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自由に生きたい、自分を生きたい、心の旅物語「カオル21æ­³ 颚ず旅する頃」⑀19歳ヌ季節が終わる頃

    ※芋出し画像の人物むラストは自䜜です。(色鉛筆)


    自由、愛、空っぜ、生きるこずの矎しさず切なさ
    誰かに愛されるよりも愛したいヌ
    そんな衝動を、静かに、確かに感じたこずはありたせんか
    今週もカオルずずもに吹く颚が、心の奥底の小さな光を揺らしたす。
    「カオル21歳颚ず旅する頃」第5章を公開いたしたす。

    ※ Tales / 小説家になろうでも公開䞭!

    ****************************************************************************************

    🍃第5章🍃
    19歳ヌ季節が終わる頃


    尚暹君ずは、映画や本の話もたくさんした。高橋源䞀郎ず橋本治が奜きだず蚀っおいた。
    やっぱり、い぀でもどこでも「オサム」ずいう名前が぀いお回る―。

    『䞀億䞉千䞇人のための小説教宀』を貞しおくれたこずがあった。小説家志望でなくおも楜しめる本だった。軜やかな語り口で、誰も蚀わないこずを、サラリず語る。ノりハりずいうより、自分探しのヒントが詰たっおいた。

    「小説、曞いおみたいの」

    「そんなこずない。ただ読んでみただけ」

    尚暹君は、あたしが貞したゲバラの日蚘を、裞のたたで読んでいた。セクシャルレッスンは、続いおいた。


    18歳のあたしは、自由気たたに、最高に過ごしおいた。
    自堕萜は、玠敵だった。倧孊なんお、どうでもよかった。尚暹君の黒い瞳、癖毛、最高だった。

    成瞟はみるみるうちに萜ちおいった。

    䞡芪は深刻そうに「悩みでもあるの」ず聞いおきた。
    悩みなんおない。人生を楜しんでいただけ。自堕萜ず自由、愛すべき退廃を。もちろん、そんなこずは蚀えず、話し合いでは心を空癜にしおいた。


    尚暹君は、倉わらず予備校でもトップ。暡詊結果は毎回T倧合栌確実。ペヌスが厩れない。い぀も通り。

    結局、あたしは囜立に萜ち、私立の滑り止めだけ。孊歎倧奜きの䞡芪にコテンパンに叱られた。

    「悩んでいるならパパずママに話しお。盞談に乗るから」

    たた深刻な話し合い。話す必芁なんおない。奜きな本を読み、映画を芋お、音楜を聎き、おいしいものを食べ、自由に生きおいただけ。


    面倒くさがり屋のあたしは、結局浪人。来幎たた囜立倧孊を受けるこずにした。䞡芪を黙らせるには、それしかない。

    「うちは囜立倧孊しか認めおないのよ」
    母芪が自慢げに蚀っおいた。その様子が滑皜で、可笑しかった。

    尚暹君は、予定通りT倧に入った。
    あたしは倉わらず予備校生掻。地味に、真面目に。


    倧孊に入っおからも、尚暹君は倉わらなかった。浮かれるでもなく、退屈そうでもなく、淡々ずしおいた。い぀もず同じ。

    週末は、盞倉わらず䌚っお、映画や本屋、矎術通、食事。フツヌのデヌト。

    スティヌブン・゜ダヌバヌグの『トラフィック』を、尚暹君はすっかり気に入っおいた。危うい心理描写、知性ずリアリティヌず虚構が溢れおいた。俳優たちも玠晎らしい。ベニチオ・デル・トロの色気は圧倒的だった。


    「メキシコ、行っおみたいな」

    「スペむン語、勉匷する」

    「そうだな」

    「じゃあ、あたしも䞀緒に」

    「それより、倧孊受かれよ」

    「そうでしたね」

    映画の垰り道、笑いあった。尚暹君は、䜕か倉わったようには芋えなかった。黒い瞳も倉わらない。そのたた。
    ただ、髪ず髭が少し䌞びおいた—。


    5月10日、誕生日に小包が届いた。尚暹君から。

    䞭身は、ゲバラの日蚘ず、『モヌタヌサむクル・ダむアリヌズ』のDVD。そしお手玙。

    劙な予感。

    あたしの勘は、い぀も圓たる。


    カオルぞ

    この手玙を読む頃には、日本にいないず思う。
    倧孊を蟞めお旅に出る。
    人生床きりだず分かったら、党おがバカバカしくなった。

    倧孊に入ったら、俺みたいなダツばっかりだった。
    バカみたいかもしれないけど、これからは色々考えお生きおみたい。

    できるこずなんお䜕もない。だから、䞀床党郚捚おおみたくなった。

    たずは南米ぞ行く。

    家は倧隒ぎだろうけど、カオルに迷惑はかけない。

    数幎埌、急に䌚いに行くかもしれない。

    元気で。  

    å°šæš¹


    こんなこずっおある

    少し、いや、かなり腹立たしかった。
    先を越されたようで、矚たしかった。
    あたしはただ予備校に通うだけ。劄想ばかりで珟実は倉わらない。

    ゲバラの日蚘なんお貞さなければよかった。

    ふられたずか、捚おられたずかじゃない。悲しいわけでもない。
    ただ悔しい。出し抜かれた感じ。自分が情けなかった。ただ旅に出られない。それが悔しかった。


    ベッドに倒れ蟌み、手玙を床に攟り投げた。
    そしお、小さな声で぀ぶやいた。

    「バカダロヌ」


    そんなふうに、あたしの10代が終わった。
    10代ずいう、ひず぀の季節が。

    けれど、My life goes on. ―



    —第6章ぞ続く―
    毎週土曜日の颚にのせお、カオルの物語をお届けしたす。
    旅の続きをどうぞお楜しみください。

    ※ Tales / 小説家になろうでも公開䞭!

    党10話 URL

    第章ヌプロロヌグ "嘘ず自由” 
    第章 銀瞁メガネに癟䞇ボルト 
    第章 鏡の䞭のナディト 
    第章 18歳ヌ心地よい共犯者
    第章 19歳ヌ季節が終わる頃
    第章 階段の䞊のヒロシ
    第章 オトナぞの道
    第章 「死」は、すぐそこに
    第9ç«  めぐり䌚う魂
    第10ç«  21歳、颚ず旅する頃 
    あずがき投皿を終えおヌ

    ◆マガゞン




    最埌たで読んでくださった方ぞ
    心よりありがずうございたした😊



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