
初対面で『この人失敗だ』と思った男と結婚した話④
マッチングアプリで会った「ないわー」な彼に、
3回目のデートで告白された。
そして私は、即答で断った。
前回の話はこちらから⇩
告白の続き
いつも通りの朝が来た。
むくっと布団から起きて、仕事の準備をした。
動きながら頭の片隅にあるのは彼からの告白。
あー、告白させちゃったなあ。
正直、私も迂闊だと思った。
だってどこも、いい雰囲気じゃないと思ったのに。
でもたしかに、手を繋ぐのを許したらイケると思うか…?
でもそれ以外は別に…と、
ぐるぐるぐるぐる考えを巡らせていた。
彼の中で、何か勝ち筋があったんだろうか。
それともただ、3回目という定石で言ってみただけなのだろうか。
昨日の夜以降、彼から連絡はない。
そりゃそうだ。
気まずいよな。
でもここで彼との連絡が途絶えるのはなぜか嫌だった。
そう思った私は、自分から連絡することにした。
「昨日はありがとう!ごはんおいしかったね🍴」
あえて、告白のことには触れずに。
そしたら、すぐに返事が来た。
「こちらこそありがとう、そして昨日はいきなりごめんね💦」
「ううん、こちらこそ!またご飯行こう!」
我ながら、よくわからない返事だと思う。
告白を断っておいて、またご飯行こうって何事だ。
どんだけ都合がいいんだ、私は。
まるでキープ扱い。
そのつもりはなくとも、キープだったのかもしれない。
でも、とにかくこの時点での私は彼と付き合う決定打もなければ
彼と離れる理由もなかったのだ。
気持ちを確かめる
何度かやりとりをして、今度は私から正式にご飯に誘った。
このままじゃ、彼に不誠実だと思ったから。
ちゃんと会って、確かめよう。
弟としてじゃなくて、恋人として見られる人なのかどうかを。
そしてまた、私の家の近くのご飯屋さんで会うことになった。
ここで私は、不思議な体験をする。
再会
告白の後の気まずさを、地味に気にしていた。
どんな顔で会えばいいんだろう…
色々と考えた結果、いつも通り振る舞おうという結論に至った。
あんまり申し訳なさそうにしてても逆に相手に気を遣わせてしまうと思ったからだ。
そしてあの告白の日以来の再会をした。
彼もこれまで通り、落ち込んだり不機嫌な素ぶりは一切なく、いつも通りの振る舞いを見せてくれたため、心配していた気まずさはなかった。
ご飯の時間は、いつも通り和気藹々と進んでいった。
そしてなぜか彼は、またUFOキャッチャーで取ったという鬼滅の刃のぬいぐるみを、3体くらい私に渡そうとしてきた。
いや、鬼滅好きとは言ったけど。
キャラもののぬいぐるみを家に飾ると、インテリアのイメージが崩れる。
そういう理由で、また丁重にお断りした。
「なんでよ!笑」
彼はまた、笑った。
前回の水族館に引き続き、UFOキャッチャーのぬいぐるみをくれるという私の夢を叶えようとしてくれる彼。
我ながら子供みたいな恋愛だなとも思っていた。
そんな時だった。
ふっと、私はこう思った。
あ、私この人と結婚するんだろうな。
なんでそう思ったのか、自分でもわからない。
でも、天から考えが降りてきたみたいに、
直感でそう感じたのだ。
付き合ってもいない。
そもそも、告白だって断っている。
それなのに。
この日、確かに私の中で、彼への想いが変わったのだった。
次回、告白を断った私が、自分から動き出す編。
婚活は、頑張る量より方向で決まります。結婚まで辿り着いた私が気づいたことを、包み隠さず書きました。