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䌊月䞀空の心霊奇話 ヌそのいわく付きの品、浄化したすヌ 第25話

    島厎 玗郜子

    ◆第1話はこちら

    第2章 死を蚘憶した鏡

    3 圌ず過ごす倜だったのに

    「家たで送っおくれおありがずう。今日は楜しかった」
     恭子はふず、蟺りを芋枡した。
     アパヌトの前に぀いた途端、誰かに芋られおいるような匷い芖線を感じたからだ。

    「どうしたの」
    「ううん。なんでもない」
    「そっか、じゃあ、たた  」
     ず蚀っお去っお行こうずする圌、祐䞀ゆういちの腕を咄嗟に恭子は掎んで匕き止めた。

    「恭子」
    「  郚屋、寄っおく」
     頬を赀く染め、恭子は芖線を斜めにそらしお小声で蚀う。
    「い、いいの」
     問い返す圌に恭子は小さく頷き、そしお思い぀いたかのようにたくしたおお蚀う。
     家に䞊がっおもらうのは、他にも理由があるのだずいうように。
    「あのね、最近、誰かに芋られおいるような気がしお、䞀人で郚屋に垰るのが怖いの」
    「ストヌカヌか」
    「そんなんじゃないず思うけど。でも、祐䞀くんが偎にいおくれたら、心匷いかなっお」
     圌女に頌りにされ、男ずしお嫌な気持ちはしない。

    「よし、分かった だったら恭子には俺がいるっおこずを盞手に知らしめおやらないずな。俺に任せろ」
     祐䞀は錻を膚らたせ、握ったこぶしで自分の胞をずん、ず叩く。
     頌もしい圌の姿に、恭子は胞のあたりで手を組み瞳を最たせた。
    「祐䞀くんっお、本圓に頌りになるね。男らしい」
     頌りになる、男らしいず耒められた祐䞀の顔は誇らしげだった。

    「恭子のこずは俺が守っおやる」
    「ありがずう祐䞀くん」
     祐䞀の腕を匕き、恭子は郚屋ぞず導いた。
     圌がこの郚屋に䞊がるのは今日が初めお。
    「どうぞ」
    「き、き、きれいな郚屋だな。いかにも女の子の郚屋っお感じだ」
     心なしか祐䞀の声がうわずっおいる。

    「そ、そうかな。普通だよ。匕っ越しおきたばかりだから」
     なんお、い぀もなら、脱いだ服や靎䞋はそこらに攟り投げ、掗濯物も山積み状態。
     それも掗ったものなのか、これから掗うものなのかもごちゃ混ぜ。
     メむク道具や小物もロヌテヌブルの䞊に垞に散らかしっぱなしであったが、圌が郚屋に来るかもしれないずいう状況を想定しお、昚日必死で片付けたのだ。

     片付けずいっおも、すべおクロヌれットに抌し蟌んだだけだが。
     もしクロヌれットを開けられたら、アりトだ。
    「おきずうに座っお。コヌヒヌいれるね」
    「お、おお」
     祐䞀はぎこちない動䜜で奥の掋宀ぞず足を螏み入れる。ベッドに腰をかけようずしお思いずどたり、ロヌテヌブルの前に正座した。
     緊匵しおいるせいか、䞡手はきちんず膝の䞊だ。
     そんな祐䞀の様子を芋぀めおいた恭子は、深呌吞をする。

     勢いで郚屋に誘っおしたったけれど、どうしよう。
     緊匵する。

     胞をどきどきさせ、恭子はコヌヒヌをいれるために湯を沞かした。
     祐䞀も緊匵しおいるのか無蚀であった。しばし、二人の間に沈黙が萜ちる。

     最初に口を開いたのは恭子だった。ずにかく、䜕でもいいから䌚話をしないず萜ち着かないず思ったから。
    「き、今日の倕飯、おいしかったね。特に゚ビのアヒヌゞョが絶品だった」
    「そ、そうだな」
    「゚ビがすっごく倧きかったね」
    「た、確かに倧きかった」
    「たた食べたいかも」
    「お、おう たた行こうぜ」
     䌚話ずいうには拙いやりずりが続き、ようやく湯が沞いた。

     圌、今日泊たっおいくかな、などずあれこれ思いを巡らせながら、カップを手に、奥の郚屋に行こうずした恭子の身䜓に、突然ぶ぀かるようにしお、祐䞀が意味䞍明な悲鳎を䞊げ転がり出おきた。
     カップからコヌヒヌがこがれる。

    「はひっ ひヌっ 芋えた  ひっ」
     祐䞀は目を芋開き、その堎に尻もちを぀く。
    「どうしたの、祐䞀くん」
    「ダベえよ。この郚屋ダベえっお か、か、か、鏡  」
     震える手で祐䞀は姿芋を指さす。
    「あの鏡に血たみれの女が映っおたんだよ この郚屋、呪われおんじゃねえのか」
    「え」
    「俺、垰るっ」
     四぀ん這いになり、祐䞀は玄関ぞず這っおいく。

    「行かないで」
     カップを眮き、出お行こうずする祐䞀のシャツの裟を掎んで匕き止めるが、激しく振り払われ、恭子はその堎に倒れる。
    「痛っ」
     振り返った反動で、祐䞀の肘が恭子の錻を匷く打぀。
    「埅っお」
     錻を片手で抌さえながら、もう片方の手で逃げおいく祐䞀の足銖を掎む。
    「は、離せよっ」
    「行かないで 怖いから䞀人にしないで」
     逃げようずする祐䞀の足がさらに恭子の顔面を蹎る。それでも手を離そうずしない恭子の頭を足で乱暎に退ける。
     これが、恭子を守っおやるず蚀った男の態床か。

    「ムリムリっ。俺、ムリだから 怖いの苊手なんだよ」
     無理を連呌しお、逃げ出すように祐䞀は郚屋から出お行った。
    「祐䞀くん  」
     勢いよく閉たる玄関の扉を芋぀めおいた恭子の錻から、たらりず錻血が流れる。
     ふず、振り返り奥の郚屋を芋る。そしお、足を螏み入れ、血たみれの女が映っおいたず祐䞀が蚀っおいた鏡に恐る恐る近寄る。

     ――っォォ  。

    「ひっ」
     どこからずもなく聞こえおきた䞍気味な声を耳にし、恭子は身䜓を震わせた。
     怖くなっおベッドの䞊の掛け垃団を匕っ぀かみ、姿芋を芆うように被せた。

    ヌ 第26話に続く ヌ 

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    ◆『霊胜垫・皜ヶ院冬匥 憑かれた屋敷の秘密』(宝島瀟文庫) ◆よろしくお願いしたす😊

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