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glorious days~父とわたしたちの時間㊵還っていった父

    【お読みいただく前に】
    このシリーズには
    医療現場での実際の様子や
    看取りや葬儀に関する
    具体的な描写が含まれます。
    読んでいてつらくなりそうな方は
    ご自身のタイミングで
    そっと閉じてくださいね

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    火葬場に向かう車窓から
    桜が咲いているのが
    見えた。
    空は、穏やかに
    晴れていた。

    父は、
    良き日に旅立つんだな、と
    車に揺られながら
    ぼんやり思っていた。


    火葬場に着いたら
    葬儀社のIさんが
    静かに、頭を下げて、
    出迎えてくれた。
    あれ?
    さっき、斎場から出発する時も
    見送ってくれていたはず。
    こういう、心配りって
    すごいなぁと
    改めて感心した。


    いよいよ、
    父の肉体との
    お別れ。

    器用だった手。
    すっかり細くなってしまって、
    この1ヶ月半、
    幾度となくさすった脚。
    息子と娘を
    抱っこしてくれた腕。
    もう、なくなってしまう。

    そう思うと
    とても悲しかったけれど、
    晩年は
    目が見えづらかったり、
    脚が思うように動かなかったり、
    病とともにあった肉体を
    手放して、
    父は自由になるんだ、
    とも思った。


    四柱推命でいうと、
    父の本質は
    庚(かのえ)といって、
    鋼、剣をあらわす。

    火という熱が加わり、
    父は、
    不純物がとれて、
    本質の庚そのものに
    還るんだ。

    父の魂は、
    大元に還る。
    父をつくっていた
    素粒子たちは、
    大元に戻り、
    また、ほかのなにかに
    なっていく。

    不謹慎な娘のわたしは、
    そう、思っていた。

    父の骨は、
    元看護師の母曰く
    きれいに真っ白と
    いうわけでは
    なかったみたいだけど、

    少し窮屈そうに
    箱に収まり、
    父は、わたしたちのところに
    帰ってきた。


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    有希

     
     
    はじめまして。 東洋医学と四柱推命と 量子力学で からだとこころを整える 薬剤師です。 だいすきなこと、考えてること、 感じたことについて綴ります よろしくお願いします

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