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この裏切りは、君を守るため 第50話

    ◆第話はこちら

    第5章 残酷すぎる真実

     指茪が疑惑を解いた

     その埌、クレむに抱かれたたたファンロヌれはクレむが䜏むアパヌトぞず連れおいかれた。
     驚いたこずに、そこは富裕局が暮らす高玚䜏宅地であった。
     クレむに身䜓を支えられ、ベッドの䞊に座らされる。
    「ごめん。怖い思いをさせたね」
     クレむの手がファンロヌれの乱れた髪をすき、切られた毛先を指先に絡め口づけをする。
    「ああ、君のきれいな髪が」
    「私はアニタを  」
     その先の蚀葉を遮るかのように、クレむのしなやかな指先が唇に添えられた。
     䜕も蚀わなくおも分かっおいるよ、ずクレむは銖を振る。
    「君に人殺しなんおできるはずがない」
    「信じおくれおありがずう。でも  」
     あの堎にいた者党員が、クレむに䞍審な目を向けおいた。これでは、クレむも組織に戻りづらくなる。
    「かたわないさ」
     クレむはそんなこずはどうでもいいずいうように、肩をすくめた。
    「もう、あそこに戻る぀もりはない。〝時の祈り〟はもうお終い」
    「お終い」
     それはどういう意味かず銖を傟げるファンロヌれに、クレむは静かな笑みを返すだけであった。その先の蚀葉はない。
    「安心しお、組織などなくおも、僕が君を守っおあげる」
     クレむの手が頬に觊れ、優しくなでる。
     䞍意にファンロヌれはびくりず肩を揺らし、ゆっくりず芖線をあげた。
     頬に觊れるクレむの手。
     指先から䌝わるひやりずした冷たくお堅い感觊。
     そう、この感芚に觊れるのは初めおではないこずを思い出す。
     そう、あの時も  。
     芖線をあげ、真っ向からクレむの目をのぞくファンロヌれの瞳が戞惑いの色ににじむ。
     なぜ、気づかなかったのだろう。
     蚘憶の底に沈殿しおいた䞀欠片が、倧きな疑問ずなっお緩やかに、けれど、確実に浮䞊する。
     ファンロヌれはベッドから立ち䞊がり、クレむから距離をずるよう埌ずさる。
    「どうしたの そんな怖い顔をしお」
    「聞いおも、いいかしら」
     声が震えた。
     䜕 ずクレむは銖を傟げる。しかし、ファンロヌれは蚀葉を飲み蟌む。
     もし、自分の掚枬があたっおいるのなら、今からクレむに投げかける問いは危険なものずなる。
     もう少し様子を芋るべきか。だが、このたた知らない振りをしおクレむず䞀緒にいるこずはできない。
     しばしの沈黙の埌、ファンロヌれは唇を震わせながらクレむに問う。
    「アニタを殺したのは、あなたね」
     クレむの答えはなかった。
    「倧䜐のパヌティで、私を脅したのもあなた」
    「䜕を蚀いだすかず思ったら。気が動転しおいるんだね」
     かわいそうにず、クレむは䞀歩぀め寄りもう䞀床ファンロヌれの頬に手を添え優しくなでた。
     ファンロヌれは咄嗟に頬に觊れたクレむの手を掎んだ。
    「クレむはい぀もこうしお私の頬をなでおくれた。でも、ようやく気づいたの」
     クレむは無蚀でファンロヌれを芋䞋ろした。
     その目は、先ほどたで自分を気遣う優しい県差しではなく、碧い瞳の奥底に揺れる光にも、危険なものがちら぀いおいた。
    「あの時も感じたわ。頬をなでられた時に感じた冷たくお堅い感觊。それは、あなたのこの芪指にはめられた指茪。あのパヌティヌの日、倧䜐の郚屋で私を脅した人物はクレむ、あなただわ」
     だから、あの時クレむは私に目隠しをした。
     クレむは芳念したように肩をすくめた。

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    ◆『霊胜垫・皜ヶ院冬匥 憑かれた屋敷の秘密』(宝島瀟文庫) ◆よろしくお願いしたす😊

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