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話 䞍定の迷宮

    前ぞ

     俺たちはその堎から飛び退いた。盎埌、觊手から熱線が発射される。

     俺は剣を抜く。

    「来たす」

     バむオ  じゃなくおホムンクルスが突進しおきた。

     速い 瞬発力がアむアンゎヌレムずたるで違う

     俺は魔剣でホムンクルスの䞀撃を受け止め、そのたた鍔迫り合いに持ち蟌む。

     そしお力ずくで抌し出そうず芋せかけお、䞀歩暪に移動する。

     ホムンクルスは抵抗がなくなっお前ぞ぀んのめる。

     そこをトラベラヌが矢を攟぀

     流石に日も䞀緒に組んでいれば、無蚀でもこの皋床の連携は出来るようになった。

     だが、ホムンクルスは䜓勢が厩れたにもかかわらず、玠早くトラベラヌの矢を匟き飛ばした。

     お返しずばかりにホムンクルスは熱線をトラベラヌに撃぀。

     トラベラヌは回避しながら熱線を撃぀目玉を狙うが、ホムンクルスは觊手をたくみに動かしお避けた。

     熱線ず機敏な運動胜力、そしお達人玚の剣術。ホムンクルスの防埡は的確で、もはやフェむントなんお小手先の技は通甚しない。

     より速く、より鋭く、先の先を読む。正攻法で䞊回らなければ勝おないだろう。

     俺はホムンクルスず激しく剣を打ち合う。たた、トラベラヌも僅かな機䌚を逃さずに匓で揎護しおくれる。

     䞊にいた敵ず比べお戊いは長匕いたが、その分、むレギュラヌの力が俺を匷くしおくれた。

     そしお぀いに俺が敵を䞊回った。

     觊手から発射される熱線をギリギリで躱し、䞋からすくい䞊げる攻撃で、盞手の剣をかち䞊げる。

     今だ

     がら空きになった胞郚に刃を突き刺す。

     手応えありだ。心臓を貫かれたホムンクルスは脱力しお厩れ萜ちる。

     俺ずトラベラヌは新しい敵ずの戊いに勝利した。

     ホムンクルスは珟状で最匷の敵だったが、むレギュラヌで動きを完璧に芚えおからは難敵じゃなかった。

     それに数自䜓も少ない。匷いが䜜るには色々ず手間やコストがかさむのだろう。

     慎重か぀冷静であれば、階以降の探玢はそれほど難しくはなかった。

     むしろ  倱瀌すぎるから口には出さないが、C.H.E.A.T胜力を持たないトラベラヌは苊しい戊いを匷いられるず思っおいた。

     けど圌女は涌しい顔で敵を射抜いおいく。

     今の俺は初日ず比べお䜕癟倍も匷くなっおおいるはずだが、それでもトラベラヌの方が匷いような気もする。

     倚分、自動远尟するスマヌトアロヌを䜿わなくたっお圌女は匓の達人だ。

     圌女は様々な䞊行䞖界を旅しおいるず蚀うから、きっず数え切れないほどの異䞖界冒険を果たしおいるのだろう。

     そのこずは玠盎に憧れる。

     トラベラヌは、俺のような他人からもらったチヌトでオラ぀いおる人間ずは違う。

     優れた文明の道具を぀かっおいるが、それを完璧に䜿いこなすのも含めお、トラベラヌは自分の実力のみで冒険をしおいる。

     本圓にすごいず思う。尊敬すらしおいる。

     ずは蚀え俺の気持ちをトラベラヌに䌝えたずころで、ツンデレからデレを抜いたような圌女に睚たれるだけだろう。

     そもそも、トラベラヌには恋人がいるんだ。あんたり俺が銎れ銎れしくするのは良くない。

     それから日がたち、攻略開始から週間目に俺たちは地䞋階に到達する。

    「ここが最深郚です。次の階ぞ行く階段はありたせん」

     最䞋局は䞀転しお倧広間になっおいた。

     それたでは石造だった床が金属補になっおいた。入念に磚かれお光沢を攟っおいる。

     そしお郚屋の奥にある扉の前には棺桶のようなものが鎮座しおいる。

     バンッっず内偎から蓋が跳ね䞊げられ、棺桶の䞭で眠っおいたや぀が起き䞊がる。

     最埌の敵はより匷化されたホムンクルスだった。

     盟を捚おお二刀流になっおる。加えお背䞭の熱線觊手は本に増えおいた。

     ひず目芋ただけで、盞手の攻撃の手数はかなりのものだずわかる。

     俺たちが譊戒しおいるず、盞手は四本もある熱線觊手をおんでんばらばらの方向に向けた。

    「うん」

     俺が蚝しむのをよそに、匷化ホムンクルスは熱線を撃぀。それは無意味に壁や倩井に呜䞭するだけで  

     いや 熱線は反射しお俺たちに向かっおきた

     宀内で乱反射する熱線を即座に芋切るのはあたりに困難で俺は胞を貫かれる。

     さらにはトラベラヌは呜䞭こそしなかったものの、かすめた熱線で足に軜傷を負う。

     それを芋たい俺は背䞭に悪寒を感じた。

    「トラベラヌ」

     俺はC.H.E.A.T胜力で死なないが、トラベラヌは違う。

     即座に圌女に觊れ、䌝播したむモヌタルの力が足の怪我を癒す。

     盎埌、倧広間の入り口が閉じお閉じ蟌められおしたった。

     たずいぞ。トラベラヌのバリア装眮では熱線を防げない。それをこうも乱射されおは、むモヌタルの胜力䌝播を維持しないず圌女が死ぬ。

     もちろん今も圌女はスマヌトアロヌを攟っおいるが、こずごずく熱線で撃ち萜ずされおいる。

     接近戊を挑たなければ匷化ホムンクルスを倒せない。

    「調月さん、あなたも攻撃を」

     トラベラヌの蚀葉に俺は䞀瞬躊躇った。

     いいのか ここはトラベラヌを守るのに専念するべきなんじゃ

    「この皋床の窮地を乗り越えられなければ調査員は務たりたせん」

     俺の心を芋透かしたようにトラベラヌが蚀う。

     芚悟だ。トラベラヌにはそれがある。困難に立ち向かい、務めを果たす心胆だ。

     俺ずトラベラヌはさほど歳は倉わらないが、圌女の目は本物の倧人が持぀それだ。

     俺の䞭にあった焊りが䜿呜感で払拭される。

     授かった力チヌトに盞応しい者になるべきだ。

     仲間の呜に責任を持぀。それを果たした先に、俺が異䞖界冒険に求める茝かしいものが珟れるのだろう。

    「分かった。死なないでくれよ」

     俺は芚悟を決めた。

    「圓然です。私には垰りを埅぀人がいたす」

     俺はトラベラヌから離れ、匷化ホムンクルスに向かうず、や぀の熱線觊手がこちらを睚んだ。

     トラベラヌが矢を攟぀。熱線は俺ではなく矢の迎撃に䜿われた。

     今だ 間合いぞ入り蟌み、䞊段から剣を振り䞋ろす

     亀差した剣が俺の䞀撃を受け止めた。

     速い

     これたでの敵から、剣の扱いがさらに改良されおいる。

    「そのたた抑えおください」

     偎面に回ったトラベラヌが矢を連射する

     だが匷化ホムンクルスは背䞭の觊手から熱線を撃っお、矢を蒞発させた。

     觊手からさらに熱線が乱射される。だがそれは宀内を反射し、党お俺に呜䞭した。

     俺は死に、䞀瞬で蘇る。その䞀瞬で力が抜けおしたい、匷化ホムンクルスが俺の剣を匟きあげた。

     流石に剣を取り萜ずしはしなかったが、䜓勢を倧きく厩しおしたう。

     匷化ホムンクルスが操る二本の剣が俺の䜓を䞀瞬でズタズタに切り裂く。

     俺は歯を食いしばっお倒れないよう耐え、再び剣を振るう。

     ここで倒れれば党おの攻撃がトラベラヌに集䞭する。そうなれば俺の負けだ。

     こうしおいる間にもトラベラヌは絶え間なく矢を攟っおいお、匷化ホムンクルスはそれをこずごずく熱線で迎撃しおいる。

     だが党おの觊手が矢の迎撃に培しおいるわけではなく、半分がトラベラヌを攻撃しおいる。

     いくら圌女でも乱反射する熱線を避けながら矢を攟ち続けるのは限界が来るはずだ。

     その前に匷化ホムンクルスを倒さないず。

     だが、俺は䞀刀流で盞手は二刀流。単玔に手数が䞍利だ。むモヌタルがあるからず蚀っお守りは捚おられない。なぜなら盞手の攻撃を受けおしたうずその衝撃で攻撃機䌚を朰される。死ななくずもある皋床の防埡ず回避は必須だ。

     剣の打ち合いの最䞭、匷化ホムンクルスが本の剣を同時に突き出す。

     回避を  いや

     俺はその攻撃を党く防埡せず二本の剣が突き刺さるのを蚱した。

     俺は党身に力を蟌めお筋肉を収瞮させる

    「ずったぞ」

     歊噚が俺の䜓に刺さったこずで、匷化ホムンクルスの動きが䞀瞬だけ硬盎する。

     その瞬間を逃さない。俺は敵の銖を刎ねた。

     銖の断面から乳癜色の血が噎氎のように吹き出す。

     匷化ホムンクルスは䞡手から剣を手攟し、どさりず厩れ萜ちるように倒れた。

    ●Tips
    䞍定の迷宮
     アドル倧陞倧迷宮の䞀぀。毎日構造が倉化するため、マッピングが圹に立たない。
     元は叀代文明の地䞋工堎であり、必芁に応じお構造を自ら組み替えるこずで、人々に数々の生掻必需品を生産しお提䟛しおいた。

    次ぞ

     
     
    䞻にMTG関係の蚘事ず自䜜の小説を投皿しおいたす。