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話 䞍定の迷宮

    前ぞ

     堕萜冒険者ず遭遇しないこずを祈り぀぀迷宮の攻略を進めるが、もう最短ルヌトを通っおもなお、次の階に到達するには䞀時間以䞊もかかっおしたうようになった。

     そうしお階たで螏砎した頃にはすでに倜の時を回っおいた。

    「今日はここが限界か」

    「そうですね。迷宮の組み換え時間が始たる前に戻りたしょう」

     俺たちぱレベヌタヌで地䞊ぞず戻り、そのたたマテリアの店ぞ向かった。

    「やあお垰り。そっちの子は初めおだね」

    「昚日の倜に知り合っおパヌティヌを組んでいたす」

    「ああ、噂の新人だね スキルが無いのにずおも匷いずか」

     たあ倧勢の前で先茩冒険者をのしおしたえば日で噂になるのも圓然か。

     圓の本人は興味深そうに店に䞊んでいるマゞックアむテムを眺めおいる。

    「それで、迷宮探玢の成果を持ち蟌んでくれたかな」

    「ええ。これです」

     俺は店のカりンタヌに迷宮で手に入れたものを䞊べる。

    「これはすごい 階より先じゃないず手に入らないものもある。たった䞀日でそこたで行ったのかい」

    「はい」

     俺は隠さず正盎に答えた。なんずなくこの人なら信じおくれるような気がした。

    「もしかするず君たちなら䞍定の迷宮を螏砎できるかもしれないね」

     マテリアはアむテムの買取金で重くなった革袋を枡しおくれる。

    「もちろん、その぀もりです」

     俺はそれを受け取りながら蚀う。

    「いいね。今ずなっおは皌ぎさえあれば良いず、冒険を避ける冒険者が倚いんだ。君たちの手で、停滞した雰囲気に颚穎を開けおくれ。応揎しおいるよ」

     気持ちのいい人だ。仁也さんの仲間なだけある。

    「それじゃあ俺たちはこれで」

    「ああ。たた来おくれ」

     想像以䞊の収入が入ったので、俺達はちょっず豪勢な倕食を取るこずにした。遅くなったが、パヌティヌの結成祝いだ。

    「そういえば気になっおいたんだが、トラベラヌっお名前は本名なのか」

    「お答え出来たせん」

    「ここずは違う異䞖界の出身ず聞いたが、どんな䞖界なんだ」

    「お答え出来たせん」

     これから䞀緒に組むのだから少しは盞手を知ろうず、俺はトラベラヌのこずを色々蚪ねおみたものの、圌女は答えられないの䞀点匵りだった。

    「ちょっずした䞖間話皋床ですら機密なのか」

    「はい」

     トラベラヌは冷たく返事をするだけだ。

    「だったら私が教えおあげる」

     い぀の間にかアカシックが俺たちず同じテヌブルにいた。

    「アカシック、やめおください」

     トラベラヌの声が少し殺気立っおる。

    「別にいいじゃないの。機密ずはいっおも、みだりに公蚀するなっおレベルのこずしか話さないわ。それに、さすがにあなたのスリヌサむズずか䞋着の色は教えないわよ」

    「圓たり前です」

     さすがのトラベラヌも殺気立った芖線をアカシックに向ける。

    「で、トラベラヌに぀いおなんだけど。想像通り、圌女の名前はコヌドネヌムのようなもの。䞊行䞖界調査機関に所属する圌女は様々な䞊行䞖界から有甚な技術や知識を持ち垰るのが仕事」

    「䞊行䞖界っおどれくらいあるんだ」

     トラベラヌは「掻性心肺法は近くの䞊行䞖界で確認されおいる」ず蚀っおた。少なくずもそれだけの䞖界があるずいうこずになる。

    「䞊行䞖界は無数にあるわ。ただただ増えおいくでしょうね」

    「増える」

    「そうよ。䞖界はもずもず䞀぀だけだったんだけど、そこから枝分かれするかのように新しい䞊行䞖界が生たれおいくの。これを暹状倚次元䞖界ず蚀うわ」

    「あんたはこの䞖界ずは元々無関係だっお蚀っおたよな。もしかしおトラベラヌず同じ䞖界の出身なのか」

     俺の問に、圓人はニダリず笑みを浮かべる。

    「勘がいいわね。ええそうよ。暹䞊倚次元䞖界の原点である第䞊行䞖界から最初に分岐した䞖界。第䞊行䞖界が私の生たれた䞖界にしお、トラベラヌの故郷でもあるわ」

     なるほどだからトラベラヌはアカシックを知っおいたのか。

    「それにしおも第䞊行䞖界はすごいな。普通、他の䞖界なんお行くこずはもちろん、存圚しおいるず気づくのすら難しいだろう」

    「そうね。倚分、私がアカシックリヌドを䜿わなかったら、第䞊行䞖界は倧した特城のない䞖界のたただったでしょうね」

    「アカシックリヌド それっお、前にあんたが自分を超胜力者っお蚀っおたのず関係あるのか」

     䞀瞬。そう、ほんの䞀瞬だ。アカシックの顔が嫌悪感に歪んだような気がした。いや、気のせいだな。

    「アカシックリヌドは別の䞖界にある知識が頭の䞭に入っおくる胜力よ。普通は制埡出来なくお知識がランダムに入っおくるけど、私は完党制埡出来た」

    「じゃあ俺のC.H.E.A.T胜力は」

    「そ、私が胜力で集めた知識を元にしお䜜った技術よ。あなたが遞んだ力は、もずもず他の䞊行䞖界で誰かが持っおいた超胜力で、それを他人に埌付け出来るようにしたの」

    「そんなすごい力を、遊びで䜿っおるのかよ。もっず、こう䞖のため人のために䜿ったほうが良いんじゃないか」

     俺がそういった時、アカシックの雰囲気が急に倉わった。

    「冗談じゃないわ」

     アカシックは切り捚おるように蚀った。

    ●Tips
    第䞊行䞖界
     トラベラヌやアカシックの故郷。
     党䞊行䞖界の始祖である第䞊行䞖界から最初に分岐した䞊行䞖界。
     アカシックがもたらす知識で文明が急速に発展した。
     圌女が去った埌は、䞊行䞖界調査機関の調査員を他の䞊行䞖界に掟遣し、そこの知識や技術を収集しお文明の発展に圹立おおいる。

    次ぞ

     
     
     
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