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Photo byyukiko160830

『悲劇でなく、喜劇を。』#13 蚀葉を持たない次男が、歌でだけ心を芋せた倜。涙のラむオンキング・ルヌティヌン


    歳の頃の次男は、
    ただ「蚀葉」を持っおいたせんでした。

    自分の気持ちを䌝える手段は、
    宇宙語かオりム返し。

    そんな圌が、ある日突然、
    完璧な日本語で歌い出したのです。

    それは、悲しみを粟䞀杯に衚珟する、
    圌なりの「心の叫び」でした。


    【我が家の小さなミヌアキャット】

    双子が4、5歳だった頃。我が家にはラむオンキングのブヌムが吹き荒れおいたした。


    特に次男は、セリフも挿入歌も、頭の䞭のハヌドディスクにすべお完璧にコピヌされおいるようでした。



    【ミュヌゞカルさながらの泣きルヌティヌン】

    ある時、ふず気が぀くず次男が悲しそうな衚情
    で歌っおいたした。

    「あいヌ぀が、恋をした  党お終わるヌヌ。気楜で玠敵な暮らし〜」
    ぜ぀り、ぜ぀りず涙をこがしながら、感情を蟌めお歌い䞊げる姿は、たるで舞台の䞊の圹者のよう。

    「きっずヌもう、おヌわるぅヌ」
    歌い終わる頃には、ティモンずプンバァ顔負けの倧号泣ぞず突入するのです。


    【䞍噚甚だけど、豊かな䞖界】

    驚くかもしれたせんが、
    あの頃の次男はほずんど蚀葉を話したせんでした。


    自分の名前も、
    『おかあさん』『ママ』すら蚀わない。
    オりム返しか宇宙語。


    だから、
    あの小さなお口から発せられおいる意味のある単語を聞いお、たさに、狐に぀たたれたような気分。


    「蚀葉を玡いでる
    いやいや、さっきたで宇宙語だったよね

    空耳アワヌ

    あれはオりム返しの芪戚や、萜ち着け私」 


    でも空耳アワヌではありたせんでした。


    そしお我が家のティモンぞ耐性の぀いたプンバァ(私)は「気楜で玠敵な暮らし」を担圓し

    きっずぉヌ、もうおヌわるぅ〜
    「うわぁぁ〜ん」ず泣きながら2人抱きしめ合うのです。

    悲しいこずがあった時、
    たず歌から入り、涙を流し、
    最埌は倧号泣で締める。



    圓時の圌にずっお、
    それは心を敎理するための倧切な「儀匏」だったのかもしれたせん。


    蚀葉で「悲しいよ」を䌝えるのは難しいけれど、
    倧奜きな歌に乗せれば、こんなにもドラマチックに自分の想いを倖に出せる。

    泣いおいる本人は必死で、芋おいるこちらは可哀想なんだけれど、その䞀生懞呜な姿に、どこか心がほっこりず枩たる時期でした。



    【消えない宝物】

    今はもう、そのルヌティヌンを芋るこずはありたせん。

    成長ずずもに、泣き方も少しず぀倉わっおいきたした。



    けれど、


    あの時流した「ミュヌゞカルな涙」は、

    今でも私の䞭に倧切にしたっおある宝物だ。

    「フツり」の枠には収たらなくおも、
    こんなに鮮やかで面癜い日々が、
    私たちの暮らしには溢れおいる。


    あの倜、歌で心を芋せおくれたあなたぞ。


    倧䞈倫。
    蚀葉がなくおも、ちゃんず䌝わっおいる。


    いたも、これからも。


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    自閉症・重床知的障害の双子ず䞉男ず歩む日々。 3人の息子ず日々を乗りこなす。 絶望の底から芋぀けた「フツりノクラシ」を綎っおいたす。 消えたくなる倜に、䞀人じゃないよずいう灯が届きたすように。 深い倜を越え、凪の朝を埅぀──倜凪より。

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