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【読書旅スポット】絶景ローカル線の『只見線』は"本と車窓"だけで過ごしたくなる路線だった

本と景色を行ったり来たりするのが好きで、以前『リゾートしらかみ』に乗車した際は美しい車窓に読書があまり進みませんでしたが、それでも良い読書旅になったなと思いました。

では、車窓のきれいな別のローカル線ならどんな読書旅になるのか。

そう思い、今回旅をしたのが福島県と新潟県を結ぶ『只見線』です。

この記事では、実際に始発から終点まで読書旅をしたときの様子と、乗る前に知っておくといいことをお伝えします。



1.『只見線』とは?

『只見線』は、福島県の会津若松あいづわかまつ駅と新潟県の小出こいで駅を結ぶ、全長135.2kmのJRのローカル線です。

只見川に沿って山あいを縫うように走り、川と山がつくる渓谷の景色を車窓から楽しめる"絶景路線"として知られています。

2011年の新潟・福島豪雨で一部の区間が不通になりましたが、2022年10月1日、約11年ぶりに全線で運転を再開しました。

・区間:会津若松駅(福島)〜小出駅(新潟) 全長135.2km
・全区間を走る列車は1日3往復のみ
・車両は1両か2両で運転。
・乗り通すと片道約5時間ほど

(いずれも2026年時点)

2. 実際に乗車してみた

朝6:09、会津若松駅から

会津若松駅から朝6:09に出る小出行きへ乗車していきます。

ただ、ちょっと寝坊して時間ギリギリだったので、会津若松駅での写真を撮り損ねるという失態をしでかしました😭

普段は2両だったりしますが、この時は早朝の時間帯だからか車両は1両のみ。

会津川口で撮った只見線
乗ったのは手前側の車両です🚃
車内の様子
このほか手前はロングシートになってます

車内には2人掛けと4人掛けのボックス席、あとはロングシートがありました。

ロングシートはこの段階で空いていましたが、4人掛けの席にはすでに1人ずつ座っていて、2人掛けのボックス席も2スペース空いている状態でした。

土曜とはいえ早朝で空いているだろうと思っていたので、この時間でも意外に人がいるんだなという印象です。

外国から来られているお客さんも見られ、只見線が海外の人にも人気があることがうかがえました。

ちなみに、およそ4時間50分の乗車なので飲み物と軽食・本のほか長く座っても疲れない折りたたみ用のマットも用意しました。本を開いて出発を待ちます。

約5時間なので飲み物とお菓子は万全に
ちなみ朝食は、乗車前にすでに済ませました☀️
今回用意した本
最近は『成瀬シリーズ』で有名な宮島未奈さんの作品にどハマり中
携帯用の座席パッド💺
写真は別の機会に撮ったものです

田園風景から、山あいへ

会津若松を出てしばらくは田園風景が広がります。

そこから会津坂下あいづばんげ駅を過ぎたあたりで、列車は山あいへ入り、しばらくすると窓の外に川が見えてきました。

そこから会津坂下駅を過ぎたあたりで、列車は山あいへ入り、しばらくすると窓の外に川が見えてきました。

雲のかかる只見川は、まるで桃源郷

天候は曇り時々雨とあまりいい天気ではなかったですが、そんな天気や山に囲まれた地形もあり、川や山には霧のような雲がかかって幻想的な光景に溢れていました。

運転手兼車掌さんもサービス精神が旺盛で、鉄橋を渡るときになると列車を徐行してくれます。

車窓で有名なスポットではアナウンスもしてくれるので、「読書に夢中で見逃した!?」といったミスをせずに済んだのも嬉しかったです。

景色も一段と綺麗な場所なので、車内の皆さんは写真を撮っていました。

正直、この会津坂下〜只見のあいだは見所スポットが多すぎて、なかなか読書に集中できなかったというのが本音です。

本を開いても、気づけば顔を上げて窓の外を見ている。
その繰り返しでした。

会津川口駅と只見駅で、少し長めの停車

会津川口駅では15分ほど停車します。

駅には自販機のほか売店もあり、おにぎりや小さなお弁当も売られているので、朝ごはんを用意できなかった人もここで買えるのはありがたいかなと思います。

会津川口駅
駅構内には売店があり、軽食やお菓子
飲み物がありました🥛

その先の只見駅でも、乗務員さんの交代で20分以上停車しました。
座りっぱなしが続くので、ホームに降りて体を伸ばしつつ出歩くにはちょうど良かったです。

只見駅
ここでは20分ほど停車
只見駅すぐ近くにある観光案内所
中は地元野菜や名産品、あとは
オニギリなどもありました🍙

※列車ごとに停車時間が異なるため、事前に時刻表や車内アナウンスで必ず確認してください。

トンネルを抜けると、米どころ新潟へ


只見を出ると、田子倉ダムがちらっと見え、やがて列車はトンネルへ。

『雪国』ではありませんが、トンネルを抜けると、そこは新潟県です。

水田と山々の風景が目立つようになり、いかにも日本の米どころらしい景色が広がっていました。

終点・小出駅へ

そして終点の小出こいで駅に到着!

駅の周りを少し歩いてみましたがあまり散策する時間もなかったので、そのまま上越線に乗って十日町へ向かいました。

片道およそ4時間50分。
長いようで、振り返るとあっという間の時間でした。


3.本好きとして乗車してみての感想

その繰り返しの鉄道旅だったので、ものすごく本が進んだかは少し微妙です。

特に車窓のハイライトとも言える会津坂下あいづばんげ〜只見ただみの約2時間ちょっとは車窓に見とれてあまり読書どころではありませんでした。

とはいえ、「景色を見る⇨活字に戻る」というリズムが、本は「ずっと読み続けるためだけのもの」ではなく、景色を見た後でも戻ってこられる場所なんだなという安心感を与えてくれました。

それもあって、ページが進まなかった時間も含めてちゃんと"読書旅"だったのかなと思っています。

もちろん過ごし方は人それぞれでいいですが、でもせっかくなら、スマホは少しだけしまって、本と車窓のあいだを行き来する楽しさを味わってみるのもいいのかなと思います。

また列車にもよりけりですが、途中の会津川口駅や只見駅などでは列車のすれ違いや乗務員交代などで10~20分間の停車時間もあります。

読書の気分転換として構内まで歩くなど体を動かしたり立てる機会があるのも、本好きとしては嬉しかったです。

ただ後述しますが、日中の時間帯は混雑も予想されるため、ゆったり過ごすならやはりあまり人のいない時間帯を狙って旅すると読書+鉄道旅の魅力が味わえるのかなと思いました。


4.『只見線』に乗る上で知っておくといいこと

以下は、実際に只見線を利用して、個人的に「まだ只見線に乗っていない人」が知っておくと良さそうだと思ったことをこちらにまとめておきます。

① 日中の時間帯(特に土日祝)は混雑しやすい

駅員さんから聞いた話ですが、只見線は日中の時間帯、特に土日祝は混雑するそうです。

実際、土曜の早朝でも割と人がいたので、日中ならもっと混むだろうなというのは想像がつき、ネットで調べても日中の列車では立ち客が出ることも珍しくないそうです。

予定もあるかと思いますが、混雑を避けて快適に乗るなら、早朝の列車か、日中の列車ならなるべく平日を選ぶのがおすすめかなと思います。

② 乗客のほとんどが、終点まで乗り通す

乗ってみた感じ、乗客のほとんどは観光客で、只見線の景色を楽しもうと始発から終点まで乗っていました。

実際ネットなどでチラッと調べると、利用客の8〜9割は終点まで乗り通すそうです(特に「青春18きっぷ」などフリーパスが利用できる期間)

そのため途中の駅から乗ろうとすると、席が空いておらず、下手すると数時間立ちっぱなしになることもあり得ます。

終点まで乗り通すなら、始発駅の会津若松駅(または小出駅)から乗り、発車の20〜30分前にはホームで待っておくのが無難かなと思います。


③ 全線を走る列車は1日3往復だけ。運休情報は直前まで確認を

会津若松〜小出を全区間走る列車は1日に3往復しかなく、そのため一度乗りそびれると旅程そのものが崩れかねません。

また只見線に限りませんが、台風の接近など天候が悪いときは、計画的に運休することも珍しくないです。
旅行の直前まで、運行情報は必ず確認しておきましょう。

④ 景色を見るなら、小出行きは進行方向の右側がいいかも

どちら側に座っても綺麗な景色は見られます。

ただ、どちらかと言えば小出行きなら進行方向【右側】(会津若松行きなら進行方向【左側】)の方が、特に会津坂下〜会津川口のあいだで川や街の景色が見やすいかなという印象でした。

川を渡る機会も多いので、

⑤ 車内にコンセントはないので、充電に注意

片道でおよそ4時間50分かかりますが、車内にコンセントはありません。
スマホで動画を見たり音楽を聴いたりするなら、モバイルバッテリーは必ず持って行きましょう。


5. まとめ

あくまで本好きの観点から見ての「只見線」として紹介しましたが、読書旅にとどまらず、特に鉄道に乗るのが好きな旅好きなら、一度は乗っておくべきローカル線なのは間違いありません。

この記事があなたの読書をそそったり、只見線での旅で役立ったなら嬉しい限りです。

あなたの旅と、その一冊に、幸あれーー。

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