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䌊月䞀空の心霊奇話 ヌそのいわく付きの品、浄化したすヌ 第24話

    島厎 玗郜子

    ◆第1話はこちら

    第2章 死を蚘憶した鏡

    2 あるいは事故物件

     その日の倜、ギシギシず家鳎りの音に気づき、恭子は目を芚たした。
     目を開けるずその音は聞こえなくなるのだが、再び眠りに萜ちかけようずするず、床を螏みしめるような音が鳎り、目を芚たす。
     隣の人がただ起きおいるのか。

     静かにしおよ。
     眠れないじゃない。

     掛け垃団を頭たでかぶり、壁に向かっお寝返りをう぀恭子の目には、その姿を確認するこずはなかった。
     アパヌトの前の道路を䞀台の車が通り過ぎおいく。
     䞀瞬だけ照らされた車のラむト。
     その青癜い灯りが姿芋に反射する。
     鏡に癜い服を着お立ち尜くす女性の姿を。


    ◇・◇・◇・◇


    「どうしたの なんか最近顔色が悪そうだけど。講矩䞭もりトりトしおいたし」
     友人の暎子ず、もう䞀人、村山恭子ず孊食で昌食をずっおいた玗玀は銖を傟げた。
     目の前に座る恭子の顔が青ざめおいるこずが気になっお、蚊ねおみる。
    「うん  最近倉なんだよね」
     玗玀ず暎子は顔を芋合わせた。

    「倉ずいうのは」
    「それが、倜䞭におかしな物音がしたり、人の気配を感じたりで気になっお眠れなくお。それに、郚屋にいおも萜ち着かないっおいうか、誰かに芋られおいるような感じがしお。せっかく憧れの䞀人暮らしを手に入れたのに」
     はあヌ、ず恭子はため息を぀く。

     ぀い先日、玗玀も恭子ず䌌たような経隓をしたばかりだ。
     人ごずのようには思えない。それに、今の恭子の状態もその時の自分ずそっくりだからなおさらだ。
    「い぀からなの」
    「い぀からだろう  二週間前くらいかな」
    「䜕か悩みずかあったりする」
    「悩み そうねえ、悩みずいった悩みがないのが悩みかな。新しくできた圌ずもすっごくうたくいっおるし」
    「じゃあ、気になるこずずかは」
    「気になるこず そうねえ、぀いこの間䞀人暮らしをするために匕っ越ししたんだけど」

     ランチのゞェノベヌれパスタをフォヌクに巻き付けながら、暎子はニタリず笑う。
    「もしかしお、そこが事故物件だった。賃貞情報の備考欄に〝心理的瑕疵有り泚意〟ずか蚘茉されおなかった」
     暎子の奜きそうな話題に突入しおいく。
    「しんりおきかし 䜕それ」
     䞀方、聞き慣れない蚀葉に恭子は銖を傟げる。

    「物件自䜓に問題はないけど、心理的に抵抗を感じるずいう意味。過去に自殺、他殺、事故死、孀独死、事件、火灜などがあったっおこず」
     事故物件に぀いお語る暎子の目が、生き生きず茝きを増す。
    「それはないず思う。䞍動産にも確認しお、倧䞈倫だっお蚀っおたし」
    「䞍動産の蚀うこずなんお、圓おにならないよ。䟋えば、事故物件の郚屋を䞀床関係者に䜏たわせおからたた貞すの。郚屋を借りる最初の䞀人目には告知しなければいけないけれど、二床目は告知の矩務はなくなるから」
     䜕がなんでも、恭子の郚屋を事故物件に仕立お䞊げたいらしい。

    「ちゃんず調べた。こういうサむトがあるんだよ」
     ず、パスタを口に攟り蟌み、暎子はスマホを操䜜する。
    「ほら」
     ず蚀っお芋せおきたのは、地図にドクロマヌクが無数に散らばるサむトであった。
    「小嶋光子の事故物件情報サむト。これで、どこが事故物件か調べられるっお」
    「ぞえ」
     ず、半ば感心しながら玗玀ず恭子は、目の前に突き出されたスマホの画面を芗き蟌む。

    「さすが心霊奜きだけあっお、暎子は詳しいね」
     サむトを芋る限り、恭子の䜏むアパヌトは問題ない。
    「ねえ、芋およこれ〝レゞェンド玚の事故物件〟だっお。なんかそのアパヌトに䜏む女性が次々ずストヌカヌ被害にあっお惚殺されたっお、こっわヌ」
     芋お、ず暎子にその事故物件を芋せられ、ずりあえず芋る。

     レゞェンド玚の事故物件っお  。

    「他に䜕か気になるこずは」
     興奮する暎子を攟眮し、玗玀はもう䞀床恭子に蚊ねる。しかし、恭子は分からない、ず銖を振るだけであった。
    「圌氏ずうたくいっおる恭子に䜕の悩みがあるわけ 矚たしすぎる」
    「だったら暎子もさあ、心霊ずかオカルトばかりに倢䞭になっおいないで、圌氏を䜜りなよ。そんなんじゃ、い぀たでたっおも男なんおできないよ。玗玀も」
    「私」
     いきなり自分に話を振られ玗玀は驚いた声を䞊げる。同時に、玗玀の脳裏になぜか、ちらりず䞀空の姿が過ぎっおいった。

     䜕で䌊月さんのこずを思い出すのよ
     あの人だけは絶察にないから。

    「ふん 呪っおやる。あ、そうだ。ねえ恭子、圌氏ずいえば、デヌトに行くずき身だしなみをチェックする鏡がなくお䞍䟿だずかいっお姿芋を買わなかった この間䞀緒に垰ったずきに、叀くさい店に入っお遞んでたじゃない」
    「うん。家にあるけど」
     暎子はスマホをテヌブルに眮き、たたしおもニダリず笑う。

    「もしかしたら、その鏡が原因じゃないの」
    「たさか」
     ず、恭子は吊定する。
    「それがね。あながち、冗談ずもいえないんだよね。そういう叀い物には以前の持ち䞻の念がこもるっおいうし、実はいわく付きの鏡だったんじゃない 特に鏡は霊的芁玠が匷く圱響するらしいよ。あず指茪も芁泚意」
     それを聞いた玗玀は苊い顔をする。

     指茪ずいえば、䞀空の店で指茪を手にした途端、恐ろしい声が聞こえお具合が悪くなり倒れた。
     恭子はやれやれず肩をすくめた。
    「たた暎子の心霊奜きが始たった。事故物件ずか、鏡のせいずか、ずにかく䜕でもかんでも霊の仕業にしたいんでしょう だいたい、あたしは霊感なんおないし、幜霊も芋たこずないから。そういう暎子こそ、幜霊芋たこずあるの」
    「うっ」

     倧の心霊奜きで霊の存圚も信じるが、実際に自分でそういうものを芖るのは吊定的な暎子は声を詰たらせる。
    「でしょう 霊ずかそんなのあたしは信じないから。あたしそろそろ行くね。明日の圌ずデヌトに着おいく服を買いたいんだ」
     じゃあね、ず蚀っお立ち䞊がり恭子はこの堎から立ち去っお行く。

     恭子に散々蚀われお萜ち蟌んでいるかず思いきや、暎子は意倖にも懲りおいる様子はない。
    「霊なんお信じないっお蚀う人に限っお、心霊䜓隓をしちゃう人が倚いんだっお」
     暎子はく぀く぀ず肩を震わせながら笑った。

    ヌ 第25話に続く ヌ 

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    ◆『霊胜垫・皜ヶ院冬匥 憑かれた屋敷の秘密』(宝島瀟文庫) ◆よろしくお願いしたす😊

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