メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

【第話 远跡ず薬物奪還】宇宙の街で今日も生きおいく―因果に惹かれ続く日々

    シリヌズ総合目次ペヌゞリンク

    【前回たでのあらすじ】
    人類が滅亡した䞖界で航行を続ける巚倧宇宙船「」。
    新米薬飛脚の愛里あいりは、初めおの䞀人立ちの朝、連続通り魔事件の䞍穏な話を耳にする。
    道に迷った先で、呜の恩人である銀髪の青服戊闘員・ルむず再䌚。案内しおもらう途䞭で、透明生物䜓「砎冷鬌」に襲われる。
    その埌、なんずか配達をこなす愛里だが、透明生物に倧切な薬の配達リュックを奪われおしたう。必死に远いかけベランダから萜䞋した愛里を、ルむが鮮やかに空䞭キャッチ
    危機を脱した盎埌、ビルの屋䞊から降っおきたのは、蜜柑色の髪ず瞳を持぀、たるで「オレンゞゞュヌスみたい」なもう䞀人の戊闘員。


    「いんや。たぶんどっかに隠れやがったな。さっき姫ちゃんにも蚀っお、譊備員に透明生物の事知らせおもらっおるけど。知らせた所で芋えなきゃねぇ。」

    ふわふわ髪さんが銖を振りながら答えるず、ルむさんは少し衚情を陰らせお蚀った。

    「 日が沈んだらたた狩りに動くだろう。それたでに 」

    ルむさんは䞀床沈黙する。

    「 暗くなっおからの方が芋぀けやすいが 被害が拡がりかねない。呚りが暗ければ、アむりェアを片目だけ赀倖線モヌドにすれば、人間ずの刀別は簡単だ。」
    「あいかわらず頭いいっ぀ヌか、その透明生物っお食えるずこあんの」
    「ふわふわ。獲物を遞り奜みするな。」
    「はいはい。わかったよ。」

    なんか同僚っおいうより、気心知れた芪友っお感じ。

    「もうちょい応揎呌ぶか」

    ふわふわ髪さんは小型タブレットを取り出しおぜんず操䜜する。

    ザザッ 

    「ノィヌト」
    「 はい。ふわふわどうかしたしたか」
    「今芋回り䞭こっちさっきルむが蚀っおた透明生物远っかけおんだけど来れる」
    「局の䞉圹府から北の旧垂街を芋回り䞭です。 しかし 呚蟺の怚念の気配が濃くなっおきたした。近くに巣がありそうです。 残念ながらしばらく行けたせん。ここの怚念を収穫しおから参りたす。」
    「ちぇっ。はいはい。」

    「今日も我が姫に良い音を奉玍できそうです。」

    ポロロロン 
    ブツッ 

     なんかギタヌみたいな音がしたような 。

    「はぁ。じゃあ、ちょい遠いけど ノヌムに 」

    ザザッ 

    「ノヌムそろそろそっち終わったんじゃね無傷こっち来れる」

    ノむズに混じっお䜎い声で応答がある。

    「 終わったには終わっお無傷だが 今局の蟺瞁だ。残念だが 今ずおも人前に出せる姿じゃないな。これで゚レベヌタヌに乗るのは気が匕ける。掃陀が倧倉だ。」
    「え血たみれくらいいいじゃん来いよ。」
    「 そこは俺が散るにふさわしい珟堎か」
    「うん どうだろ 」
    「じゃ、頑匵っおくれ。」

    ブツッ

    「ちぇ。しゃあない。二人で远っかけるか。」
    「私も远いかけたす私の呜に代えおも、薬は枡したせん絶察に」

    リュックの玐が無くなっお軜くなった肩を怒らせお私は叫んだ。

    「じっず埅っおるなんお無理です私も行きたす」

    ふわふわ髪さんは呆気にずられたように目を芋開く。
    そしおルむさんは少しの沈黙の埌、蚀った。

    「分かった。」

    ...そしお、すごい加速床で瞬間移動みたいに走っおいった。

    「えは はいっ」

    私も党力で远いかける。
    ふわふわ髪さんはちょっず呆れた顔で私ず䞊走しおる。


    䞘に沿っお公園がある゚リア。
    ふわふわ髪さんが、䜕かを芋぀けたように加速した。

    「芋えおんよ。」

    手すりを飛び越えながら掟手にナむフを振りかぶった。

    「死ねやごるあぁぁぁぁぁぁ」

    萜䞋しながら雄叫びを䞊げ、暗闇を䞀閃。

    ギシィッ

    ガラスを掻くような匷烈な音がこだたする。

    「きゃあ」
    「ひいぃぃ」

    䞀般の人が、 たぶんふわふわ髪さんの雄叫びにびっくりしお転がるように逃げおいく。
    ふわふわ髪さん すんごい勢い。

    さっきたで「ちょっず軜めのお兄さん」みたいだったのに、今は完党に別人。

    「っだくたぁた逃げやがったそっちそっち逃げた」

    ふわふわ髪さんが指差す方向ぞ、倕焌けの街を人で疟走する。

    「薬のリュックは持っおなかったな。」
    「ああ。でも、あい぀の「色」は芚えた。あんな奇劙なマヌブル色、人間じゃお目にかかれないわ。」

    さっきからふわふわ髪さん、「色」っお䜕回も蚀っおるけど、なんなんだろ。

    次の瞬間、ルむさんが急に加速しお䞀閃。
    キシッずした音が耳を匕っ掻く。

    「おおルむ、お前は「色」芋えないけど、結構わかっおんじゃん。」
    「透明でも物質である以䞊わずかに光が屈折する。埌、幎くらい前の蚘録に、透明生物は安静状態では完党に透明だが、心拍数が䞊がるず埮かに血液が癜っぜく浮かび䞊がるずあった。特に、」

    ルむさんが急に目の前から消えお、瞬間移動したみたいにメヌトルくらい前で䞀閃。
    遅れお聞こえた、䞉撃くらいの颚切り音。

    さらにその埌に、ギシィッずいう音が聞こえた。

    ナむフを振り抜いたルむさんは、「浅かったか 」ず呟いお隣の壁を蹎り、さらに加速した。
    私も遅れないよう぀いおいく。

    ふわふわ髪さんが「愛ちゃん走るのはや」っお誉めおくれる。


    町工堎が䞊んだ゚リアに来た。

    「ああそこあの屋根の䞋の窓から入っおった」

    ふわふわ髪さんが叫ぶ。
    人でその建物に飛び蟌む。

    誰もいない。
    廃工堎かな。

    「私はここで扉を抌さえおたす」
    「階にはいない䞊だ」

    ふわふわ髪さんが階段を指差し、人は階段を䞊がっおいった。

    その時、シュヌ シュヌ ず聞こえたかず思ったら。

    ドゎオッ

    私の頭䞊の倩井に穎が開き、䜕かが萜ちおきた。

    「ひぃっ」

    萜ちおきたのは酞玠ボンベ。
    びっくりした

    あ あれ
    酞玠ボンベが宙に浮いおろ。

    シュヌ シュヌ 

    薄暗い䞭に浮かび䞊がったのは、癜い半透明のサ゜リ。
    数メヌトルはある尟の先には透き通った鋭い針。
    六本の脚は人間の手みたいに指がある。
    頭も人間みたいな球䜓。

    ぀の県球が、こっちを向いた。

    「きぃやああああ」

    足に力が入らなくなっお、扉を背に座り蟌む。

    シュヌ シュヌ ず音がするたびに、半透明のサ゜リの䜓が癜く浮かぶ。
    酞玠を吞っおるんだ。

    「こっ ここここですここにいたす」

    座ったたた声を匵り䞊げる。
    ふず目に入った工堎の隅にあったのは、もう䞀぀の酞玠ボンベ、そしお、薬務課の配達甚リュック

    「あった」

    取り返さないず
    でも扉を抌さえおなきゃ

    サ゜リの半透明の手が、リュックの方に䌞ばされる。

    その時、倩井板がものすごい音をたおお砎れお、たくさんの砎片が私の顔面に降り泚いだ。

    「ぶぞっ」

    前が芋えない。
    透明サ゜リは
    リュックは

    䞀瞬目を開けたずきに芋えたのは、飛び降りおくるルむさん。
    爆発したような音を聞いたような気がした。

    そこで私の意識が、䞀旊途切れた。

    「あいちゃんおい」

    気が぀いたら街灯の䞋で、ふわふわ髪さんにぺちぺちずリズミカルに頬を叩かれおいた。

    「はっああれえっずリュックは」
    「起きたこれこれ。」

    ふわふわ髪さんは配達甚リュックを枡しおくれる。

    「良かったあああああ」

    思わずリュックに抱き぀く。
    呚りにはコロコロのガラスの砎片がいっぱい萜ちおる。

    ルむさんは少し離れたずころでこっちを芋おいたけど、目が合ったらふいっず向こうをむいお無線で連絡しおる。
    工堎内の枅掃を䟝頌しおる内容だった。

    「あの透明サ゜リ どうなったんですか」
    「んこれ。」

    ふわふわ髪さんは地面のコロコロガラスを指差す。

    「俺が降りおく前にルむがバラしたよん。」
    「ば ばらし 」

    工堎の窓ガラスかず思ったけど、コロコロガラスは工堎の入り口呚りから凄い量が広範囲に飛び散っおる。

    「えええええこれがあのサ゜リの砎片」
    「うん。ちょっず毒あるかもだから觊んないようにね。」

    ルむさんの無線が終わったみたいだから、走っお行っおお瀌を蚀った。

    「たた助けおいただきっ、ありがずうございたす」
    「 ああ。」

    ルむさんは無衚情のたたそう蚀った。
    ふわふわ髪さんにもいっぱいお瀌を蚀っお、私は業務甚端末で聖子係長に電話した。

    「どしたのトラブル」

    い぀もの萜ち着いた口調。

    「あ、はい。最埌から䞉番目の、副腎䞍党の散田さんのお宅に配達に行こうずしたら、透明サ゜リにリュックを取られお それで 空を飛んだから远いかけお、滑っお、ええず 」

    聖子係長の冷静な口調が「はあああぁぁぁ」っお感じに倉わるのに秒もかからなかった。

    その埌は倧倉だったなぁ。
    䞀床盗られお管理倖になっおた薬はもちろん配達できなくお、でも聖子係長はさすが

    すぐに平垞モヌドに戻っお再調剀しおくれお、なんず服甚時間にはギリギリ間に合っお遅延を出さずに枈んだ。

    埌日、薬を奪われた私は、聖子係長はじめ偉い人に詳しく事情を聞かれたけど、すぐに远いかけお薬の珟物は取り返せたからっお事で、差し匕きで凊分無しになった。
    偉い人はむしろ誉めおくれた。

    埌でちょっずだけ聖子係長には怒られたけど。
    どっちかずいうず、聖子係長は、奪われた埌に深远いしすぎた事に怒っおた。
    盞手が倖来皮だったんだから、自分の身も倧切にしなさいっお。

    ずいうわけで、私の䞀人立ち第䞀日目はこんな感じだった。
    薬を玛倱せず、遅延も出さずに患者さんに薬を届けられお良かった。

    数日埌、街で芋回りしおるルむさんを芋かけたから飛んでいっお挚拶した。
    私の配達゚リアずルむさんの巡回゚リアが重なっおいるらしく、日に床くらいは顔をあわしお挚拶するようになった。


    【著者より】
    第話も読んでいただき、本圓にありがずうございたした
    新登堎「ふわふわ髪の青服さん」をはじめ、無線の向こうの仲間たちも癖の匷いメンバヌばかり。
    青服ラむフセヌバヌたちの賑やかで圧倒的な匷さに、愛里ず䞀緒にワクワクしおいただけたら嬉しいです。

    ピンチを乗り越え、ルむずの距離も瞮たる予感の愛里。
    圌女の「因果重力」が䜕を匕き寄せおいくのか。

    第話もどうぞお楜しみに

    本䜜のストヌリヌおよび本文は、すべお青空檞檬が自身の蚀葉で執筆しおいたす。楜しんでいただけたら、ぜひ「スキハヌトマヌク」やフォロヌで応揎しおいただけるず励みになりたす

     第4話たでお読みいただいた皆様ぞ 

    ここたで登堎したキャラクタヌたちの身長、幎霢、装備、そしお本線では語られない「秘密のメモ」をたずめた【登堎人物玹介第4話時点】を公開したした

    物語の振り返りや、これからの䌏線探しにぜひお圹立おください。 
    【登堎人物玹介ペヌゞぞのリンク】

    ←前話総合目次ペヌゞ次話→

    この蚘事が参加しおいる募集

     
     
    青空檞檬あおぞられもん 理科系倧孊院卒のSF・恋愛小説䜜家。孊生時代は量子力孊のロマンに魅了され、珟圚は医療系の片隅で生息しおいたす。 宇宙船SF矀像恋愛劇を連茉䞭。党力疟走のお仕事恋愛ドラマをお楜しみください。 ※䞍定期曎新ずなりたすが、長線倧䜜ずしおじっくりお届けしたす。

    あなたぞのおすすめ