編み物のある暮らし、2026年5月 | 熱波の春、モロッコ旅と3枚のIvy Top
今年の5月は、モロッコ旅行に加えて、北フランスなのにまさかの30度超えという異常気象。ようやく完成したGULD Sweaterを着る間もなく季節は一気に夏へ向かい、手に取りたくなるのはコットン糸。旅先でも家でもひたすらIvy Topを編み続けた、そんな1ヶ月だった。
先月の編んだものたちはこちらから🧶
ようやく完成、花咲くGULD Sweater
3月下旬から編み始めていたGULD Sweater。ようやく背中部分の刺繍と、装飾のリボンやボタンをとりつけて、5月頭に完成させた。
編み終わったころに熱波がやってきたので5月は1度しか着ていないけど、今月は案の定、例年どおり寒い(最高気温15度くらい)ので、たくさん着よう。
モロッコ旅を挟んで、3枚のIvy Top
旅に出る前に一番最初に準備するのは、俺🐶の手続きや身の回り品、諸々だった。旅先の入国手続きの確認、服の準備(大切!!)、フードの小分け、薬の準備。どこへ行くにも、第一に犬のことを考えていた。もうその必要はなくなってしまったけど、出発前になると今でもふと、その癖だけは顔を出す。
犬のことを除けば、次に優先順位の高いのが旅編みプロジェクトの準備だ。移動中も旅行先でも暇を見つければ編んでいる。いつでもどこでも日常を持ち込みたくなる性分なのである。
旅編みの毛糸について。今回の旅の目的地は、暑い・乾燥・砂漠のイメージが強いモロッコ。そこで編むのはやはり夏物、毛糸はコットンやリネン系といきたいところ。
そして旅編みのパターンについて。旅編みで重要なのは、とにかくシンプルで、ぼーっと手を動かせばいいだけのパターンであること。バカンスだけに私自身、頭がぼーっとしているのでね。ケーブルとかレース模様とかが入る集中力を要するものは不適だ。
今回のモロッコ旅にむけて選んだのが、PetiteknitのIvy Top。
夏糸(コットン・リネン・シルクなど)で編む、ノースリーブトップス。襟ぐりがあまり開いていないから、カジュアルすぎず、シックな着こなしにも使えそうだなと踏んで、パターンを購入。
トップダウンで首元から編んでいくのだけど、最初のGSR(ジャーマン・ショート・ロウ)を使って背中の高さを出していくところが若干複雑というコメントを見たので、ここだけは旅に出る前に編んでいこうと、出発1週間前に針をとる。



ちょっと複雑

一度首元ができてしまえば、あとは身頃をひたすらメリアス編みで編んでいくのみ。続きはモロッコ旅の移動中に・・・・✈️
とはいかないところが、編み狂の編み狂たるゆえん。
当時Otto氏と喧嘩が絶えなかったり気持ちが落ち込んだりしていたので、気分を落ち着けようと編み続けていたところ、気付いたら出発3日前に編み終えてしまった。


写真はうまくごまかしてるけど、実はこれ、袖ぐりの部分のパターンをうっかり読み違えてしまった。本来肩から脇下数センチ上までは増し目なしで、脇下数センチ上から脇下にかけて増し目をしてゆるやかなカーブをつくるという構造。にもかかわらず、肩から降りる際、すぐに増し目をしてしまうというわけのわからない行動をとっていた。普通に考えればわかるのにね。頭がきちんと働いていなかった証拠。

できたのはいいけど、旅中に編む予定のものを旅前に編み終えてしまったというハプニング。これは困った。
このIvy Top。形はとても好きだから、何枚あってもいいだろう。私、もともと気に入ったものは色違いでまとめ買いしがちだけど、この場合、大人買いならぬ大人編みというやつだな。
パターンはこのままでOKとしても、新たに毛糸を買いに行く時間はない。ここで思いついたのが、出番の少ない夏物トップスを製麺(=一度編んだものをほどく作業)して、それを新たにIvy Topに生まれ変わらせる作戦。ちょうど昨年も同じようなことをしていた。5月は製麺の季節?

WAK(We Are Knitters)で買った、表と裏を棒針で編んで方と脇下をとじはぎするという超初心者用キット。
かなりゆったりなつくりなのでなんだか着られている感じが否めない
そうと決まれば話は早い。ほどこう。出発の2日前、よなよな製麺作業に邁進し、スチーム代わりにちょい蒸しした。


この製麺作業に意外に時間をとられるも、糸を無駄にすまいという執着心で毛玉状態まで戻し、無事にモロッコ旅に持参することができた。





ボトムは、デニムが土砂降りラクダウォークで濡れていたので、室内用のユニクロリネンパンツのまま外出。。
モロッコ旅中で脇下あたりまで編めたので、戻ってきて仕上げ。いくら同じデザインが気に入っているとはいえ、1枚目がベージュ、2枚目がグレージュ。色も似すぎているので、ちょっと裾の部分だけアレンジを加えてみることにした。

よくよく考えたらこれボトムアップで編む時用だよな・・・と、あえなく却下



次のプロジェクトはすでに用意してあるのに、どうしても針を金属針で編みたい(後述)という欲のせいでスタートが遅れに遅れている。
何もしていない期間というのがなかなか苦痛なので、もう1枚、Ivy Topのおかわり、いってみよう。2枚目に使ったグレージュの糸はまだまだ残っているし、同じ糸(WAKのPimaCotton)は色違いでエクリュとサーモンピンクも残っている。3枚目はこの3色を組み合わせて、ボーダータイプにしよう。

ボーダーを編む時の量の調節の塩梅は、Amélie Teeを作ったときに習得した

コットンは乾くのに時間がかかるので

3枚の大人編みIvy Top、集合!

余談1:編み針について(金属針が欲しい)
いつか道具の棚卸し的な記事を書きたいなと思ってはいるのだけど、なかなか実現せず。ちょこっとぼやき。
5月はどうしても金属針が欲しい病を患っていた。というのも、次に控えているもの(メリノ+モヘア)を試し編みしてみたときに、長らく愛用している木製の輪針(KnitproのGinger、バラで買った木製の固定輪針など)だとどうにも滑りが悪すぎる。今までこの滑りの悪さだったりケーブルと針のつなぎめ部分の段差のせいで何度針が折れたりケーブルが変形したことか。中にはうきゃーーーとなって、うっかり折ってしまったものもある。要はストレスなのである(ちなみにGingerは折れてません。頑丈なのかな)。
すべりがいいといえば、やはり金属針に軍配が上がるのだろう。編み物界隈の方々のレビュー的には、Chiaogoo、Hiyahiya、Knitproのマインドフルネスあたりか。Geminiにも相談しまくって、はやる気持ちを抑えられない。
いきなりセットを買うのは気が引けたので、隣町にある個人経営のメルスリーに行った際、Chiaogooの固定輪針を試しに1本買ってみた。

おまけでプチカドーをくれた
使ってみて、目から鱗。手先が喜ぶ。なんと滑りがいいことか。針は全然重くないし(むしろ木製の方が重いんじゃ?)、なんといってもこの赤いケーブルのしなやかなこと!今まで抱いていた「重くて冷たくて音がうるさい」という金属針のイメージが根底から覆される衝撃を受けた。また、こんなにマジックループでストレスを感じないのもはじめてだ。
こんな使い心地がよかったのか・・・と。セットを買っちゃおうかなという悪魔のささやきも出てきたけど、Chiaogooのセット(ショートのコンプリートじゃないやつ)の中身と固定輪針(80cm)のバラ買いを比較検討した結果、まずは後者で進めるほうが今の私のスタイル的にはよさそうなので、結局よく使うサイズの固定輪針を揃えることにした。まあどうせセットもそのうち買うと思うんだけどさ。
なお、固定輪針の追加は別のお店でポチったのだけど、ちょっと色々とトラブルがありまして。まだ解決していないので、続報をまたれよ。
余談2:Petiteknitのパターンセール
シンプルミニマムなのに小技がきいているデザインが世界中で大人気のPetiteknit。私がもっとも多くのパターンを愛用しているデザイナーでもある。
Petiteknitのパターンはシンプルすぎて何がそんなに人気なのかわからないっていうつぶやきをなにかで見たけど、シンプルなものをいい糸で編むからいいんですよ。使い勝手がいいし、長い間着られるしね。アレンジもできる。編み物を始めたころは特徴のあるデザインが好きで今でも変わらず編むけど、ここ数年でガラッと考え方が変わった気がする。年かな(笑)。
そうそう、2026年5月23日はPetiteknitの10周年記念日だそうで、2Buy1Free企画を1日限り開催していた。どのパターンを2つ買っても1つ無料という超絶太っ腹企画。つい最近買っちゃったんだけどというタイミングの悪さはさておき、編みたいパターンはたくさんあるからノープロブレム。
朝2つ買って、それに飽き足らず日付が変わるギリギリにもう2つ、合計4つのパターンを買った。14ユーロで4つのパターンゲット。

November Vestはフランス語のパターンがなかったから、英語でがんばろ。。

これで当分パターンは買わなくていいなといいながら、目をつけている夏用のデコラティブ系パターンのリリースを待ち焦がれている私なのである。
毛糸も道具もパターンも、果つる底なき・・・。
来月も、編みもののある穏やかな暮らしになりますように🧶

実家犬ニコちゃんとともに。
