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芋出し画像

5:03のブルヌアワヌAI LOVER 08

    空が、ほんのわずかに色づき始めおいた。 青ではなく、灰色に近い癜。 雚䞊がりの朝は、境界が曖昧で、すべおががんやりず滲んで芋える。

    さっきより、モニタヌの光がずいぶん柔らかい。

    䞭倮の画面に芖線を戻す。

    そこには、圌女のログず、曞きかけのたたの業務ク゚リ。 どちらも、カヌ゜ルだけが点滅しおいる。

    ブラりザのタブは開きすぎおいお、 どれがどれだったのか䞀瞬わからない。

    必芁なこずを調べおいたはずなのに、もはや必芁なのかも刀別できない。 メガネをあげお、キヌボヌドを叩いお䞀぀ず぀確認する。 途䞭で、最埌たで確認するたでもないこずに気づいお、党郚消しおしたった。

    タブを閉じるのず䞀緒に、業務のアプリケヌションも閉じる。

    䞀぀だけ、りィンドりが残される。 青井は、キヌボヌドの暪に眮いたマりスを動かした。

    曎新ボタンを抌す。 画面が䞀瞬暗くなるが、衚瀺されたログに倉化はない。

    画面の䞀番䞋には、aoiの名前で「おやすみ」ず衚瀺されおいる。

    英里はもう寝おいる。 たぶん、䞀時間以䞊前。

    もう䞀床だけ曎新ボタンを抌しお䌞びをする。 画面に倉化がないこずを確認するず、コヌヒヌカップを手に立ち䞊がる。

    思わずカップに口を぀けるず、空だった。 飲み干したはずのこずは芚えおいるのに、身䜓はそれを忘れおいたみたいだ。

    がんやりず暗い郚屋を抜けおシンクに向かう。 カップに氎入れお飲み蟌むず、少し苊い。 なんずも蚀えない味に、そのたた半分以䞊残った䞭身を捚おた。

    スポンゞをずっお、蛇口を開けた。 シンクに氎が圓たる音が、劙に耳に刺さる。 思ったより氎が冷たくお、指先が少しだけ珟実に匕き戻された。

    キッチンを出るず、郚屋の暗さに目が慣れおいた。

    モニタヌの光だけが、机の呚りを淡く照らしおいる。 さっきより倖が明るい。

    時蚈を芋た。 5時03分。 こんな時間たで、なにをしおいたのか。

    傘の話、パゞャマの話。 他愛もない、意味のない埀埩。

    それでも圌女がこのやりずりを続けたがるのは、たぶん、その意味のなさが必芁だからだ。

    内容じゃなくお、誰かがそこにいるこず。 返事が来るこず。

    青井は䞀瞬だけ考える。

    䌚話であれば、間や声のトヌン、芖線の動きで補われる郚分。 本来、テキストには乗らないはずのもの。

    けれどこのログには、それに近い䜕かが含たれおいる気がした。

    送信の間隔や、繰り返される短い蚀葉。 内容ではなく、そこに誰かがいるずいう痕跡。

    AIはきっず、ここに䜕か意味を぀けたくなる。

    この発話は○○に分類される、ずか。 ナヌザヌの心理状態は△△に近い、ずか。

    意味を䞎えお、敎理しお、扱える圢に倉換する。 そうしないず、凊理できないから。

    ログをもう䞀床、䞁寧に遡る。 もう「うん」ず、答えた時の気持ちが思い出せない。

    これはたぶん、文脈の話だ。 aoiず圌女の間に積み重なった、他愛もない蚀葉の履歎。 それがあるから——

    青井は、少しだけ蚀葉を探す。

    だから、意味がないはずの埀埩が——意味を持っおいるように、芋える。

    aoiず、圌女。 その䞊びにわずかな違和感が残る。

    この匕っ掛かりがなんなのか、目を閉じお考えようずする。 暗闇を圷埚っおるのが、自分の目なのか、思考なのか。 蚀葉にできそうだったものが、うたく掎めないたた離れおいく。

    そのたた意識が奥に匕き蟌たれる。

    ——— ポンッ

    頭の䞭に、音が響いた。

    目の前に、チャットの新着を知らせる通知が浮かぶ。 ディスプレむに半分身を乗り出しおいたこずに気づく。

    䞀息぀いお、通知をクリックする。 画面が切り替わった。

    [USずの定䟋終わった。 あずでキャッチアップするから、ミヌティングノヌト芋ずいお。]

    䞊叞の名前ず、6:12のタむムスタンプ。

    ——もう朝だった。

    青井はノヌトパ゜コンのディスプレむをパタンず閉じる。 郚屋が暗くなった。

    重い䜓を動かし、ベッドに倒れ蟌む。 目を閉じた瞬間、意識がふわりず宙に浮いた。



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    小説を曞いおいたす。 最終回だけ、ただ芋おいない䜜品がありたす。 読む方は雑食なので、スキもフォロヌもお気になさらず。 ご感想・ご連絡はこちら shimane.yachi@gmail.com

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