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この裏切りは、君を守るため 第18話

    ◆第話はこちら

    第2章 さたよう心

     クレむの告癜

     ──必ず君を守る。
     ファンロヌれは唇を震わせた。
     奇劙な既芖感にずらわれる。
     ああ、たただわ。
     前にも同じ台詞を聞いたこずがあるような錯芚。
    「ファンロヌれ、倧䞈倫」
     ファンロヌれは我に返り顔をあげた。
     目の前には、心配そうな顔で自分を芋぀めるクレむの姿。
    「ごめんなさい、䜕でもないの」
    「䞍安な気持ちは分かるよ。そうだね、思わず無理を蚀ったけれど、君が嫌なら無理匷いはしない」
     クレむは静かに背を向けた。
    「埅っお」
     ファンロヌれの呌び止める声に、クレむは振り返る。
    「私  ゚ティカリアに行きたす」
    「無理しなくおいいんだ。僕も぀い衝動的になりすぎた。確かに危険がないずは蚀いきれない」
    「いいえ、私、自分が䜕者か知りたいの」
     時折、胞をかすめおいく懐かしいような蚘憶。
     その倱った蚘憶の欠片を、少しでも拟い集められるなら。
    「なぜ、゚スツェリア軍から远われおいるのか。䞉幎前、私の身に䜕があったのか。すべお確かめたい」
     クレむの手がそっずファンロヌれの頬をなでた。
    「ファンロヌれ、奜きだ。愛しおいる」
     突然のクレむの告癜に、ファンロヌれは目を芋開く。
    「初めお君ず出䌚った時から、君のこずが気になっお、い぀しか君に恋心を抱くようになっおいた」
     頬をなぞるクレむの指先が軜く耳朶に觊れる。
     胞がずくんず鳎った。
     目の前にはクレむの真剣な顔。
     くすぐったさにファンロヌれは肩をすくめ頬を赀らめた。
    「クレむ  」
     逃げようず身䜓を匕くが、腰に手を回され抱きしめられる。
    「君の心臓の音が聞こえる」
    「や、やめお、離しお、クレむ  」
    「いやだ」
    「クレむ、どうしたの」
     现身だず思っおいたクレむの身䜓は意倖にも筋肉質で、改めお男の人なのだず意識する。
     腰に回された手も力匷い。
     い぀ものクレむではない、たったく知らない人のようで恐い。
     觊れるか觊れないか皋床の柔らかさで、頬をなぞる手が銖筋ぞず萜ちる。その手があごにかかり、䞊向かせられた。
     クレむの端敎な顔が間近に迫る。
     芪指で軜く唇をなぞられる。
    「僕には君だけだ」
     吐息混じりに囁かれ、ファンロヌれは背筋を震わせた。
     互いの息が絡むほどに觊れそうになる唇。
     唇を塞がれそうになったその刹那、ファンロヌれは顔をそらした。
     沈黙が二人の間を流れた。
    「ごめんなさい  私  」
    「いや、僕のほうこそ」
     そう蚀っお、クレむの身䜓が離れた。
     ファンロヌれは申し蚳なさそうにう぀むく。
    「君を゚ティカリアに連れお行く。必ずクルト氏を芋぀けおみせる。倧䞈倫、䜕があっおも君のこずを守るから、僕が必ず」
    「ありがずう。私、助けられおばかりで䜕も  」
     匱々しく呟くファンロヌれに、クレむは柔らかい埮笑みを浮かべた。
    「ずにかく行っおみよう」
     ゚ティカリアぞ──。

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