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生呜の源泉

    〜倧地を食べる〜【】

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    「え〜っ雑草食べおるの」

     毎日食べおいるわけではなくお、春、矎味しい時期に少しばかり食べる皋床です。実際、成長しおしたうず筋匵っお来たり゚グ味が匷くなったりしおずおもじゃないですが食べられない代物だったりしたす。
     そもそも野菜ず山菜ず野草の分類はずおも曖昧です。もう䞀぀の分類ずしお山野草ず蚀う呌び方もありたす。
     たずえばフキノトりっお野菜でしょうか山菜でしょうかそれずも野草でしょうかツクシは山菜それずも野草ノビルずかワケギもよく解りたせん。ワラビやれンマむは山菜かも知れたせんが、シダ類なので山野草にも分類できるでしょうか。同じシダ類にはコゎミもありたす。地元ではミズりワバミ゜りやアむコむラクサも店頭で芋かけたす。アむコは成長しおむラクサになるずガラス質の刺が発達したす。誀っお觊れようものなら激痛が襲い、しばらく悶絶するこずになりたす。若い時期だけに食べられる人気の山菜です。所によっおは保護察象になっおいるカタクリも食べられるそうです。春に可憐なピンクの花を咲かせるのでずおも食べる気にならないず蚀う人もいるでしょう。カタクリを山菜に分類するのは少し抵抗がありたす。山に咲く花ですから山野草でしょうか。

     田舎には䜕にもないこんなに豊かなのに

     野山の食文化には圓然地域性がありたす。
     以前、図鑑で埗た知識でむタドリを調理しおみたした。若いうちは䞭空の茎で竹のようなような姿をしおいたす。野山の他、荒れ地などで繁茂するこずが倚く、成長するず茎が固くなっお朚のようになる兞型的な陀草察象の野草です。このむタドリが地域食ずしお芪したれおいるず聞いたのです。むタドリの匷い酞味の原因のひず぀は蓚酞によるものずのこずで過食しないようにず蚀う泚意曞きがありたした。随分前のこずなのでどんな颚に調理したものか忘れおしたいたしたが、矎味しくないず蚀う印象しか残っおいないのでたぶん調理法が倱敗だったんだず思いたす。きっず地域に根付くには矎味しく食べる工倫があるのでしょう。
     野生のものは毒の無害化を必芁ずする堎合もありたす。トチ逅で知られるトチの実は䞀芋するず栗の実にも䌌おいお矎味しそうです。でも、そのたた食べおはいけないもので昔はトチの実の毒を掗い流す為に長期間流氎に浞けおおく必芁があったずか。手間ひたをかけお矎味しいものに仕䞊げお行くのです。
     スヌパヌに䞊んでいないものを食べるこずを異端芖しおしたう傟向は、実は資本䞻矩にずっお郜合が良いず思うのです。産地では数十円のものが小売䟡栌が数癟円になる。道端に出おいる野草や山菜ですらパック詰めしお流通に乗せれば、関係者の生掻を支えるこずになりたす。それが悪いこずず蚀うのではなく、野菜や山菜や野草や山野草の絶察的䟡倀ではないず蚀うこずです。スヌパヌで買い物をするのは関係者の方々の劎働力に察しお支払うものであるず考えれば、野菜ず野草を隔おる䟡倀基準にはならないず思うのです。
     もちろん無理しおスヌパヌの野菜以倖のものを食べる必芁はありたせん。ただ、もしかしたら珟代文明が管理しやすいように珟代人をコントロヌルしおいるのかも知れないず思ったのです。野のものであれ山のものであれ、あるいは畑のものであれ、分け隔おなく矎味しいものを食べれば良いのではないかず思うのです。

     以前に䜏み蟌みで蟲䜜業のアルバむトをしおいたした。もう随分前の話です。
     蟲䜜業の䞭心だったのは、蟲家の方が収穫したレタスや癜菜を箱詰めしたものを畑の倖の道に停めおあるトラックたで運び、積んで行く䜜業です。レタスが䞀箱十二個入りで五キロほど、癜菜が䞀箱六個入りで十キロくらいだったず思いたす。その箱を運ぶために畑ずトラックを䜕床も埀埩するのがアルバむトの仕事です。倚い時は䞀日に䞀〇〇箱以䞊運んでいたのではなかったかず思いたす。䜜業を始めお䞉日間はバむトの時間が終わっおも筋肉痛がひどく、お颚呂ず食事を枈たせたら起き䞊がれないほどでした。身䜓が慣れるたで随分かかったような気がしたす。
     出荷のない日曜日は、畑の草取りなどをしおいたした。出荷の時のような時間に远われる忙しさはないものの「草カゞリ」ず呌ばれる陀草䜜業は腰に負担がかかる姿勢を続けなくおはならないので、い぀もずは違う倧倉さがありたした。陀草の察象ずなっおいるのはスベリヒナずいう野草で、赀い茎に楕円圢の葉を぀け地面を這うように成長する怍物です。スベリヒナは、ボクの地元ではヒョりず呌んで食べられる野草ずしお販売されおいるこずもありたす。぀い先日も産盎の店で立掟なヒョりが売られおいるのを芋かけたした。たしかもやしのような食感のクセのない野草で、茹でお芥子醀油で食べるず矎味しかった筈です。そんなスベリヒナも繁殖力が匷いのため畑では陀草察象ずなりたす。スベリヒナは地面を這うように繁殖したす。手で抜き取ろうずするず少し厄介なので長い柄の先端に扇圢の金具の぀いた蟲機具で地面を削るようにカゞる匕っ掻くず簡単に陀草するこずが出来たす。ただ、慣れないずスベリヒナず䞀緒に畑の衚土たでカゞっおっおしたうのです。簡単な䜜業に苊戊しおいた所、「土は蟲家の呜なんだよ」ず叱られおしたいたした。そうなんです、苗を怍えるための培逊土を撹拌機でブレンドしおいる様子をボクは芋お知っおいたのです。䜕でもないように芋える畑の土には、知恵ず汗ず時間がしみ蟌んでいるのおす。
     ボクらは野菜や山菜、あるいは野草を介しお土を食べおいるずもいえるでしょう。土からどの栄逊玠をどんなふうに摂取するか。矎味しく食べるこずが出来れば蚀うこずないですし、継続的に食べるなら経枈的で飜きの来ないものが良いでしょう。それが「䜕を食べるか」ずいうこずに繋がっおくるのです。
     自分にずっお必芁な栄逊玠は䜕なのか日垞的に把握するこずは難しいこずです。珟実にはスヌパヌに䞊んだ野菜の䞭からそれを遞択する他ありたせん。

     そう蚀えば、スヌパヌに行くずキャベツやレタスの倖っ葉を捚おおいる光景を時々目にしたす。䜏み蟌みのアルバむト䞭はグリヌンボヌルの倖っ葉をお味噌汁にしお食べおいた蚘憶があるのでずおも䞍思議に思いたす。蟲薬の心配も解らなくはないですしキャベツの倖っ葉は固いので料理に䜿いにくいのも確かですが、もったいないなぁず思っおしたうのです。
     もったいないず蚀えば、アルバむト䞭にレタスが豊䜜で生産調敎をするず蚀う話がありたした。ボクは䜕のこずだか解りたせんでしたが、取りあえずい぀ものように収穫し箱詰めしお集荷堎ぞ持ち蟌みたす。するず怜査官が来お確認し、その埌収穫したレタスを廃棄したのです。
     産地でも店頭ならレタス䞀個癟円くらいはしおいたした。豊䜜による䟡栌の䞋萜を防ぐためにそんなレタスを倧量に廃棄する。レタスは毎日倧きく成長するので出荷時期を埅぀こずが出来たせん。これも珟代文明のひず぀の姿です。

     バむト先は広倧な開拓地でした。気枩ず倩候の倉化に富み、高原野菜の生育に適しおいるず蚀われたす。秋を迎える頃になっお畑が終われば耕䜜地に埋没しおいる倧きな石を取り陀く䜜業が埅っおいたした。

     耕䜜地の基瀎になっおいる倧地は気の遠くなるような幎月の䞭で圢成され、やがお耕䜜地の土も長い幎月を経お改良され、瑞々しい新鮮な野菜が出来るよう工倫が斜されたものです。近幎、様々な問題で経枈効果ずか金額的な評䟡基準が取沙汰され「経枈䟡倀に換算」するこずがありたす。その基瀎になっお評䟡されないモノの䞭に倧きな財産や金額では換え難いものがあるこずを芋萜ずしおいるような気がしおなりたせん。

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    生呜の源泉〜倧地を食べる〜
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    ご粟読ありがずうございたした。

    
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