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芋出し画像

話 責任

    前ぞ

     「お前のこずはクリ゚から聞いおいおね」

     マヌティンさんは手すりに寄りかかりながら海を眺める。

    「お前が来おくれたおかげで、圌女はようやく前に進めた。ありがずう」

    「俺は蟛い事実を突き぀けただけです。もっず䞊手い䌝え方があったかもしれない」

    「どうやったっお蟛いのは倉わりないさ。それでも心を壊死させたたたよりはマシだ」

     俺たちの目の前に枡り鳥が珟れる。船ず䞊行しお飛ぶその鳥は、カモメに䌌おいるがその矜根は日光の圓たっお色に茝いおいた。

    「ずころでコりチロり、お前の仲間はどうしたんだ たさか䞀人ずいうわけでもないだろう」

    「船が぀くたではお互い自由行動っおこずにしおいたす。぀い最近知り合ったばかりなので接し方が分からなくお」

    「分かるよ。ゞンダず俺達もそうだった。最初はギクシャクしたものさ」

     マヌティンさんは苊笑いする。

    「別にそこたで難しく考えなくおいい。ようは互いに足を匕っ匵り合わなければそれで良いんだ。ゞンダだっお、俺達ずパヌティヌを組んだばかりの頃は、最初から絆を結がうず努力しなくおも良いずいっおいた」

     意倖だった。俺の知る仁也さんは、他人に銎れ銎れしい態床は取らないものの、かずいっお人の和を軜んじるような人じゃない。

    「パヌティヌに信頌関係ずかは必芁では」

    「もちろんそのずおりだ。だが、パヌティヌは遊び友達じゃない仕事仲間だ。俺たち冒険者たちにずっおの信頌ずは、仕事をきっちり務めるこずによっお培われる」

     冒険者ずは遊びではなく仕事である。

     その事実ず同時に、俺は自分が仲間を望たなかった理由に気づいた。

     仲間の呜の責任を背負いきれる自信がなかったからじゃない。呜の責任を背負っお、遊びを仕事にしたくなかったんだ。

     今ならトラベラヌずの心の距離の原因が分かる。俺は遊びで冒険しおいたが、圌女は仕事のために冒険しおいた。

     ツンケンずした態床を取られるのも圓然か。トラベラヌは恋人ずは違う男のヒロむン圹をやらされおいるのを怒っおいるんじゃない。冒険をただの嚯楜ずしか思っおいない俺に怒っおいたんだ。

     この時、俺の䞭から異䞖界冒険に察する浮぀いた気持ちは消えた。

    「たしかにそうですね。今は䜙分なこずを考えず、やるべき事をやるのに専念したす」

     でも、異䞖界冒険したい倢そのものは捚おない。それたで捚おたら俺はなんのために、ここにいるのか分からなくなっおしたう。

     なにより、トラベラヌは自分の仕事を果たすために、俺の異䞖界冒険を成功させなければならない。遊びで始めた事ずは蚀え、途䞭でやめおしたったら圌女に察しおあたりに䞍誠実だ。

    「それで良い。その気持さえ忘れなければ、お前ずお前の仲間の間にいずれ信頌は生たれるさ」

     俺ずマヌティンさんが話しおいるず、暪合いから誰かが声をかけおきた。

    「マヌティン殿」

    「ルドルフ、久しぶりだな。王郜に務めるお前が䜕だっおこんな所に 䌑暇か」

    「いえ、たさに仕事䞭でしお」

    「ここでか」

     マヌティンさんが蚝しむ。このルドルフずいう男が蚀う仕事ずは本来こんな堎所では行わないかのようだ。

    「倱瀌ですが、そちらの方は」

    「ゞンダの芪戚だ。信甚できるや぀だよ。少なくずもクリ゚がゞンダの剣を譲る皋床には」

    「勇者の剣の継承者ずは ならばマヌティン殿ず䞀緒にお願いしたい事がありたす」

    「それは䞀䜓」

     俺が尋ねるずルドルフは呚囲の目を気にするような玠振りを芋せる。

    「ここで話すのは郜合が悪い。申し蚳ないが、我々が貞し切った䞀等宀の方ぞ  」

     その時、船銖付近で爆発が生じ、船が激しく揺れた。

    「くそ 恐れおいたこずが」

    「近衛兵のお前がいるっおこずは、この船に姫様が乗っおいるんだろう」

     マヌティンさんの問いにルドルフが答える。

    「そうだ。ディスパルティゎ山脈内陞郚の芖察されおおられたのだが、䜕者かに王族専甚船を沈められ、仕方なくこの船で王郜ぞお戻りになられる予定だった」

     䞀等宀を党郚貞し切った特別な客ずはお姫様だったのか。

     ならさっきの爆発はその人を狙ったものだろう。

    「聞こえるか お前を手に入れるためにあの䞖から垰っおきたぞ」

     䜕らかの方法で拡倧された声が䞊から響いおくる。

     芋䞊げるず空䞭に静止した人の姿があった。

    「銬鹿な 奎は死んだはずだ」

    「䞀䜓あそこにいるのは誰なんです」

     マヌティンさんは襲撃者の名を口にする。

    「あい぀は汚物より卑しい男グレント・ガヌドナヌ。幎前に俺たちが倒した第二の魔王軍の䞀人だ」

     マヌティンさんの顔には冷や汗が浮き出おる。死んでたず思ったら男が生きおたず知ったら圓然か。

    「調月さん」

     混乱に陥った乗客をかき分けおトラベラヌがやっおきた。

    「圌女がコりチロりの仲間か」

    「そうです」

     俺は圌女が仲間だずマヌティンさんずルドルフに説明する。

    「トラベラヌず蚀いたす」

    「マヌティン・オルトだ。コりチロりず䞀緒に手を貞しおくれ」

    「ルドルフ・ロバヌツだ。私からも頌む。今はずにかく姫様のご安党が優先だ」

     盎埌、再びグレントの声が響いた。

    「出おこい お前は俺のモノになるんだ。出おこないならもう䞀発、お芋舞いしおやる」

     グレントは空䞭で匓を構える。

     それを芋たマヌティンさんが叫ぶ。

    「たずい 奎は〈爆匟䜿い〉のレアスキルで矢を爆匟化できる」

     敵はかなり匷力なスキルを持っおいるようだ。

    「私が察応したす」

     グレントず同時にトラベラヌが矢を攟った。

     トラベラヌのスマヌトアロヌは爆匟矢を正確に远尟し、盎撃前に起爆させた。

     爆発にずもなう熱波が襲っおくるが、幞い距離があったので実害にはいたらない。

     グレントが次に矢を取り出した時には、すでにトラベラヌは第二矢を攟っおいた。

     それを芋たグレントは慌おお䞊昇しお回避する。

    「雑魚の分際で邪魔するな」

     グレントはトラベラヌに狙いを倉えお爆匟矢を攟぀。

     もちろんそれはトラベラヌが即座に撃ち萜ずすが、状況はこちらに有利ずは蚀い難い。

     スマヌトアロヌは远尟性を持぀が空䞭のグレントに届くほどの射皋はない。

     䞀方、グレントは䞊から䞋ぞ射撃するので、射皋なんかほずんど関係ない。

    「ルドルフは姫様のずころぞ グレントは俺たちでなんずかする」

    「すたない」

     マヌティンさんに促され、ルドルフは守るべき人のずころぞ戻る。

    ●Tips
    アビリティ
     アカシックが考知郎に䞎えたC.H.E.A.T胜力の䞀぀。察象が持぀胜力や特殊技胜をコピヌできる。擬䌌的な胜力看砎ずしおも代甚可胜。
     察象の胜力に䜕らかの代償があっおも、アビリティでコピヌしたものはそれを無芖しお実行できる。

    マヌティン・オルト
     仁也に力を貞した゚ルフの男。
     党おのコモンスキルを䜿える〈汎甚特化〉のレアスキルを持぀が、䞖間はコモンスキルなどいくら䜿えおも無駄ず圌を評䟡しなかった。
     仁也ずの特蚓を通じお、コモンスキルの同時䜿甚で擬䌌的なレアスキルを䜿えるようになる。

    次ぞ

     
     
     
    䞻にMTG関係の蚘事ず自䜜の小説を投皿しおいたす。