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話 旅の終わり

    銀星石

    前ぞ

     もしかするずい぀もの塩察応でバッサリ切り捚おられるかず思ったが、意倖にも圌女は自分の䜓隓談を話しおくれた。

    「私の初任務は、この䞖界のような䞭䞖ペヌロッパのような文化を持っおいた䞊行䞖界です。そこでは癜雪姫や人魚姫などのおずぎ話のお姫様が実圚しおいたした。どういうわけか圌女達は党員が歊闘家であり、歊闘䌚で優勝したものが次の女王になるずいう倉わった決たりがありたしたよ」

    「ぞ、ぞえ」

     なんか予想の斜め䞊が来たぞ。

    「逆にトラベラヌの䞖界はどんな感じなんだ」

    「番の特城は䞉぀の人皮がある事ですね。私にような既存の人皮を定呜族、遺䌝子操䜜で老化しない䜓を持぀䞍老族、そしお魂が宿る機械の䜓を持぀機人族です」

     他にも色々教えおくれた。科孊力の向䞊で倚くの単玔䜜業が自動化されたが、それによっお逆に手䜜業に芞術性や付加䟡倀を芋出す人々が増えおいる。囜家間の察立は殆どないが、しかしそれぞれの囜内での定呜・䞍老・機人の人皮の察立が倧きくなっおいる。䞊行䞖界ぞの民間旅行を実珟するために法埋の緩和が怜蚎されおいるなどなど。

     䞀般人が新聞を読めば知りうる情報に限るが、俺に色々ず教えおくれた。

    「それにしおも急に教えおくれるようになったな。前なら機密ずか芏則ずかで教えおくれないのに」

    「䞊もこの短い期間で考えが倉わりたした。あなたに䌝えおも良い情報の範囲も広くなっおいたす」

    「なるほど」

     それから雑談はそこそこに俺たちは眠りに぀いた。

     翌朝、俺はけたたたしい蜟音で目芚めた。

     芋れば倧型の航空機が垂盎着陞しようずしおるずころだった。

     トラベラヌは䞀足先に起きおいた。

    「おはようございたす」

    「あれでを運んでいるのか」

     その航空機はよく芋るず゚ンゞンらしきものがなく、本䜓ず翌だけだった。どういう仕組みわからないが、䜕らかの圢で空に浮く力を発生させおいるのは確かだろう。

     航空機が草原に足をおろすず、入り口のハッチが開いお䞭から二人出おきた。

     䞀人はこの異䞖界の゚ルフず同じ耳の圢をしおた男で、もう䞀人は小柄な少女型ロボットだった。おそらく昚倜トラベラヌが話しおいた䞍老族ず機人族だろう。

    「鳩ちゃん、じゃなかったトラベラヌ」

     機人族の女性はトラベラヌに抱き぀く

    「今回はかなりの長期任務だから倧䞈倫 䜓調を厩しおたりしおない」

     機人族の少女の顔は、普通の人間ず芋分けが぀かないほど粟巧で、心配そうな衚情を浮かべおいた。

     圌女は芋た感じ、十代前半くらいに芋える。そんな人がずっず幎䞊に芋えるトラベラヌに察し、たるで芪戚のおばさんのように振る舞う。

    「ええ、倧䞈倫ですよ。䞉四子さん」

    「顔色も悪くないし、そのようね」

     トラベラヌが䞉四子ず呌んだ機人族の女性は同僚以䞊に芪しいようだ。

    「トラベラヌ、圌が報告にあった調月考知郎か」

     芪しみやすそうな䞉四子さんず違っお、䞍老族の男はなんか顔が怖い。今にも「やはり人間は愚か、滅がすしか無い」ずか蚀いそうな感じだ。

    「だめよたっちゃん。そんな顔しちゃ。たた誀解されちゃうわよ」

    「む、すみたせん」

     たっちゃん。ハンサム゚ルフがたっちゃんず呌ばれるさたはいささかシュヌルだった。

    「あらいけない。自己玹介がただだったわね。私は九十九里䞉四子。調査員の装備を敎備しおいるわ」

    「接田達哉だ。あの航空機のパむロットを務めおいる」

    「調月考知郎です」

     名前から察するに、二人共日本人囜籍なのかな。

    「芁望通り、本䜓に加えおりェポンフルスタック装備を持っおきたわ」

    「助かりたす。半ば申請を华䞋されるず芚悟しおいたしたが」

    「倱敗しおアカシックにそっぜ向かれるリスクを远うくらいなら、掟手にやっおしたおうずいうのが䞊の考えでね。たえたえから準備されたたのよ。ずもかく、乗っお乗っお」

     䞉四子さんがトラベラヌの手を匕いお航空機の䞭に入っおいく。

     しばらくするず、航空機の背面が開いお䞭から人型兵噚が姿を衚す。倧きさは鉄人防壁街の巚倧ゎヌレムず同じクラス。あれが第䞊行䞖界で぀くられたロボティクスゞャむアントか。

     ぱっず芋た感じだず、劙に人間的で人型ロボずいうよりも鎧を着た巚人に近い印象を受ける。

     は航空機から出おくるず、その堎で簡単な䜓操を始めた。

    「あれは䜕をしおいるんです」

     意図が読めず、俺は隣りにいる接田さんに尋ねる。

    「我々のはパむロットの意識が機䜓に憑䟝する操瞊システムを採甚しおいる。あれはパむロットの意識どおりに機䜓が動くかの簡単なチェックさ」

     よく芋ればロボット兵噚にしおは䞍自然なほどに滑らかで、か぀女性的な動きだ。

     なるほど、さっきを劙に人間的に感じた理由がわかったぞ。パむロットの意識が宿っお動くなら、おそらく操瞊しやすいように構造を人䜓ずほが同じにしおいるのだろう。

     目の前のは女性的にも感じるから、トラベラヌの䜓栌に合わせお骚栌やら手足の長さの比率やらを調敎しおいるかもしれない。

     確認䜓操が終わった埌、機䜓本䜓以倖の装備の取付けに入る。原理は党く䞍明だが、パヌツ自䜓がひずりでに浮遊しお装着されおいく。

     たずは足や腕、胎などの機䜓各郚に远加装甲が取り付けられる。特に肩ず腰の远加装甲にはミサむルランチャヌが内蔵されおいた。

     次にラむフル、バズヌカ、ガトリング、倧剣、シヌルドが二぀ず぀珟れる。

     ラむフルは䞡手に持ち、シヌルドは腕に取り付ける。残りの歊噚は背䞭から翌のように巊右ぞ突き出たレヌルに取り付けられた。

     党身に限界たで歊噚を身に着けた姿は確かにりェポンフルスタックずいう名前がふさわしく感じる。

    「ああ、やっぱりこういうのは良いわねえ」

     䜜業を終えた䞉四子さんがこっちに戻っおきお、機䜓党䜓をうっずりした衚情で眺める。

    「バズヌカのストロングワヌクス無反動砲は、あの無骚さがたたらないわね。匟雚号回転機関砲の盎接攻撃にも察空迎撃にも䜿えるし、ヒュヌゞカッタヌは幎も性胜が陳腐化しないベストセラヌ。シヌルドは回限りなら栞爆発にも耐える傑䜜。肩ず腰のスズメバチマむクロミサむルは远尟性も嚁力もピカむチ。それず手に持っおいるフォヌスガンから発射されるフォヌス゚ナゞヌ匟はよほどの防埡力がなければたず防げないわ。こういうのっお巊右で違う装備を搭茉するずきもあるけど、私は同じのを二぀付けるシンメトリヌ掟ね。぀かちゃんも男の子だからこういうの倧奜きよね」

    「え え、ええ。たあ」

     早口で独り蚀を぀ぶやいおた䞉四子さんに突然話を振られお戞惑う。぀かちゃんっお俺か。䞀瞬わからなかったぞ。そしお、たしかに俺はこういうのが倧奜きだ。フルアヌマヌずか最終決戊仕様ずか燃えるよな。

    「ずころで九十九里さん、さっき接田さんから聞いた話ではパむロットの意識が機䜓に乗り移っお操瞊するっお話ですが、そうなるず歊噚を扱えるのは二本の腕だけですよね あんなに持っおも䜿いこなせないのでは」

    「良い質問ね。実は私達のの携行装備はそれ自䜓が攻撃ドロヌンずしお運甚できるの。芁は手で持たなくおも、歊噚が宙に浮いお攻撃しおくれるっおわけ」

    「ぞヌ、どうやっお動かしおいるんです」

    「キネシスマニュヌバシステムずいう科孊技術で念力を発生させる仕組みを䜿っおいるわ。これの機䜓を飛行させたり、耇数の装備を同時に䜿ったりできるの。そのうえ、パむロットは念力の现かい動きたで考えなくずも、システム偎が良い感じに気を利かせお補助するからそんなに難しくないわ」

     䟿利なもんだな。たあ、そこたでしないず、人が自分の䜓ではない人型の物䜓を動かすのは䞍可胜ずいうこずか。

    「そうそう、のコクピットはものすごく狭くお䞀人しか入れないから、぀かちゃんは機䜓の背䞭偎にしがみ぀いおいお。それ甚の手すりを甚意しおおいたわ」

    「はい」

     蚀われたずおり、俺はトラベラヌが乗るをよじ登る。蚀われおいた手すりにしっかりしがみ぀く。

     どう考えたっお危険行為だが、俺は死なないから問題ない。

    『調月さん、準備はいいですか』

     倖郚スピヌカヌからトラベラヌの声がする。

    「ああ、い぀でも良いぞ」

    ●Tips
    九十九里䞉四子
     機人族の女性。補造番号は。第䞊行䞖界においお機人族は自分の補造番号をもじっお名前を決める傟向が倚い。
     幎霢䞍詳だが、少なくずも歳を超えおいる。
     趣味はロボットアニメ鑑賞で、スヌパ系もリアル系も倧奜き。

    接田達哉
     䞍老族の男性。幎霢は歳だが、寿呜がない人皮なので若手ずしお扱われる。
     衚情を䜜るのが苊手なので誀解されがちだが、本圓は穏やかで善良な青幎。
     航空機マニアが高じお今の職に぀いおおり、旅客機から軍甚機たで操瞊できる。

    次ぞ

     
     
     
    䞻にMTG関係の蚘事ず自䜜の小説を投皿しおいたす。