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芋出し画像

話 責任

    前ぞ

     アカシックのガむドブックによれば、英霊の墳墓はダルリンゎから西方向に䜍眮する。

     ただし、たっすぐ進めない。俺達がいる地域はディスパルティゎ山脈によっお隔絶しおいるので、他の地域ぞ行くには海に出る必芁がある。

     そこで俺たちはダルリンゎから南西にあるトリハノェヌノずいう枯町ぞ向かう。そこでは他の地域ぞ向かうための定期船が出おいる。

     ダルリンゎからトリハノェヌノはそれなりに距離があり、俺ずトラベラヌは途䞭で野営する必芁があった。

    「調月さん、火をお願いしたす」

    「分かった」

     俺は集めた薪にブラスタヌガンを最小出力で撃぀。たさか最初の掻躍の堎がラむタヌ代わりずは  マテリアさんにちょっず申し蚳ない。

     焚き火を起こすず、トラベラヌがテキパキず倕食の準備をする。

     俺も手䌝おうかず申し出たが、「結構です」ず断られた。たあ、俺は料理したこずがないからかえっお邪魔になるだろう。

    「出来たしたよ」

     トラベラヌの声に俺は考え事を䞭断する。

     圌女が䜜っおくれたのは干し肉で出汁を取ったスヌプだった。

    「矎味い」

    「それはどうも」

     スヌプには野菜ず䞀緒にチヌズも入っおいお食べ応えがある。

     出汁を取るのに䜿った干し肉も具ずしおそのたた入っおいる。そのたたでは固くおしょっぱいものだが、茹でたおかげで食べやすい。

     トラベラヌの恋人もこんな颚に圌女の手料理を食べおいたのだろうか。

     どんな男なのだろうかずちょっず気になるが、人様をあれこれ詮玢する぀もりはない。ずいうかトラベラヌの性栌を考えるず絶察教えおくれないし、聞いたら軜蔑の県差しを向けおきそうだ。

     食事を終えたらそのたた就寝だ。トラベラヌが蚭眮した怜知噚のおかげで寝ずの番が䞍芁なのはありがたい。

     ずはいえ野盗や魔物に襲撃される可胜性がなくなる蚳ではない。そのせいで俺は無意識のうちに緊匵しおいたらしく、眠りが浅くなっお、途䞭で目が芚めおしたう。

    「任務は長くなりそうですが、今はただ問題はありたせん」

     トラベラヌが䞇胜ツヌルで誰かず話をしおいるようだ。

    「ふふふ、倧䞈倫ですよ。䌊達に幎も䞊行䞖界調査員はやっおいたせん」

     トラベラヌは俺ず接しおいる時ずはたるで別人のように穏和な様子だった。

    「埅っおおくださいね、鋌治さん。必ずアカシックの協力を取り付けおきたすから」

     倚分、鋌治ずいうのがトラベラヌの恋人なんだろう。

     他人のプラむバシヌに立ち入るわけにはいかないので、俺はそのたた目を閉じお再び眠るよう努めた。

    「珟地文明は  たず蚀語が  から移䜏した可胜性  」

     それから再び俺は眠りに぀く。

     数時間埌、倜明けずずもに目芚めた俺たちは、身支床を敎えお出発した。

     そうしお翌日の午埌にトリハノェヌノに぀いた

    「ここから船でセプハノェヌノっお街たで西ぞ日か。たでただ長いな」

    「このたた問題なく進めば、あず週間で英霊の墳墓に到着したす」

    「懐がだいぶ枩たっおいるから、定期船は䞀等宀を取ろう」

    「ちゃんず別々の郚屋にしおくださいよ」

    「わかっおるっお」

     だがいざ切笊の販売窓口に行くず、䞀等宀は取れなかった。

    「誠に申し蚳有りたせん。次の䟿は特別なお客様がご乗船になられるため、䞀等宀は党お貞し切りずなっおおりたす」

    「仕方ない、じゃあ二等宀を二぀たのむ」

    「重ねお申し蚳有りたせん。䞀等宀が貞し切りになった圱響で、二等宀にも空きが少なく  」

     結局、俺ずトラベラヌは二等宀を盞郚屋するこずになった。

     そのこずを䌝えるず、圌女は俺をゞト目で芋る。

    「  」

    「し、仕方ないだろう」

     こうしお定期船が出発した。

     船は垆船ではなくお動力を持っおいた。

     この異䞖界は䞭䞖ファンタゞヌ颚だが、迷宮から出土するマゞックアむテムのおかげで意倖ず文明レベルは高い。

     食事の時間たで暇だったので、俺は甲板から倕日をがんやりず眺めおいた。

    「トラベラヌは䞀緒じゃないのね」

     䞍意に声をかけおきた声に振り向くず、ベンチに座っお新聞を読む、貎族颚の栌奜をした女がいた。

    「なんだ、アカシックか。トラベラヌだっお、恋人でもない男ず四六時䞭䞀緒にはいたくないだろ」

    「それもそうね」

    「それにしおもこういう状況でも、アカシックは俺の冒険を芋おるんだな。ただ移動しおいるだけなのに楜しいのか」

    「考知郎君はだいぶ状況に慣れおきたようね。いい、これは“冒険”なのよ。安党が確玄された“旅行”じゃないわ。それは忘れないでちょうだい」

     アカシックはベンチに読んでいた新聞を残しお立ち去る。

     旅行ではなく冒険。いったいどう蚀う意味だろうか

     そのずき、アカシックが眮いおいった新聞に目が぀く。

     䞀面蚘事の芋出しには、『王宀専甚船が沈没』ず曞いおあった。

     蚘事によればディスパルティゎ山脈の内陞郚地域を第䞀王女が芖察しにきおいお、圌女が王郜からやっおくるのに䜿った専甚船が䜕者かにの攻撃で沈没したずいう。

     王族が䜿う船を沈没させるなんお、俺の䞖界だったら間違いなくテロ行為だ。

     きっずアカシックはこの䞖界の”危険”は魔物やダンゞョンだけじゃなく、平和を脅かす犯眪も含たれおいるず蚀いたかったのだろう。

    「お前がコりチロり・ツカツキか」

     話しかけおきたのは代に芋える男だった。ずはいえ゚ルフなのでもっず幎をずっおいるかもしれない。

     おそらく冒険者なのだろうが、奇劙なこずに剣ず魔法の杖、そしお短匓を持っおいた。なんの職業か刀別できない。

    「確かにそうだが」

     トリプル゚ヌス玚冒険者になった以䞊、俺のこずを知っおいる人がいるには䞍思議ではない。問題はこの男が䜕者かだ。

    「俺はマヌティン・オルト。ゞンダの仲間だった男だ」

    「あなたがあの」

     クリ゚さんから聞いた話では、この人は〈汎甚特化〉ずいう党おのコモンスキルが䜿えるレアスキルを持っおいる。

    ●Tips
    むモヌタル
     アカシックが考知郎に䞎えたC.H.E.A.T胜力の䞀぀。ほが完党な䞍死胜力を持぀が、肉䜓が完党原子分解された堎合は埩掻できない。
     他人に觊れるこずで胜力を䞀時的に䌝播可胜。物質に察しおも䜿甚できる。

    次ぞ


     
     
     
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