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【銘柄探索】フォーカスシステムズ 公共に強い独立系SIer

前回の記事では、最近のソフトウェア株の値動きと、行政における生成AI活用について考えた。

AIが社会に入っていくほど、
AIそのものを作る会社だけではなく、AIを既存の社会システムに実装する会社
にも仕事が生まれるのではないか。

そこで今回は、その中から一つの銘柄に注目してみる。

フォーカスシステムズ(4662)
「公共に強い」小型SIer

新卒採用ページより


フォーカスシステムズは、1977年創業の独立系SIer。
東証プライムに上場しているが、時価総額は300億円に満たない小型株だ。
そして特徴的なのが、公共分野に強いこと。

官公庁や自治体などの公共分野に加え、社会インフラに関わるシステム開発・運用などを手掛けている。
AIやDXというと、NECやNTTデータ、富士通、日立などの大型株に目が向きやすい。
その中で、公共 × DX × AI × セキュリティ
というテーマを持ちながら、まだ小型株であることに魅力を感じた。

業績が良い

まず、投資するなら一番重要なのは業績。
2026年3月期は、
売上高:356.98億円
営業利益:30.36億円
営業利益は前期比39.8%増。
過去最高を更新した。

さらに公共関連事業も売上高・営業利益ともに伸びている。

一方で、直近の2027年3月期1Qは少し違った。
売上高は前年同期比9.3%増だったものの、営業利益は4.4%減、純利益は13.5%減。
エンタープライズ事業における高収益案件の反動減やコスト増が影響した。通期予想は据え置かれている。

株価は一度売られたが、それでも崩れない。
ここが今回、個人的に気になったポイント。
もちろん、これだけで「買い支えが強い」と断定することはできない。

先日のトピー工業でも同じようなところを見ていた。決算の数字だけではなく、悪材料が出たときに、株価がどう反応するのか。ここを見る。

なぜ「独立系」なのか

フォーカスシステムズを調べていて面白いと思ったのが、「独立系」であること。

特定のメーカーや製品に縛られず、顧客に合わせて技術や製品を組み合わせることができる。
これはAI時代になるほど価値が出る可能性があると思っている。
AIは一つの製品ですべてが完結するわけではない。
クラウド。データベース。セキュリティ。ネットワーク。既存システム。生成AI。AIエージェント。
これらをどう組み合わせるのか。
顧客側から見れば、
「どのAIを買えばいいのか」ではなく、「自社のシステムにどう組み込めばいいのか」
が問題になる。
そこで必要になるのがSIerだ。

AI時代にSIerはいらなくなる?

個人的には、むしろ逆だと思う。
AIによってプログラミングの生産性が上がれば、「システムを作る」という仕事の一部は効率化されるだろう。
しかし、
「何をAI化するのか」
「既存システムとどうつなぐのか」
「どのデータを使うのか」
「セキュリティをどうするのか」
「実際の業務にどう落とし込むのか」
という問題は残る。

特に行政はそうだ。
行政の生成AI活用について、デジタル庁は2026年6月に第2.0版のガイドラインを策定している。
これは生成AIの利活用を促進しながら、リスク管理も進めるためのものだ。

つまり行政でも、
「AIを使うかどうか」から「AIをどう調達し、どう運用するか」
という段階に進んでいる。
この変化は、公共系SIerにとって無視できない。

「AI銘柄」ではなく「AIを実装する会社」

AIが社会に普及したとき、その裏側で仕事が増える会社として見ている。

そして行政DXは、これから長い時間をかけて進んでいくテーマだ。

8月14日時点の株価は1,741円。
会社予想PERはおおむね10倍台。
2026年3月期に営業利益が約40%伸び、過去最高益を更新した企業として見ると、私はまだ割安感があると感じる。
ただし、直近1Qが減益だったことは当然リスクとして見ておきたい。
今後、コスト増や案件採算の悪化が続けば、成長率が鈍化する可能性もある。

しかし、公共系に強く、業績は下期偏重型であることも忘れてはならない。
だからこそ、
「PERが安いから買う」ではなく、「業績成長が続くのかを確認しながら追う」
というスタンスで見ていきたい。

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