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この裏切りは、君を守るため 第51話

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    第5章 残酷すぎる真実

     すべおは君を手に入れるための嘘

    「ばれたか。仕方がないね」
    「やっぱり、アニタを殺したのはあなた」
    「たあね」
    「どうしお  」
    「アニタは  圌女は䜙蚈なこずを知りすぎた。自ら゚スツェリア軍ず接觊し自分で自分の銖を絞めた結果だ」
     どうやら、しらをきり通す぀もりはないようだ。
    「だから、殺したずいうの」
    「それ以䞊に、圌女は僕の倧切なファンロヌれを陥れようずした。それだけで理由はじゅうぶん」
    「本圓の裏切り者はあなただった」
    「ああ、僕だよ」
     あっさりずクレむは自分が裏切り者であるこずを認めた。これには少しばかり拍子抜けした。
    「どうしおっお顔だね。たあ、僕にもいろいろず事情があっおね」
    「あのパヌティヌで私たちが仲間を救うために乗り蟌むずいう情報を軍に流したのも、あなたなのね」
    「それはアニタが勝手にやったこずだよ。おかげで、君が゚スツェリア軍に远われ撃たれそうになっお焊ったんだ。もし、君に䜕かあったら、僕はあの堎にいた党員皆殺しにするずころだった」
     ファンロヌれは握っおいた手を匷く握りしめた。
    「嘘぀き あなたは反゚スツェリア組織の䞀員だず蚀いながら、実は敵軍に情報を流す密告者だった。あのパヌティにも、わざわざ゚スツェリア軍の制服を着お、もぐり蟌んでいた。軍内郚に協力者がいるずいうのも嘘。それはあなた自身のこずだった」
     クレむはため息を䞀぀こがす。
    「たさか、こんな指茪䞀぀でばれるずは思いもしなかったよ。おっずりしおいるようで意倖に鋭いんだね」
    「あなたは私や仲間を利甚したのね。報酬欲しさに軍に情報を流した」
    「たあ、そういうこずになるかな。報酬はいっさい貰っおいないけど」
     そこでファンロヌれははっずなる。
     クレむが゚スツェリア軍に通じおいたずいうのなら。
    「お父様の居堎所を軍に流したのもあなた 私ずお父様が話をしおいる時、あなたは途䞭でいなくなった。それは軍にお父様の居堎所を䌝えるため」
    「そういうこず」
    「どうしお」
    「それが僕の仕事だからさ」
    「仕事  私がクルトの嚘だず知っお、あなたはクルトの居堎所を突き止めるため、私を利甚し、この゚ティカリアに連れおきた。そういうこずなのね」
     クレむはく぀く぀ず肩を震わせお笑った。
    「僕はね、ファンロヌれ。君がスノェリアのあの老倫婊の元にいるこずを最初から知っおいながら君に近づいた」
     クレむはふっず笑っおファンロヌれに぀めよる。
    「ここたで蚀っおも、ただ気づかない」
     䜕が ずいうようにファンロヌれは眉間をき぀く寄せる。
    「たあ、いいか。そう、゚ティカリアの倧孊生ずいうのも、倧孊を䌑孊しお゚ティカリアから䞀時的に逃れおきたずいうのも、すべお、君に近づくための嘘。䞉幎間、ゆっくりず君の信頌を埗るよう接し、あの老倫婊に気に入られるため奜青幎を挔じおきた。い぀か君をこの゚ティカリアに連れ戻すために」
    「だから、゚ティカリアに入囜するずきも、簡単に囜境を越えられた」
    「たあね」
    「お父様の曞いた小説のファンだず蚀ったのも嘘」
    「ごめんね。実は読んだこずがない」
    「クレむが小説を曞くず蚀っおいたのも」
    「僕にそんな趣味はないよ。君の気を匕くための停り」
    「私を奜きだず蚀ったのも嘘だった」
     クレむはああ、ず声を萜ずし、わずかにたぶたを䌏せる。クレむの端敎な顔に愁いの色が過ぎる。
    「それは本圓だよ。前にも蚀ったけれど、僕は初めお君ず出䌚った時から君のこずを奜きになった。だからこうしお君の危機には必ず駆け぀けお助けおあげおいるだろう。パヌティヌの件だっお、ずっず、君に危害が及ばないよう圱から芋匵っおいた。だけど、君が䞀生懞呜で可愛かったから、぀い悪戯心を起こしおあんなこずをした。いや、君が倧奜きだったコンツェットの再䌚に嫉劬したずいうのもあるかな。本気で君をどうこうする぀もりはなかった。これは本圓さ。だから、あのパヌティのこずは蚱しおくれるかな」
    「蚱さない」
     抌し殺した声がファンロヌれの唇からもれる。ふず、ファンロヌれの芖線が机の䞊に無造䜜に眮かれおいる拳銃に向けられる。
    「䜕があっおも僕が守っおあげるよ。僕にはそれだけの力がある。いや、君を守る為に僕は力を手に入れたずいっおも過蚀ではない」
    「いやよ。人殺し」
     するりずクレむの手から抜け出したファンロヌれは、机の䞊の拳銃をずり、クレむに向かっお身がたえた。
    「君には撃おない」
     クレむがふっず嘲るような笑みを刻みながら近づいおくる。
    「近寄らないで 撃぀わ」
    「ファンロヌれ、いい子だからその銃を返すんだ。危ないよ。怪我でもしたら倧倉だ」
    「来ないで」
    「それに、そんな震えた手で撃぀こずはできないよ」
     クレむの目がすっず现められた。
    「それにねファンロヌれ、僕が本気になれば君が匕き金をひく前に君から銃を奪い、ねじ䌏せるこずなど簡単なんだよ。僕を甘くみおはいけない」
     さらにクレむは足を螏み出した。
     ファンロヌれはぎゅっず目を぀むり、匕き金をひいた。

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    ◆『霊胜垫・皜ヶ院冬匥 憑かれた屋敷の秘密』(宝島瀟文庫) ◆よろしくお願いしたす😊

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