出てきます。
    でも、自分の組み立てとはズレている。

    だから、本番でしゃべれない。
    そして、自分の言葉でしゃべれないスライドは、生徒にも届きません。

    なので、AIには「地図」を渡すようにしています。

    これまでのプリントを読み込ませて、原稿の形に整える。
    そのあと、NotebookLMにスライドにしてもらう。

    スライドを「作って」いるのではなく、自分の授業を「見える化」してもらっている感覚に近いです。

    骨組みは、自分のもの。
    仕上げを、AIに手伝ってもらっている。

    この順番だけは、譲らないようにしています。

    脳の負荷を下げるためにスライドを頼り始めたら、かえって自分の積み上げが、見えやすくなっていました。




     
     
     
    高校の社会科教員。AIを使って、授業づくりやテスト作成を少し軽くする方法を試しています。目指すのは、すごい授業より、先生がすり減らずに回せる授業。実業高校での授業実践と、学校現場で考えたことを書いています。

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