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⚪掌線小説蜜柑堂曞店 第十䞃話

    適枩より1℃䜎め

    第十六話からの続き

     人間の现胞は䞃幎で党お入れ替わるらしい。

    

     むろん俗説である。

     ずはいえ、正しいず蚀えなくもない郚分もあるのであっお、そこから自己同䞀性の議論に向かえなくもないのだけれど、がくの関心事はそこじゃない。

     珟圚曞きかけの小説。玄10,000字のこの小説は、しかし、実際に曞いた文字数はそのおよそ10倍で、既に100,000字を超えおいる。

     これはもはや別の小説ではないのか

    

     これを完成させお、ず蜜柑さんはあのずきがくにそう蚀った。

    

     蜜柑さんが読んでくれたあの小説ず、この小説は果たしお同じなのだろうか、ず思うずきがある。

     蚀うたでもないが文曞ファむル自䜓は同じだ。最初に䜜成したものに䞊曞き保存しながら曞いおいるのだから、そこには、たあ、ある皮の、ドキュメント連続性みたいなものがあるはずだ。

    

     あるいは、捚おた90,000字の䞭から䜿えそうなパヌツを拟い集めお、新たに10,000字の曞きかけの小説を拵えたずしたら。

     どっちがどっちなのだろう。

     捚おた90,000字などずいうものが頭の䞭以倖に存圚するかず蚀ったら、これが実は存圚しないこずもない。バックアップフォルダの䞭には自動保存された䞀時ファむルが山のように残っおいる。

     ただし、この堎合ドキュメント連続性は倱われおしたう。蜜柑さんが読んだファむルずは別のファむルを新芏䜜成するこずになるのだから。

    

     がくは、もしかしたら蜜柑さんずの玄束を氞遠に果たせないのではないか。そんな気がしおきた。

    

     蜜柑さんに蚊いおみるべきだろうか。

     蜜柑さん、蚊いおも良いですか、䟋えば蜜柑さんがお店でオムレツを泚文したずしたすよね、で、スクランブル゚ッグが出おきたらどう思いたすか

     っお、それ絶察違うに決たっおんじゃん

     倱敗しおグチャグチャに混ぜただけじゃん

     ダメだ。蚊くのはやめよう。

    

     あ。ずりあえず仕事しなくちゃ。

    

     梅雚が明けたらみんなで瀟内むベントをしたいず思っおいるのよ、ず蜜柑さんが蚀った。

    「ボりリング倧䌚ずか、バヌベキュヌずか、海氎济でもなんでも良いのだけれど、お店を閉めお、みんなでリフレッシュするの」

     これは恩寵だろうか。頑匵っお働いたご耒矎だろうか。蜜柑さんが海氎济っお蚀った。確かにそう聞こえた。海氎济ずいうのはむろんあの海氎济だろう。蜜柑さんの氎着姿を芋おしたうのか。裞を。いや、ほが裞を芋おしたうのか。

    「良いですね、みんなで、リフレッシュ、良いですね、ボりリングずか、久しぶりすぎおどうかなヌ」

     青空ず、癜い砂浜、あはヌん、透明な海 ぀い぀い顔が緩んでしたう。海です蜜柑さん、海䞀択です ああ、でも声に出しおは蚀えない。䞋心が挏れおしたう。ダダ挏れしおしたう。

    「バヌベキュヌなんかも楜しそうですねヌ」

     がくは色癜だから匱々しく芋えおしたうかもしれない、ああ、もしも蜜柑さんがマッチョ奜きだったらどうしよう。くそヌ

     そうだ。そうなんだ。芋るずいうのは芋られるずいうこずなんだ。ニヌチェが予蚀したずおりだ。今日から腕立おず腹筋だ。

    「そうよね、きっず楜しいわよね、ヒヌラギさんに幹事をお願いしようず思っおるの」

     え。嫌な予感しかしない。

    

     そういえば、ヒヌラギさんがLINEグルヌプに送り぀けおきた意味䞍明な謎の連続メッセヌゞ。

     あれを眺めおいたら気づいおしたった。瞊読みするず「懐かしき倏の匂い」になる。だから䜕なのか、たでは分からないけれど。

    第十八話に続く


    芋出し画像は矜さんの䜜品です。
    関連゚ピ゜ヌド第䞀話、第十䞀話、第十六話


    #颚たかせ文芞郚
    #半透明の海
    #蜜柑堂曞店

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