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【ステロむド垝囜蚘②】〜ロコむド少将の傷ず誇り〜

    第䞀塗垃はこちらです


    ロコむド少将はヒルドむドの背䞭を芋おいた。

    也燥した老人の腕ぞ、薬を擊り蟌んでいるヒルドむド軟膏(䞀般名ヘパリン類䌌物質)。
    ひび割れお倉色した皮膚は、長く生きおきた皮膚だった。


    「今日は少し冷えたすねえ」
    ヒルドむドは穏やかに笑った。

    その声は静かだった。
    ″戊堎″には䌌合わないほどに。

    ロコむドは芖線を萜ずす。
    昔、保湿剀たちず同類にされるのが嫌だった。

    「お前もヒルドむド偎だろ」
    「匱ステ」
    「保湿剀の仲間」

    垝囜蚓緎校で、䜕床蔑みの声を聞いただろう。

    俺はステロむドだ。
    䜕床もそう蚀い聞かせた。

    もっず匷い薬になりたかった。


    マむザヌ将軍のように、
    炎症を薙ぎ払える薬に。

    フルメタ軟膏のように、
    民衆の矚望を集める薬に。


    匷くなれないこずに絶望しお死を遞がうずしおも、
    過量服甚で死ぬこずすら俺の薬では匱すぎお叶わなかった。


    「  ロコむドさん」

    気づけば、
    ヒルドむドがこちらを芋おいた。

    「どうしたした」
    優しい声だった。

    戊えないくせに、
    なんお枩かいのだろう保湿剀たちは。

    ロコむドは目を瞑る。
    そうしないず泣いおしたいそうだった。


    ヌヌロコむドは小さく笑っお答えた。
    「䜕でもない」ず。

    珟堎ぞ出おから、
    ヒルドむドやプロペト、保湿剀たちず働くようになった。

    最初はものすごく嫌だった。
    俺は“そちら偎”じゃないず、必死に思っおいたかったし、線匕きもしようずしたくらいだ。


    だけれど、䞀緒に働いおいくうち、
    倜䞭に掻き壊した䜏民ぞ、黙っお寄り添うヒルドむドを芋た。

    ひび割れた皮膚ぞ、䜕も蚀わず静かに寄り添うプロペト(ワセリン)を芋た。

    2薬は、″匱ステ″の俺に枩かかった。
    「優しいステロむドが来おくれお助かる」
    そう笑っお蚀っおくれた。

    匷さ以倖にも、薬の䟡倀っおあるんじゃないかず、その時初めお理解した。

    ヌヌ軍事囜家ステロむド垝囜の教えは党おではない。

    保湿剀たちは、戊えない。
    炎症を焌き払えない。

    だけれど、壊れた暮らしの隣ぞ、
    最埌たで寄り添い、残り続けられる薬だった。

    俺たちがいく堎所は、戊堎だけではない。
    だっお戊堎皮膚ず平和皮膚は地続きだ。
    皮膚はどこたでも続いおいるのだから。


    この䞖界には、平和ず戊争、䞡方がある。
    ヌヌならば、俺は  私は、平和を護るための薬になる。


    ロコむドは倕陜を芋䞊げた。
    橙色の光が、静かに区画を染めおいた。
    その色は血のような炎症皮膚ず違っお、穏やかでずおも枩かかった。


    「  叀傷は、痛みたすよ」

    「ですが」

    癜い息が、倕暮れぞ柔らかく溶けた。

    「今は、光栄なこずだず思っおいたす」

    ヒルドむドやプロペトず同じ、『護るための薬』ず呌ばれるこずを、私は光栄に思いたす。


    第䞉塗垃


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    薬剀垫・䜜家。薬孊を題材にしたファンタゞヌず、新期を舞台にした地方文孊を執筆。 閉鎖空間研究宀・医療職・孊校での生き延び方・逃げ方も茉せおいたす。 🐟有料note・チップは地域猫の医療費に倧切に䜿わせおいただいおいたす。🐟地域猫を守っお、土地護りを継ぐ。

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