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編み物のある暮らし、2026年6月 | 熱波の中、レモンイエローの夏を編む

5月が熱波なら、6月は大熱波だった。

朝から窓を閉め切り、シャッターを完全に下ろし、少しでも涼しい場所を探しながら過ごす日々。

暑さで意識が朦朧とする中、今月はひたすら模様編みを繰り返していた。家の中にいても何もしなければ溶けそうだったので、とりあえず編んでいた、といったほうが正しいだろう。何かしてた方が溶けるだろうよというツッコミはさておき、一応手だけは動かして生産的な活動をしていたということでヨシということにしたい。

先月の編んだものたちはこちらから🧶




コットン糸で、夏のHoney Clutch


去年の夏。フィンランド旅に出る前に、在庫に眠っている糸で小物でも編もうかなとチャレンジしたのが、PetiteknitのHoney Clutch。

小さなポーチなのに、honeycomb brioche stitchとdouble knittingという手の込んだ編み方、かつ内布とファスナー付きということで、適当にポチったことを後悔するパターン難易度5/5(最難関)。

こちらですね

パターン通りに本体を往復編みにしたら、繋ぎ目がどうしても汚くて全部解いてやり直したり、3mmの竹製Double Pointed Needlesをへし折るなどのトラブルが発生しつつも、最後まで編み終えた。さらにAmazonで頼んだファスナーが届かなくて、その時間にもうひとつ編んだので、色違いで2つ出来上がるという(笑)。

度重なるトラブルも、去年は可愛く優秀なアシスタントに救われていた😢
ミシンいじりが久しぶりすぎて震えながら、俺服のあまりの生地で内布を塗った
期せずしてふたつ出来上がったHoney Clutch

出来上がるまでの過程はこの記事で。


本来、6月頭から取り掛かるはずの夏物プロジェクト(後述)を控えていたのだけど、これまた注文トラブルに見舞われ、空白期間ができることに。何も手につけていない状態がどうしてもそわそわしてしまう性分、手持ちの糸と手持ちのパターンで何かできないか?そこで思いついたのが、あまりのコットン糸で編む大きめのHoney Clutch。海辺にいくときとか、はたまたプロジェクトバッグに使えそうなものを想定。

素敵な色の組み合わせだと思ってチョイス
左:DMCのNatura、Amélie Teeで使ったもの
右:KatiaのFair Coton セールで半額ゲット

作戦としては、前回作ったものよりひとまわり大きいサイズになるように、底と蓋double knittingはそのまま、本体のhoneycomb brioche stitchをpoint de riz(直訳:米編み)(日本だとかのこ編み)に変更することに。

まずは底部分をdouble knitting
4辺の縁で糸を拾って、そこから本体を輪編みで編んでいく
プレースマットに仕立てたAmelie Teeを編んだときに余った分は、マットとして使うことが多分なさそうなので、こちらに転用(笑)
マジックループで本体をぐるぐる編む
俺🐶も監督
タブの部分はサーモンピンクで
この色の組み合わせ、とってもいい

蓋の部分まで編めたら、内布の制作。俺🐶にノースリーブシャツを作ったときのオレンジのコットン布がピッタリ。こちらに決めてミシンで袋仕立てにし、蓋の色にドンピシャなファスナーも仕入れてきて、よし最後の仕上げ!といきたいところだけど・・・。

このオレンジがサーモンピンクと同系色だからいい感じだったのだけども・・・

内布の寸法、どう頑張っても小さすぎた。布って伸びてくれない・・・(号泣)

明らかに横幅が狭い😢

編み物だったら解いて編み足すとかいうことも可能だけど、なんてったって布ですからね。意気消沈。

まあここで内布なしという選択はあり得ないので、第2候補にしていた水玉ドットの布で再生を図る。今度は慎重に、大きめに布を裁断。

まあこの水色ドットも爽やかで悪くないんですけどね
俺服を作るときに買っていたオレンジの糸が大変役に立った
いつまでも俺🐶に助けられる私
完成!
うん、水玉ドットも可愛らしい
底と蓋の色を合わせたのも良かった
内布、まわりまわって水玉ドットで良かったと思う

当初の目論見どおり、かなり容量が入る大きさに仕上がったので、プロジェクトバックにもなる。これを持って海にでも行って編もうかな。

中に入っているのは7月のプロジェクトです


レモンイエローが編みたくて、Limoncello Tank


編み物界隈で、夏用パターンがもっとも盛り上がるこの時期。インスタグラムで編みたいパターンに出会った。南フランスのデザイナー、Camilleが運営しているブランド、macimille。長らくフォローしているけれども、彼女の産み出すフェミニンで繊細なデザインが、そっちモードに入ったときの私の乙女心をくすぐってやまない。

夏のパターンはレースのスケスケ系が多いけど、新作でリリースされたこのキャミソール風タンクのパターンに一目惚れ。その名も、Limoncello Tank。糸の素材に気をつければインナー使いもできそうだし、リボンベルトも取り外しが簡単にできそうだし、これはぜひこの夏用に編もうとリリース直後にパターンを入手していた。


夏は明るい色が編みたいじゃないか!という本能に従い、パターンにも使われているイエローを探す。春先になると、毎年無性にイエローに惹かれるのに、手持ちの服に一切ない。マスタードとかオレンジ味が強くない、白みがかったような明るいイエローであれば、他称ブルベの私でも大丈夫だろう。素材はよりサラっとして欲しいからリネン混がいいな。

ネットで色×素材を探し求めて三千里。ノルウェーのSandnes GarnのTynn Lineという糸のイエローが私の求めるイエローにぴったりだった。

こちら。リネンも入ってとても細くて軽い
(Composition : 53% coton, 33% viscose, 14% lin)

フランスでSandes Garnの糸を扱っているお店はかなり少なくて、かつ取り扱う色も限られている。血眼になって探して、唯一、私が欲しいTynn Lineのレモンイエローを取り扱っているお店が見つかった。

送料を払うのが一番嫌いなので、何か他のものを買って送料無料ライン(80€)まで持っていきたい。ここで先月の「金属針がどうしても欲しい」話につながる。詳しくは、先月の編み物まとめの「余談1:編み針について(金属針が欲しい)」まで飛んでいただけると。

送料無料ラインまでもっていくのに、欲しかったChiaogooの固定輪針(Red Raceの80cm)を揃えてしまおうという魂胆である。すでに3mmは持っているので、使用頻度の高い3.5mm、4mm、4.5mm、5mmをまとめてポチった。いい道具は一生モノだからと言い聞かせながら。

数日後、毛糸と針が届いた。注文間違いとかがあるといけないから、なるべく早く開封して確認することにしている(←これ本当に大事)。

まずは毛糸。思っていた通りの色で気分が上がる。

毛糸は3つで大丈夫そうだったけど、もしもに備えて多めに購入
数ユーロの数字合わせのためにタグも買った

次に編み針。さあ、私が注文したもの(3.5mm、4mm、4.5mm、5mm)と、実際に届いたもの。間違いがあります。間違いはいくつあって、なんでしょう??

ズームしたり引き目でみるとわかります

答えはなんと2つ!4つ中2つ違うんですねーこれが。やっぱり注文はすぐに開封、がキモ。

まず確認するのが針のサイズ。3.5mmが3.75mmになってますねー。はい、間違いその1!これはすぐに気づいて、その日のうち(土曜の夜)に速攻お店にメールをした。

日曜の朝。これが解決しないと編み始める気にならんな・・・と思いながら、もう一度この針たちをぼんやりと眺めていたら、もうひとつの間違いに気づいてしまった。4mmの針、よく見ると針の根本の形が違う。パッケージにもKnit Redって書いてあるじゃないの!Geminiに聞けば、針の根本部分だけでなく、針先のとがり具合もRed RaceとKnit Redは違うらしい。これは由々しき事態。立て続けにお店に連絡。

翌日、お店から丁寧な連絡が来た。針のサイズ間違いは完全に向こうのミスだけど、4mm針の種類の違いについては、お店が仕入れたときにすでに間違ったものが納品されていたらしくてお店側も気づいてなかったらしい。気づかせてくれてありがとうとお礼を言われる始末。幼少期から、間違い探しとかウォーリーをさがせに勤しんだ甲斐があったというものだ。

間違って届いた分の針はもちろんそのままお使いくださいとのことで、後日、3.5mmと4mmの注文した針が届いた。注文してから注文したものがきちんと手に届くまで約2週間かかったけど、まあ終わりよければ全てよしということにしておこう。これで、すべりが悪ければ金属針で編むという選択肢ができたことがうれしい。

普通郵便で届いた正しい針
4本頼んで6本手に入り(ラッキー)、それまでの手持ちと合わせてトータル7本


話が大幅に脱線したけど、ここからようやく本題のLimoncello Tankをキャストオン。編んだことのないレース模様だけど、慣れれば問題なし。

ゲージは3mm針でほぼほぼパターン通り

こちらはボトムアップで、裾部分からまずは脇下まで、上に向かって輪編みでひたすら進めていく。いつもトップダウンの服ばかり編んでいるので、新鮮。

レース模様も慣れれば問題ない

模様は難しくないけど、問題は糸。細い上に非常に割れやすい。ひょこっと糸がわれて飛び出したりしてるのが気になって、リカバリーすること多々。

リネン混だと仕方ないのかな

あと、レース模様の間が裏編みになるのだけど、暑さもあって何も考えないで編んでいたらなんかゆるゆる?汚い??ことに気が付く。

惰性で編んではダメね。裏編みはただでさえゆるくなりがちなところに、金属針で編んだからそれが助長されたのだと推測。あと糸との相性もあると思う。本来キツめに編んでしまう癖があるから金属針にしたけど、それが裏目に出たわい。

ちょっと耐えられないレベルだから、外してもう一つの糸玉でやり直し。今度はいつもの木製針で、裏編みを引き締めることを心がけながら編む。

下:1度編んでみて、なんか汚いと思った方
上:気をつけて編んで綺麗な方
ペースが掴めてきたので、どんどん編み進める
もう少しで脇下に到達

脇下からは表(お腹側)と裏(背中側)に分けて、往復編みで編み、最後に縁の飾りと肩紐部分、お腹につけるベルトの紐をi-codeで編んだら、完成。

胸元と裾部分にクロシェで模様を加える
このレース模様がうまいこと肩紐につながっていくのに感動
本体完成!

水通しをして、乾かす。南向き、晴天、30度のテラスに広げたら、半日でカラッカラに乾いてくれた。

太陽の元で仕上げを待つリモンチェッロタンク
i-cordで編んだリボンを通して、完成。

糸の扱いにくさも吹き飛ぶような、軽くて、肌触りのいい仕上がりに大満足。夏モノの定番糸にしたいくらい。フランスでももっと取り扱ってくれないだろうか。

なお、完成したのがちょうど6月末で、熱波が去った後。またもやタイミングを逃したわけだけど、まあ夏はまだこれから。来週以降また熱波がやってくるかも?と言われているので、暑さに文句を言いながら、たくさん着たいと思う。

ここ数ヶ月はコットンばかり編んでいるなあ




来月も、編みもののある穏やかな暮らしになりますように🧶

2025年6月25日の俺🐶
イエローとブルーの組み合わせって爽やかでいいねえ


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