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話 䞍定の迷宮

    前ぞ

     アカシックはたるで腹を立おおいるかのようだ。どうやら、さっき䞀瞬芋せた衚情は気のせいじゃないのかもしれない。

    「私も最初は、この力を䞖界のために圹立おようずしたわ。その結果、人々は”぀け䞊がった”のよ。私がもたらす知識を圓然のものずし、ずる賢さばかり達者になっお自力で文明を発達させようずする意欲を倱った」

     アカシックの目には他人に察する倱望の色があった。

    「今は違いたす」

     反論するのはトラベラヌだ。

    「第䞊行䞖界は圓時のこずを深く反省しおいたす。調査員が持ち垰った知識を元にさらなる発展を目指すよう動いおいたす。もしあなたが戻っおきたずしおも、努力ではどうしようもない問題を解決するずきのみ助けを求めるはずです」

    「反省しおいるのは今だけで、いざ私が戻ればたた付け䞊がるわよ。ころころ倉わるのが人の心よ」

    「それは  」

     トラベラヌが蚀いよどむ

    「私はね、察䟡なしには二床ずこの力を他人のために䜿わないず心に決めおいるの。今回の件も、あなたが私の嚯楜に付き合っおくれるからアカシックリヌドを䜿っおあげるず蚀ったの」

    「  わかりたした」

    「それじゃあ私はこれで倱瀌するわ。明日も迷宮攻略頑匵っおね。私はい぀でも芋守っおいるわ」

     倜の街ぞず消えおいくアカシックの背䞭を芋お、俺はある疑問が浮かんだ。

     利益を埗れば人は必ず付け䞊がるず思っおいるのなら、圌女はなぜC.H.E.A.T胜力を俺に授けた。

     異䞖界冒険を珟実にし、それを芋お楜しむするためずしおも、なんだか䞍自然だ。

     珟実の人間はフィクションの䞻人公ずは違う。チヌトを埗たずしおも、必ずしも䞻人公のように振る舞えるずは限らないし、むしろ力を濫甚する悪圹ず同じになる可胜性のほうが高いだろう。

     どうせ悪党になるか力を授けおも䞍毛。アカシックがそう考えずに、俺をこの異䞖界冒険に遞んだ理由はなんだ

     俺は枅廉朔癜な正矩の味方じゃない。人䞊みの遵法粟神ず倫理芳があるだけだ。

     最初のク゚ストの埌に出䌚った゜フィア達のこずを思い出す。圌女たちの仲間にならなかったのは、背負いきれない責任から逃げたからだ。

     トラベラヌにしおもそうだ。圌女は超人的な匓の名手で䞇胜ツヌルの䜿い手だが、䞍死身じゃない。どこかで圌女を死なせおしたうのではないかず思うず、責任は俺の背䞭に重くのしかかり、早く捚おたいず思っおる。

     そもそも、珟実にしたいず願うほど異䞖界冒険が奜きならば、なぜ自分で異䞖界を冒険しようずしない。他人の冒険を眺めるだけなら、小説を読むのず察しお違わないじゃないか。

     アカシックは単にリアルな異䞖界冒険を芋る以倖の目的があるのか

       いや、これ以䞊考えおもアカシックが本心を蚀わない限り無駄なこずだ。

     䜙蚈なこずを考えずに、俺は俺の冒険を楜しもう。

     そうしお俺は目の前の異䞖界料理を胃袋に収めた。

    ●

     翌朝、迷宮の入り口で他の冒険者たちず共に組み替え時間の終了を埅っおいた。

     組み替え時間䞭は入り口が固く閉ざされ入るこずも出るこずも出来ない。

     そしお朝時。迷宮の入り口が開くず同時に冒険者たちが次々ず転移魔法陣に乗り、それぞれが探玢を再開する。

     倚くの冒険者は最深郚を目指さず、自分の実力に芋合った階を呚回しお金を皌いでいるそうだ。

     だが本気で螏砎を目指す俺たちは垞に先を目指す。魔法陣の操䜜盀に最終到達階を入力しお今日の冒険を始める。

     新たに足を螏み入れる階以降は、敵が少し倉わっおいた。いや改良されたず蚀うべきか。

     これたでアむアンゎヌレムの装備は剣本だったが、盟を持った奎が珟れたのだ。

     さらにはアむアンゎヌレムの肩には熱線を撃぀あの䞀぀目魔物が䞀䜓化しおいる。

     匷化型ずなったアむアンゎヌレムから熱線が発射され、俺たちは巊右に分かれお回避する。

     即座にトラベラヌが肩の䞀぀目魔物に矢を攟぀ものの、アむアンゎヌレムが盟で守った。

     䞀぀目魔物はタフではない。それをアむアンゎヌレムが守るこずで補っおいるんだ。

     俺は熱線を回避し぀぀接近しお、フェむントを混ぜた攻撃を繰り出す。

     だがアむアンゎヌレムはフェむントに匕っ掛からず、的確に防埡した。

     さらには反応速床も凄たじく、俺ずトラベラヌの二人がかりの攻撃を的確に防埡したのは。

     アむアンゎヌレムの動きが改良されおる

    「調月さん、同時に攻撃したしょう」

    「分かった」

     その䞀蚀で俺はトラベラヌの意図を察する。

     俺ずトラベラヌはお互いの攻撃が同時に圓たるよう攟った。

     トラベラヌが攻撃するのは肩の䞀぀目魔物だ。しかしアむアンゎヌレムが盟で防埡する。

     その瞬間  1秒にも満たない刹那ではあるが、アむアンゎヌレムが自分を守らない僅かな隙が生たれた。

     トラベラヌず完璧にタむミングを合わせた俺の刺突は装甲の隙間に突き刺さり、そのたた内郚の心臓郚を砎壊した。

     あずはアむアンゎヌレムの肩ず䞀䜓化したせいで身動きがずれない䞀぀目魔物にずどめを刺す。

    「䞊手くいったな」

    「この調子で進みたしょう」

     アむアンゎヌレムは自分よりも肩の魔物の防埡を優先する。これが敵の匱点だ。同時攻撃に察しおは、アむアンゎヌレムが倒される危険が生じる。

     最も、少しでもタむミングがズレれば即座に倱敗するので、匱点を突くにしおも盞圓難しいけどな。

     けどこの改良アむアンゎヌレムはさほど量産できないのか、あたり数は倚くなかった。

     それを補うためかトラップはより倚くなった。二重䞉重に仕掛けられたそれは、ひず぀避けようずしたらその先にもあり、冒険者の心理的隙きを巧みに突くようになっおいる。

     ずはいえ敵が匷くなったこずを陀けば、倚少面倒になった以䞊の問題はない。トラベラヌが階局を探玢しおマップを䜜る時に、合わせおトラップの䜍眮も看砎しおくれる。

     倚少手間は掛かり぀぀も、俺たちは探玢を進めおいき、地䞋階でそい぀らに遭遇した。

    「調月さん」

     トラベラヌの声はかろうじお聞き取れる皋床に小さい。

    「このたた進めば、仕掛けおくるでしょう。迂回したすか」

    「目を぀けられた以䞊、必ず襲われる。早いうちに決着を぀けたい」

     お互い目を合わせずにヒ゜ヒ゜ず䌚話しおいるのは、俺たちがただ気づいおないず思わせるためだ。

     それから䞀本道に入った盎埌、奎らは動き出す。

    ●Tips
    第䞊行䞖界
     考知郎が生たれた䞖界。基本的に普通の地球文明だが、いわゆる「なろう系」ず呌ばれる異䞖界ファンタゞヌが異垞に普及しおいる。
     この䞊行䞖界は■■■■■■の、ずある■■■■■■■を■■する人々の■■■■■の圱響を受けおおり、■■者や■■者を生み出すために存圚する。

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    䞻にMTG関係の蚘事ず自䜜の小説を投皿しおいたす。