【読書泊スポット】たくさんの本&温泉で"無限読書"を楽しむ読書泊『悠湯の郷 ゆさ&おふろcafé yusa』(山形)

これまでいろんな場所で読書のための旅、通称”読書泊”をして少し思ったことがあるのです。
温泉宿で、実はあまり読書に集中できた試しがないなと。
というのも、温泉に浸かったあとの湯上がりの余韻がなんとも心地よくて、そのまま全身の力が抜けてしまう。
そうしてダラダラ・ゴロゴロとベッドや畳に転がりこみ、「読書をしよう!」と本を開けど、十数分ぐらいで意識が夢の世界に……。
なんて事を、たびたびやらかしています。
なので温泉宿で読書泊をするなら、個人的には「一冊に集中した読書よりは、いろんな本をかいつまんで読みつつ温泉を楽しむ」方が実はいいのかなと最近感じたことです。
となると、「温泉+読書泊」なら、ライブラリーホテルのように本がたくさんある方がいいのではないか?
でも、たくさん本があって温泉を楽しめる場所なんて東北にあるだろうか?
そんな風に色々考えて見つけたのが、
今回泊まった山形県の『悠湯の郷 ゆさ&おふろcafé yusa』です。
館内の本は約8,000冊。
しかも温泉やサウナを楽しみつつ、ゆったりできるスペースもある。
調べる中で本好きとしての心が燃えました。
これはもう行くしかないな、と。
『悠湯の郷 ゆさ&おふろcafé yusa』の大まかな説明(いずれも2026年時点)

山形県山形市の黒沢温泉地区にある温泉宿。
もともとあった旅館『悠湯の郷 ゆさ』の一部を改装する形で、2022年12月に『おふろcafé yusa』がオープンし、東北では初のおふろcaféになるそうです。
『おふろcafé』は全国に展開している温浴施設のブランドで、ここも宿泊だけでなく日帰り入浴で利用できます。

本好きにとって大きいのは、1階・2階のブックラウンジに約8,000冊の書籍とマンガが並んでいること。
そして宿泊者は館内着とタオルが無料で、コーヒーやデトックスウォーターも滞在中は飲み放題です。
体感として【宿代+日帰り温泉+ブックカフェの入館料】をまとめて払っているような感覚だなと、個人的には思いました。
しかも宿泊者はチェックイン当日の10:30から館内利用が可能(客室に入れるのは原則15:00以降)。
なので通常よりも早めに来店し、客室に入るまでゆったりくつろぐなんて事もできてしまうのです。
実際に滞在してみた
①ラウンジ:本棚に囲まれるところから、旅がはじまる
館内に入ると、まず本棚だらけのラウンジが出迎えてくれます。

印象的だったのが、本の並べ方。
棚のひとマスに一冊ずつ、表紙を見せるように置かれている箇所が多いのです。


背表紙がずらりと並ぶ本棚も嫌いではないのですが、こうして表紙が見えていると、知らない本がまっすぐ目に飛び込んでくる。
そのたびに「こんなに色んな本があるのか」と、なんだか世界が広がった気がして内心興奮していました。
「知らない本」を眺めているだけで楽しくなるのは、僕だけでしょうか?

ラウンジ内は漫画・小説・エッセイ・自己啓発本・雑誌など。ジャンルを問わずとにかく様々な本がありました。
なので、『気になっていた本』・『興味を抱いた本』など。目に留まった本を片っ端から手にしていました。

一巻読んでいてまだ続編見てなかったなと

とにかく世界遺産について細かく書かれていました✈️

「サザエさん学会なんてあるの!?😳」と
内心おどろきが絶えなかったです。
そして宿の本は、元の場所に戻せば客室に持ち込むことも可能。
手にした本は、客室で楽しませていただきました📚
また今回はあまり利用しませんでしたが、2階もゆったりできるスペースになっています。





暖炉を模したソファやキッズルーム、あとは『ヒトシェルフ』という一人用のスペースもあり、ゆったりくつろぐには良さそうだなと思いました。

このほか館内には寝転がれるスペースやソファ、ちょっとした作業ができるコワーキングスペースも。
そのため読書だけでなく、ちょっとしたPC作業や昼寝など、思い思いに過ごせるのもこの宿の魅力なのかなと思いました。



また15:00〜22:00までの間、宿泊者専用ラウンジでアルコールやジュースなどの提供もあります。


アルコールはそこまで種類はありませんが、アレンジレシピなんかもあり、自分好みのアルコールが調合できて楽しませていただきました。



そして宿泊者として嬉しかったのは、日帰りのお客さんが帰ったあともラウンジが利用可能なこと。
早朝の時間帯は人が少なく、本に囲まれながら静かなラウンジで読書が楽しめたのは、本好きとして嬉しかったです。


②客室:【洋室タイプ】眺望に目をつむれば快適に読書のできる部屋
チェックインは15:00。今回は一番安い洋室を手配しました。



ベッドとデスクが中心のビジネスホテルに近い内装で、冷蔵庫や空気清浄機など設備は一通り揃っています。
派手さはないですが、小さなソファは読書をするのに腰をかけやすくて、個人的にはかなり嬉しかったところ。

ただ一番安い洋室なので仕方はありませんが、眺望についてはすぐ隣が駐車場と民家で正直ちょっと残念。

『楽天トラベル』などの旅行サイトにもチラッと書かれてはいましたが、実際に窓を開けてみると
「なるほど、こういうことかー」と白いレースカーテンをすぐにかけてしまいました。
一応、プラス1500円程度で蔵王連峰の見える和室もありましたが、今回は読書泊での利用だったので問題なし。
むしろデスクがあったので、景観さえ気にしなければ個人的には過ごしやすかったです。


③温泉とサウナと読書の、無限ループ
宿泊者はチェックイン時に館内着・バスタオル・フェイスタオルが無料でつき、サウナ利用時の水着も貸してもらえます。
温泉は、無色透明のやわらかなナトリウム‐硫酸塩温泉で、最上階の展望大浴場からは蔵王連峰が望めます。

キレイな山の景色に思わず湯船で"ぼーっと"し続けてしまい、その後しばらくは体が火照って客室でも"ぼーっと"して読書は小休止に……😓
サウナも大浴場に一つと、男女一緒に入れるセルフロウリュ式の大型サウナかありました。





水着or館内着を着用すればそのまま利用可能でした(水風呂とシャワーの屋外スペースは水着必須で、館内着は不可)。
そしてチェックインしてからは
読書 → 温泉 → 読書 → サウナ → 読書 → 夕食 → 読書……
と、ひたすら”無限読書”(勝手に命名)を繰り返していました。
しかもコーヒーやデトックスウォーターが飲み放題なので、好きな時にドリンクが飲めるのも個人的には嬉しかったです。

コーヒーも飲み放題

補足:”山形”らしさを味わえる食事
今回は1泊2食付きのプランにしましたが、夕食は『山形牛のすき焼き』を中心としたコース料理、朝食は山形の郷土料理や食材が楽しめるビュッフェとなっていました。



このほかご飯やみそ汁・お新香、
パイ焼きシチュー・冷製茶碗蒸し・デザートあり



どの料理も美味しかったですが、個人的なイチオシは夕食時に出された『パイ焼きシチュー』。


器の上でドーム状に盛られたパイを崩すと中は熱々&濃厚なビーフシチューがあり、美味しいだけでなく遊び心があったのが印象的でした。
ちなみに、いずれも館内のレストランで食事をとりましたが、レストランは日中の時間帯も使えます。
素泊まり利用時は、ここで食事をするのもアリだなと個人的には感じました。
ゆったり読書をする上で、知っておくといいこと
①日中、特に休日はかなり賑わう
ここは日帰り入浴施設としても人気のスポットです。
実際、日曜から月曜にかけて利用した際には日中は多くの利用客で賑わい、ラウンジもかなりの人が楽しまれていました。
もともと「一日中楽しむための場所」として設計されているのでこれは仕方のないことですが、もし日中に静かに読書したい場合は客室にこもるか、そもそも平日に泊まるのがいいかなと個人的には思いました。
ラウンジ利用なら日帰り客が帰った夜の時間か、早朝の時間も人が少ないのでオススメです。
②素泊まりの場合、周辺に飲食店が少ない
ホテル周辺で散策できる範囲にはコンビニも飲食店もほとんどありません。
また朝のレストランは『朝食付き』の方のみ利用可で、一般利用は昼〜夜にかけてとなります。
なので素泊まりで利用するなら館内のレストランで食事をとるか、事前にコンビニなどで買ってから向かうと安心かなと思います。

③チェックイン前・チェックアウト後も館内で過ごせる

チラッと書きましたが、宿泊者はチェックイン当日の10:30から館内に入れます。
またプランによって、翌日の営業終了まで滞在できるものもあるようです。
「15時に着いて10時に出る」という普通の泊まり方もいいですが、せっかくなら早めに着いて目いっぱい館内利用する方が満足いくかなと思います。
④コワーキングスペースはそこまで静かではない
大したことではないですが、気になったので一応。
作業のできるコワーキングスペースは、写真だけ見ると静かそうな密室に見えますが、実際はラウンジのすぐ隣なので割と開放的な造りになっています。

そのため、日中の時間帯などはラウンジで楽しまれている方で割と声が響きます。
ここのコワーキングスペースは「集中して作業や読書をしよう!」というより、「軽く小休憩する場所」と割り切ると使いやすいかなと個人的には思いました。
まとめ

本を読んで、
湯に浸かって、
時どき"ぼーっと"して、
また本を読むーー。
無限読書の間、思えば1日中外に出ませんでした。
『観光』という割に、これほど何も見ていない旅もおそらくないかなと思います。
でも、その「何も起きない一日」があったからこそ、何冊もの本のページをめくることができました。
効率よく何かを得るための時間ではなく、ただ本と湯を行き来するだけの時間。
そういう一日があってもいいのかなと、帰り道にふと感じた次第です。
もちろん読書に限らず、ゆったりくつろぐのにも良い宿なので、「温泉やサウナを楽しみつつゴロゴロ」するにもオススメかなと思います。
あなたの旅と、その一冊に、幸あれーー。
※記事は2026年8月時点のもの。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
※館内の撮影・noteへの掲載は許可を得て実施しております。
【宿の情報】
・住所:山形県山形市大字黒沢319-2
・アクセス:JR山形駅から車で約15分/山形駅から路線バスで約22分「黒沢温泉」下車 ・駐車場:無料(約70台)
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