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【ニュース・決算】ソフトウェアへの資金流入は本物か-Palo Alto、Snow flakeの決算に注目

今回の記事の要点

現状把握から

金利高は、株式市場にとって基本的には逆風です。
また、銀にとっても逆風です。
やはり、銀への投資はもう少し様子見を続けようと思います。

私は以前、ベッセント財務長官の発言などを見て、今後は金利が下がっていくのではないかと考えていました。
しかし、実際にはまだ金利は高い位置にあります。
米国では長期金利の高さが意識され、日本でも長期金利が上昇しています。
足元では、日本の10年国債利回りも高い水準にあり、9月1日には3%に迫る動きとなりました。
つまり、
「金利が下がると思っていたのに、まだ下がっていない」
という状態です。
ただ、これを単純な悪材料として見る必要はないのではないかと思っています。
むしろ私は、
金利が高い状態が続いていること自体が、今後の金利低下余地を大きくしている
とも考えています。

政府は金利を下げたい

https://jp.wsj.com/articles/bessents-moves-test-boundaries-between-treasury-and-fed-31cb2abd?

ここで重要なのが、政策当局の方向性です。
米国では、トランプ政権がFRBに利下げを求めてきたほか、ベッセント財務長官も米国の長期金利を抑える方向の政策を進めています。
実際、ベッセント氏は米国債の買い戻しなどを通じて、長期金利の上昇を抑えようとする姿勢を見せています。
もちろん、政府が金利を下げたいからといって、すぐに金利が下がるわけではありません。

インフレ、雇用、財政赤字、国債需給など、金利を決める要因はたくさんあります。
それでも、
政策の方向として金利低下を望んでいる
ということは重要だと思っています。
日本も同じです。
高市政権は積極財政・金融緩和を重視する姿勢を示してきました。
ただし、現在は円安やインフレ、財政への懸念から、日本の長期金利には上昇圧力がかかっています。
それでも、高い金利が経済や財政に与える負担を考えれば、今後金利を抑えたいというインセンティブは強くなっていく。
ここに私は注目しています。

半導体株が一服している一方で、ソフトウェア株やセキュリティ株には比較的しっかりした動きが続いています。

次の大きな波はどこから来るのか

Palo AltoとSnowflakeの決算に注目しています。
業績及び今後の見通しが良かった場合、単純にこの2銘柄が上がるだけではなく、
「ソフトウェア株はまだ買える」
という認識が市場に広がる可能性があります。

実際、直近ではSalesforceやCrowdStrikeなどの好決算をきっかけに、ソフトウェア・セキュリティ関連株が大きく買われる場面が見られている。

一方で、決算で博打をしたくなる場面ではない。
急上昇を期待するのは少し難しいとも考えています。
理由は雇用統計です。
今週は米国の雇用統計も控えており、金利観測が株式市場を大きく左右する可能性があります。

決算が良くても、雇用統計によって金利が上昇すれば、株価の上値が抑えられる可能性があります。

逆に、決算が良く、なおかつ金利上昇懸念も後退すれば、かなり面白い展開になる。

今週はそんな相場だと思っています。

Paloalto NETWORKS

① 売上成長が維持できるか

まずは基本となる売上高。
前回Q3は売上高30.02億ドル、前年同期比+31%でした。会社側のQ4ガイダンスは33.45~33.55億ドル、前年比+32%。
市場予想も約33.5億ドルです。

つまり今回は、
「30%超の成長を普通に維持できるのか」
が第一のポイント。
単純な売上のビートだけでなく、来期も高成長を維持できる見通しが出るかが重要です。

② NGS ARR

個人的には、売上以上にここを見たいです。
パロアルトはQ4について、
Next-Generation Security ARR:89.0~89.5億ドル
前年比+59~60%
をガイダンスしています。
ここにはCyberArkやChronosphereの買収効果も含まれています。
そのため、
M&Aによる成長なのか
オーガニック成長も強いのか
AIセキュリティ需要が本当に増えているのか

を確認したいところです。

③ AIセキュリティ「Cortex」の成長

AIエージェントなどを含むAIセキュリティに注力しており、CortexやPrisma AIRSなどの成長が、単なる「AIという言葉」ではなく実際の売上・ARRにつながっているかを確認したいです。
Q3決算では、経営陣も「AI導入を大規模に安全に進める顧客需要」が強いと説明していました。

④ CyberArk買収の効果

パロアルトは2026年にCyberArkを買収しており、Q3の売上にはCyberArk・Chronosphereから合計3.88億ドルが含まれていました。
NGS ARRにも16億ドルが含まれています。
したがって、
「買収で数字が大きくなった」
だけなのか、
「買収+既存事業の成長が加速している」
のかを見たいです。

⑤ RPO=将来の売上の見通し

RPOも非常に重要。
Q3は184億ドル、前年比+36%。
Q4会社予想は209~210億ドル、前年比+32~33%です。
ここが強ければ、
「今期だけではなく、今後の売上もかなり積み上がっている」
と判断できます。

SNOWFLAKE

① Product Revenueの成長率

スノーフレークは普通の売上高より、Product Revenueを見るのが重要です。
Q1 FY2027は、
Product Revenue:13.33億ドル
前年比+34%

会社のQ2ガイダンスは、
14.15~14.20億ドル
前年比+30%

ここで、30%成長を上回ってくるか
が最初のポイントです。

② AIが本当に「利用量」を増やしているか

スノーフレークで一番注目したいところ。
SnowflakeはAI Data Cloudとして、
Cortex
Snowflake Intelligence
Cortex Code

などを展開しています。
Q1では13,600以上のアカウントがSnowflakeのAI機能を利用。
Snowflake Intelligenceの利用アカウントは前四半期比で2倍以上、Cortex Codeは7,100以上のアカウントで利用されていました。
ここから、
「AI機能を使う企業が増えた」
だけではなく、
「AIによってSnowflake上のデータ処理量・消費量が増え、売上につながった」
ところまで進んでいるかを見るのが重要です。

③ NRR=既存顧客がどれだけ使う量を増やしているか

Snowflakeはサブスク型の固定料金だけではなく、利用量に応じた消費型モデルの色が強い。
そのためNet Revenue Retention(NRR)が非常に重要です。
Q1は126%まで上昇しました。
これは、
既存顧客が前年よりもSnowflakeに使う金額を増やしていることを意味します。
AIによってデータ利用量が増えるなら、
NRR上昇 → Product Revenue加速
という流れが期待できます。

④ 大口顧客の増加

Q1では、
年間100万ドル超を使う顧客:779社
前年比+29%

さらにForbes Global 2000顧客は813社。
Snowflakeの成長を考えるうえで、
「大企業がSnowflakeにどんどんお金を使うようになっているか」
が重要です。

⑤ガイダンスを上方修正できるか

Q1ではFY2027のProduct Revenueガイダンスを、
56.6億ドル → 58.4億ドル
へ引き上げています。
前年比成長率も31%となりました。

特に株価がかなり上昇しているため、単純な「予想超え」ではなく、市場が期待している以上の成長加速が必要になる可能性があります。

https://investors.snowflake.com/financials/quarterly-results/default.aspx

どちらの決算も期待が高いだけに、市場の反応には注意したい。
どちらの企業にも期待しており、決算の数字にも注目している。
しかし自分は
ソフトウェアへの資金の動きを確認し、
他の銘柄に投資する。
という戦略をとりたいと考えている。

日本の小型株を探したい

こういう局面で個人的に期待したいのが、日本の小型ソフトウェア株です。
米国の大型グロース株は、すでに多くの投資家が注目しています。
Palo AltoやSnowflakeのような銘柄は、決算が良ければ大きく動く可能性がある一方、期待値も高い。
それに対して日本には、
業績は伸びている。
ビジネスも悪くない。
でも、まだ市場から十分に評価されていない。
そんなソフトウェア企業がまだまだあるように感じています。
直近で紹介したフォーカスシステムズやSHIFTも、その一例です。
こうした銘柄を探していると、
「まだ誰にも見つかっていない銘柄があるのでは?」
と思えてきます。

「AIを作る企業」から「AIを使って利益を出す企業」へ

資金の流れが広がっていく可能性もあります。
Palo AltoとSnowflakeの決算は、その流れを見るうえでも面白いイベントです。

まとめ

今週はPalo Alto、Snowflake、そして雇用統計。
米国株を見るうえでは、かなり重要な週になりそうです。
金利高は株にとって逆風。
それでも、ソフトウェアやセキュリティ株には強さが残っている。
この強さが本物なのか。
Palo AltoとSnowflakeの決算で確認したいと思っています。
そして、もし米国の大型ソフトウェア株が評価される流れが続くのであれば、
次に探したいのは日本の小型ソフトウェア株。
業績が良く、成長しているのに、まだ十分に評価されていない。
そんな銘柄があれば面白い。

相場が動いてから買うのではなく、
「次に資金が向かう場所はどこなのか」
を考えて、今のうちから探しておきたいと思います。
まだまだ有望な銘柄はあるはず。
引き続き探していきます。

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